メイヤのニューシングル 無実の囚人への正義をうたう

スウエーデンのアーティスト、メイヤが「Yellow Ribbon」をリリースした。無実の罪で40年以上独房にいるアメリカのアルバート・ウィルコックスさんにインスパイヤされたものだ。アムネスティを支援する彼女は、ウィルコックスさんの釈放を求めるキャンペーンに賛同し、曲の売り上げの10%をアムネスティに寄付するという。
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メイヤはある日、アムネスティの記事で、アメリカで42年間も独房にいる囚人のことを知ったそうだ。3度も有罪判決がくつがえされているのに、いまだに檻の中に入れられていることを。

あまりに不当な扱いに憤りを感じ、一昨年のクリスマスイブにその囚人アルバート・ウッドフォックスさんに手紙を書いた。そして、その返事に駆り立てられて曲を書いた。

それがこの「Yellow Ribbon」である。70年代米国サウンドを思わせるカントリー・フォーク調の曲だ。

「私は、苛酷な人権侵害に立ち向い続けてきたアルバートの心の強さに深く感動したの」とメイヤは言う。

「1年以上も1日23時間独房に閉じ込められているなんてこと、この2014年に信じがたい悲劇だわ。1人静かにアルバートに手紙を書くために、クリスマスのお祝いから離れていた。そこで気づいたの。私にとって孤独は選択だけど、アルバートにとっては42年間逃れられない現実なのよ」

返事に貼られた切手には、「自由よ、永遠に。正義よ、永遠に」とあった。それがこの歌の出だしだ。

「この歌詞には、アルバートがこんなにも長い間手に入れられなかった正義と自由がもうすぐ彼のものになるという希望が込められているの」

曲を書いている時、「Yellow Ribbon」という言葉が浮かんできたそうだ。

「その意味を調べて見て理由がわかったわ。昔は釈放された人を家に迎える時、家族は黄色いリボンを木に結んだそうなの」

この歌はアムネスティ・インターナショナルと協同で出されている。アムネスティはウッドフォックスさんに対する正義を求めてキャンペーンを行っており、また、米国における非情な独房拘禁のやり方に反対している。

■アルバート・ウッドフォックスさんについて

アルバート・ウッドフォックスさんは刑務所の看守ブレント・ミラーさんを殺害した罪でハーマン・ウォレスさんと共に1972年に有罪判決を受けた。2人は別の犯罪で有罪となったロバート・キングさんと共にルイジアナ州のアンゴラ刑務所に隔離拘禁される。ロバート・キングさんは29年の隔離拘禁の後2001年に釈放された。ハーマン・ウォレスさんは、1974年に公正な裁判を受けなかったという理由で有罪が覆され2013年に釈放されたが、3日後に肝臓ガンで亡くなった。3人は「アンゴラ・スリー」として知られている。

3人は一貫して犯罪への関与を否認しており、ブラックパンサー党員として刑務所の虐待や暴力に抗議する活動をしていたために不当に罪を着せられたと主張してきた。彼らを事件と結びつける物的証拠はなく、唯一の目撃者の疑わしい証言に基づいて有罪が確定した。この目撃者は証言の見返りに刑務所で優遇された。裁判は誤った証拠に基づいており、手続き上の間違いも多かった。

ウッドフォックスさんの有罪判決は州裁判所で2回、連邦裁判所で1回の計3回くつがえされているが、ルイジアナ州の司法長官がウッドフォックスさんの収監をなんとしても続けようとしているため、いずれも州によって無効とされている。2014年11月に連邦控訴裁判所が、彼は公正な裁判を受けていないとした1998年の判決を認めた。この決定はウッドフォックスさんの有罪を再びくつがえすものだが、州が再度控訴したため、いまだに収監されたままである。
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