エルニーニョによる干ばつの深刻な被害を受けるエチオピアで40万人の子どもが栄養不良の恐れ:国際社会の早期行動が必要と子ども支援の国際NGOセーブ・ザ・チルドレンが警告

​エルニーニョ現象の影響で厳しい干ばつに見舞われているエチオピアでは食糧危機が悪化しており、エチオピア政府は7日、2016年には575万人の子どもを含む1,010万人もの人々が、危機的な食糧不足に直面するだろうと発表しました。その結果、およそ40万人の子どもたちが、発育阻害や知的・身体的な発達の遅れをもたらす急性栄養不良に陥るリスクにさらされています。

干上がった小川

今年前半の小雨期、そして例年では確実な降雨が期待できる6月からの大雨期の降水量不足が、今年の穀物収穫に壊滅的な打撃を与えました。新たな収穫は来年6月まで期待できず、その収穫高も非常に少なくなることが予想されています。長い歳月をかけて食糧の安全保障、教育及び保健・医療の分野で着実に積み重ねてきた成果が、いくつかの地域で危機に瀕しています。

エチオピア政府は、厳しい干ばつの影響を軽減するための大規模な国家努力の一環として、この喫緊の課題に対処するために、これまでにない規模の1億9,200万ドルの資金拠出を決定しました。しかし、状況の悪化を防ぐためには、日本を含むドナー国や国際社会からの一層の支援が早急に必要です。


セーブ・ザ・チルドレン エチオピア事務所代表ジョン・グラハムは警告します。

「エチオピアは今、過去50年で最悪の干ばつに見舞われ、総額14億ドル(およそ1,700億円)規模の緊急対応が必要とされています。2011年にも壊滅的な干ばつと、それに伴う食糧危機がソマリア、エチオピア、ケニヤの最も貧しく脆弱な地域を襲いましたが、当時、国際社会は何ヵ月も前から危機の到来を認識していながら、これを阻止することができず、悲劇的な結果を招きました。世界が今すぐに行動しなければ、2016年にこの歴史を繰り返すことになります。

国連のデータや、干ばつの経済的影響の調査に関する様々な報告書によると、このような災害に早期に対応することで、1日あたり800万ドルもの資金を節約することができるとされています。拠出する時期が早ければ早いほど、資金が無駄になるどころか、災害に強い地域づくりや防災の継続的な取り組みに活用されることになるのです。」
 

例年であれば45日は雨が期待できるが、今シーズンは1日しか降らず、作物が育たない干からびた畑

<セーブ・ザ・チルドレンによるエチオピアでの支援活動>
セーブ・ザ・チルドレンは、1984年よりエチオピアで人道支援、保健・栄養支援、教育支援、そして若者への就職支援などを実施してきました。現在、干ばつの影響を最も受けている地域の7割以上で、食料、水、医薬品の配布を行っているほか、収入を失った家庭に対して生計支援を提供しています。
セーブ・ザ・チルドレンは目下、食料支援と給水車の増加、栄養不良に対処するための地域のヘルスワーカーの育成、対処し得る範囲での家畜や収穫物への被害防止のための施策、そして家畜など生計の糧を失った家族に対する労働引換現金給付(Cash-for-work)プログラムの実施に注力して支援活動を展開しています。
セーブ・ザ・チルドレンは、今回の干ばつ被害に対して1年間の緊急支援と、その後18ヵ月間の復興支援を計画しています。


<セーブ・ザ・チルドレン、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン概要>
1919年に英国にて設立。子ども支援の世界的リーダーとして、世界30カ国の独立したセーブ・ザ・チルドレンがパートナーシップを結び、現在約120の国と地域で、すべての子どもにとって「生きる・育つ・守られる・参加する」子どもの権利が実現されている世界を目指して活動する国際NGO。国連の経済社会理事会(ECOSOC)の最高資格である総合諮問資格(General Consultative Status)を取得しています。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは日本のパートナーとして1986年に設立されました。
  
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