10歳の少女が強かんされて妊娠

それでも中絶を認めないパラグアイ当局

パラグアイで10歳の少女が継父に強かんされ妊娠してしまった。幼い身体での妊娠は健全な発育に深刻な影響をもたらすリスクが高く、精神的な苦痛も甚大だ。しかし当局は、この少女の中絶を認めなていない。パラグアイでは、中絶が禁止されているからだ。アムネスティは、望まずして妊娠したこの少女に中絶を認め、直ちに必要な医療を受けさせることを求めている。
パラグアイでは、妊娠した女性や少女の中絶は、生命に危険が迫る場合にのみ認められている。他のいかなる場合でも、中絶は一切認められていない。妊娠がたとえ、強かん、近親相かんによるもの、あるいは胎児に深刻な奇形が確認されてもだ。このような中絶禁止は国際法に違反する。

幼い子どもが望まない妊娠を続けことで受ける精神的・肉体的苦痛は、拷問に等しい。それなのに当局が何も手を打たないなど、ありえない。

この少女は継父に強かんされ妊娠した。腹痛を訴えて病院を訪れた時、すでに妊娠21週目であることがわかった。

4月28日、少女の母親は病院に中絶手術を受けられるよう願い出た。しかし、母親と少女の希望は無視され、少女は若い母親向けの施設へ送られた。現在、母親は監督義務違反と性的虐待共犯の容疑で告発されている。

世界保健機関など世界の専門家は、充分に発達していない身体を持つ少女の妊娠は、身体に非常に高いリスクがあるという見解で一致している。少女を診断した病院の院長も、妊娠には非常に高いリスクが伴うと語った。しかしその数日後、公衆衛生省は少女に対し、赤十字病院など別の医療機関に転院するように命じた。

パラグアイは、国際法に則った義務を果たすべきである。世界は今、パラグアイ当局が少女に寄り添い、この子をはじめとした多数の女性・少女に救命治療の機会を認めることを、期待している。少女がこれまでどれほど辛い思いをしてきたのか。望まない妊娠を無理に続けさせることは彼女の人権を侵害するだけでなく、怖い思いを長引かせるだけである。


▽アムネスティ日本ではパラグアイ当局に中絶を認めるよう、また強かん犯を処罰するよう求めるオンライン署名を展開しています。

https://www.amnesty.or.jp/get-involved/action/py_2015.html

 
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