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公益社団法人アムネスティ・インターナショナル日本
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数百人の難民がクロアチアとスロベニアの国境で立ち往生

公益社団法人アムネスティ・インターナショナル日本

EU各国を目指す難民にとって域内への入り口となっていたハンガリーが、難民に対し厳しい態度をとる中、新たな通過国となっているクロアチアとスロベニアの国境地帯で、両国からの押し戻しで数百人が立ち往生する事態が起きた。各国には難民を保護する責任がある。紛争や迫害が続く限り、保護を求めてEUを目指す人は今後も増えていくであろう。EU加盟国が結束して有効な保護策を打ち出さなければ、同様の事件はなくならない。

クロアチアとスロベニアの国境で立ち往生する難民クロアチアとスロベニアの国境で立ち往生する難民

 

クロアチアとスロベニア当局は、国境で立ち往生している数百人の難民と庇護希望者に対して直ちに適切な対応をすべきだ。国境の検問所には、さらに数千人が間もなく到着すると思われる。

難民1,800人が乗った列車がクロアチアからスロベニアの国境を通過しようとした時、スロベニア当局が入国を阻止した。その後、クロアチア警察は難民をチャコベツ駅で降ろし、トルノベツの国境まで徒歩で移動させた。複数の難民が、その様子をアムネスティの調査団に次のように語った。

乳児や子どもを含む数百人は、雨の中を2時間ほど徒歩で移動してスロベニアとの国境検問所に到着した。しかし、国境はフェンスで封鎖され、警察が監視していた。一方、クロアチア警察は、難民の背後に素早く仮設フェンスを設置してしまった。そのため、難民たちは、2国の国境沿いのフェンスに囲い込まれてしまい、避難所に入ることも、人道支援を受けることもできなくなった。

難民を保護する体制が機能しない中、難民が目指す目的地へのルート上にあるクロアチアやスロベニアなどの国々が、このように難民に対する責任を放棄することは受け入れがたい。

クロアチア警察は、「どこでもやっていることだ。ハンガリーを見てくれ」と、その対応を正当化している。なんとも恐ろしい、危険な対応だ。EU加盟国が難民問題に有効な対策を取らなければ、今回のようなフェンスでの対応を各国がまねることになり、日々到着する数千人の難民に最悪の結果をもたらすだろう。

EU加盟国は、結束して難民と庇護希望者の権利と尊厳を守るための解決策を考えなければならない。

10月19日に入り、スロベニア警察は、徐々に難民の入国を認め始めた。家族連れと子どもが優先されている。しかし、クロアチアを経由してスロベニアに向かって北進する難民は、さらに数千人にのぼるとみられる。そのため、早急に有効な解決策が求められている。


▽アムネスティでは日本でシリア難民を受け入れるよう政府に求める署名活動を展開しています▽
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/action/syria_201509.html

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業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都千代田区神田小川町2-12-14 晴花ビル 7F
電話番号
03-3518-6777
代表者名
阿部 理恵子
上場
未上場
資本金
-
設立
1970年04月
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