宇宙ステーション補給機(HTV)第2号機用のLED照明2台を納入

パナソニック電工株式会社

宇宙ステーション補給機(HTV)第2号機用(2010年度打上げ予定)のLED照明2台を納入
さらに今後納入分12台の契約が完了
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 パナソニック電工株式会社は、JAXA(独立行政法人 宇宙航空研究開発機構)が開発した宇宙ステーション補給機(HTV:H-II Transfer Vehicle)の第2号機用として、2009年5月末にJAXAへLED照明装置2台を納入しました。HTVは、2009年9月中旬に第1号機(技術実証機)の打上げが計画されていますが、この2台のLED照明装置は、2010年度打上げ予定のHTV第2号機に搭載される見込みです。さらに、3号機以降で使用が予定されているLED照明装置12台についても2009年6月末にJAXAとの契約を締結しました。
 このLED照明装置は、宇宙飛行士による作業性が向上するよう、十分な構造強度や材料の選択により安全性を確保し、かつ高信頼性の設計になっています。そして、宇宙船内での使用に耐えうる厳しい条件・実験・検証などをクリアしています。
 これらは、従来の宇宙船内で使用されてきた蛍光灯にかわる安全な照明として、パナソニック電工のLED照明技術が評価されたものです。


名称 : PSL Permanent Solid-state Lighting
サイズ : L 673 mm × W 167.5 mm
LED : 高出力LED 20灯
光色 : 白色タイプ
消費電力 : 約 29 W
入力電圧 : DC120V (ISSから電源供給)
器具光束 : 約400 ルーメン


■ 特長

(1) 宇宙船内での使用に耐えうる安全性確保
・ ガラス管を多重に封入している蛍光灯に対し、LED照明装置は、LEDパッケージ自体も十分な強度がある上、周辺をシリコーン材で充填。万一、人が蹴ったりして破損しても飛散はほとんどなく、水銀レスで有害物質も使用していません。
・ 打ち上げ時の激しい振動・加速度に耐える構造設計。指定された条件下による実際の振動試験でも検証済。
・ 対流のない無重量状態(=輻射と伝導のみによる放熱)の条件で、器具表面や電子部品の許容温度を超えないよう、シミュレーション・設計検証を実施。
・ 密閉空間で使用されるため、難燃性及びガス(臭気)の排出を配慮した材料・構造を採用。

(2) 宇宙船内での使用に耐えうる高信頼性設計
・ 蛍光灯の場合は破損や寿命により不点灯になりますが、LEDは光束が低下するだけで不点になることはありません。
・ 複数のLEDパッケージ(20個)で構成されているため、万一何個か点灯しなくなった場合でも、照明装置としての機能維持が可能。
・ 電源部の不具合がおこった場合にも影響を少なくするため、照明装置内の電源部を2系統に分けて構成しています。(LED10個に電源1個)
・ 宇宙線(放射線)による影響も、主要パーツへの電子線照射試験などにより確認を行っています。



■ お問い合わせ先
パナソニック電工株式会社 照明事業本部 新事業推進部
LED照明器具エバーレッズシリーズサイト http://denko.panasonic.biz/Ebox/everleds/index.html
<ご参考> 宇宙航空研究開発機構サイト http://www.jaxa.jp/

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会社概要

パナソニック電工株式会社

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URL
http://panasonic-denko.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
大阪府門真市大字門真1048
電話番号
06-6908-1131
代表者名
長榮 周作
上場
未上場
資本金
-
設立
-