造園学の知識から実務に必要な技術まで『造園の手引き』刊行のお知らせ

株式会社誠文堂新光社（東京都文京区）は、2016年3月9日（水）に、『造園の手引き』を刊行いたしました。

本書は、庭づくり発祥の地ともいえる京都の現場で活躍する庭師や造園家たちによる丁寧な解説で、造園とは何かという定義から歴史などの造園概論、そして実際に庭を作る際に必要となってくる計画・設計・施工・管理と造園材料まで、実務に必要な情報を盛り込んでいます。

１「造園学」：概論と歴史、庭造りの基本的手法など学校で教える教科書的な内容をもれなく解説
２「造園実務」：庭造りの現場で必要となってくる計画・設計・施工・管理・造園材料についても詳しく解説
３ 学校の教科書としても、社員教育の手引書としても使える充実した内容

造園の専門家を目指して勉強している学生の教科書として、あるいは、造園関連会社の社員教育に活用できる手引書として、十二分に役立つ最新の情報を盛り込んだ1冊です。
 

【目次】
はじめに
第1章    造園とは
造園のはじまり
造園の目的・役割と対象空間
1.造園の目的・役割
2.対象空間

第2章    造園の歴史と様式
日本の造園史
1.庭園史
2.庭園の様式
3.そのほかの造園の歴史
ヨーロッパの造園史
1.庭園史
2.そのほかの造園の歴史

第3章    現代の造園空間
日本の庭園
日本の公園
欧米の造園空間 20世紀初頭のランドスケープデザイン（1920年代～）
1.ランドスケープ・モダニズムの創造（1940年代）
2.ランドスケープ・モダニズムの実践（1960年代）
3.都市環境とランドスケープ（1970～80年代）

第4章    造園空間の特性
空間の変容性と連続性
自然の活用と共生
日本庭園のデザイン特性と空間構成技法
1.デザイン特性
2.空間構成技法

第5章    造園作業の内容と手順
計画設計
基本計画の内容と手順
基本設計及び実施設計
施工
管理運営

第6章    造園材料
植物と環境
1.生育と環境
2.森林土壌と土壌改良
造園植物
1.造園樹木
2.そのほかの造園植物
石材
1.石材の成因と性質・特徴
2.石造品と加工について
そのほかの素材
1.木材及び竹材
2.コンクリートとモルタル
3.そのほかコンクリート製品、レンガ、タイル、舗装材など

第7章    設計施工の各論
造園空間の基盤づくり
1.地形造成
2.雨水排水施設の整備
主要な造園施設の意匠と技法
1.造園施設の概要
2.園路・広場
3.水景施設
4.石組と石積
5.そのほかの修景施設
6.植栽

第8章    造園空間の管理
特性と在り方
植物管理
施設管理
運営管理

造園用語・造園材料 索引
おわりに
著者プロフィール

【著者プロフィール】
京都府造園協同組合（きょうとふぞうえんきょうどうくみあい）
技術・技能の講習会、造園技能検定講習会の開催、物資等の共同購入事業、また、職業訓練法人京都造園高等職業訓練校において職業訓練事業を実施している。すぐれた京都の作庭技術をわが国の造園業界の発展に役立てるため、『京都の造園』（上下2巻揃）『小庭』『庭の細部手法集』など、図書出版事業も手掛けている。

【書籍概要】
書　名：『造園の手引き』
著　者：京都府造園協同組合
仕　様：A5判、224ページ
定　価：3,000円＋税
配本日：2016年3月9日（水）
ISBN：978-4-416-71550-5

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