アベノミクス効果!?マイホームの買い時感に回復傾向、「マイホームの夢」を取り戻す
~住宅購入に関するアンケート調査結果2013~
~住宅購入に関するアンケート調査結果2013~
アベノミクス効果!?マイホームの買い時感に回復傾向
「マイホームの夢」を取り戻す
住宅・不動産のコンサルティング事業を行うハイアス・アンド・カンパニー株式会社(本社:東京都港区 代表:濱村聖一 以下、ハイアス)は、全国一斉「賢い家づくり勉強会 〜消費税増税に惑わされないために〜(URL:http://www.r-plus-house.com/seminar_allpref1309.html)」の開催を機に「住宅購入に関するアンケート調査2013」を20歳以上の男女1,452名を対象に実施しました。昨年と比較すると、消費者はマイホーム購入に対してポジティブな傾向を見せ始めており、アベノミクスが感覚的に影響を及ぼしているのではないかと思われる結果となりました。
* 2012年6月・2011年6月・2010年5月に今回と一部同じ項目について調査を実施した結果はこちら。
URL:(2012年6月)http://view.hyas.co.jp/report/report1206.html、(2011年6月)http://view.hyas.co.jp/report/report1106.html、(2010年5月)http://view.hyas.co.jp/report/report100524.html
1)住宅の“一般的な”買い時感は、昨年より8.7pt上昇
2)「“一般的に”買い時だと思う」理由、1位「消費増税の可能性」が2位「住宅ローン金利の上昇傾向」と23.7pt差でダントツトップ
3)「“一般的に”買い時だと思わない」理由トップ3、「景気回復が期待できない」、「消費増税の可能性」、「住宅ローン金利の上昇傾向」
4)「マイホーム、“自分にとっては”買い時だと思う」が3年振りに3割超え!
5)「将来的にはマイホームを購入したい」が昨年より11.2pt増加!
6)住宅性能において重視する項目トップ2は「耐震・免震」、「高気密・高断熱」
7)節電対策で実際に行なうこと、トップ2は「エアコン」「照明」
1) 住宅の“一般的な”買い時感は、昨年より8.7pt上昇
“一般的に”住宅(マイホーム)の買い時だと思うか、という質問では、「買い時だと思う」との回答は2011年39.0%、2012年45.8%、そして2013年は54.5%と、昨年より8.7pt上昇し、半数を超える結果となりました。
質問:現在は、“一般的に”住宅(マイホーム)の買い時だと思いますか? どちらか近い考えに回答下さい。(二者択一)
2)「“一般的に”買い時だと思う」理由、1位「消費増税の可能性」が2位「住宅ローン金利の上昇傾向」と23.7pt差でダントツトップ
今が“一般的に”マイホームの買い時だと思う理由では、「今後、消費増税となる可能性があるから」が63.1%でトップとなり、2位の「住宅ローンの金利が上昇傾向にあるため」が39.4%と、1位と2位で23.7ptの差が開いた結果となりました。
しかし、与党は消費増税前の駆け込みと増税後の冷え込みを避けるために、住宅ローン減税制度の延長を早々に決定しています。さらに2013年6月には住宅購入者に対する現金給付制度の概要も固めました。この制度では、住宅ローン減税を利用する場合は年収510万円以下の人に最大30万円を、現金で買う場合は50歳以上で年収650万円以下に限定し最大30万円を給付するとしています。住宅ローン減税は、支払った所得税が返ってくる制度であるため、年収が高くなく、所得税をそれほど納めていない世帯にとっては還付額が少なく、消費税増税による負担増加分をまかなうところまではいかないケースもあります。また現金による購入者は、ローン減税による還付の恩恵は受けられません。しかし、住宅ローン減税に給付金制度が加わることで、増税した分は所得税還付や給付金によってほぼ吸収されることになります。これにより、ほぼすべての住宅購入世帯で消費増税による実質的な負担増はほとんどないレベルまで軽減されることになります。
一方でローン金利はこの数か月でじわじわと上昇のきざしを見せています。7月には大手銀数行の10年固定金利が0.2%程度上がりました。例えば2,000万円のローンで平均金利が0.2%上がったとすると35年間の総支払額は80万円程度増えます。しかも消費税は建物部分にしかかかりませんが、ローン金利は当然、土地・建物・諸経費などの総額予算の中でローンを借りた部分全体にかかります。
消費税が5%から8%に上がったとすると、建物が2,000万円の場合で60万円の負担増ということを考えると、実は「消費増税」より「住宅ローン金利の上昇傾向」の方が家計へのインパクトは大きいと言えます。
それでも本調査では、「消費増税」が「住宅ローン金利の上昇傾向」を大幅に上回る結果となりました。「消費増税」というワードのインパクトの大きさと軽減策などの情報が正しく行き渡っていない実態がうかがわれます。
質問:”一般的に”今が買い時だと思う理由は何ですか?(複数回答可、「買い時だと思う」と回答した方対象)
3) 「“一般的に”買い時だと思わない」理由トップ3、「景気回復が期待できない」、「消費増税の可能性」、「住宅ローン金利の上昇傾向」
今が“一般的に”マイホームの買い時だと思わない理由では、「景気回復が期待できない」が51.6%で最も高く、次いで、「今後、消費増税となる可能性があるから」(29.8%)、「住宅ローンの金利が上昇傾向にあるため」(24.4%)という結果となりました。消費者物価指数は2012年4月以来、1年2か月ぶりに前年同期比がプラス(7/26総務省発表、2013年6月の全国消費者物価指数)となったものの、景気回復に懐疑的な層もいるようです。
また、買い時だと思う理由のトップであった「消費増税」や「住宅ローンの金利の上昇傾向」は、買い時だと思わない理由でも選ばれており、今後、生活が苦しくなり、マイホーム購入は厳しい、と考える人もいると思われます。
質問: ”一般的に”今が買い時だと思わない理由は何ですか?(複数回答可、「買い時だと思わない」と回答した方対象)
4)「マイホーム、“自分にとっては”買い時だと思う」が3年ぶりに3割超え!
マイホーム未購入の方を対象に、現在、住宅が“自分にとって”買い時だと思うか聞いたところ、35.7%が「買い時だと思う」と回答しました。2012年に実施した調査では、「買い時だと思う」が29.0%、2011年では23.7%と3割を切っていましたが、今年は3年ぶりに3割を越えました。
「買い時だと思う理由」のトップ3は、「住宅ローンの金利が上昇傾向にあるため」(40.8%)、「住宅ローン減税などの税制が有利と感じるから」(34.0%)、「景気回復が期待できるから」(30.5%)と、税制やアベノミクスへの期待感が感じられる結果となっています。
また、「買い時だと思わない理由」のトップ3は、「十分な自己資金(頭金)がまだ貯まっていないから」(40.6%)、「景気回復するのか分からず、今後の生活に不安があるから」(33.5%)、「ライフプラン上、まだ購入するタイミングではないから」(28.7%)と、自己都合の理由に加え、景気回復に対して懐疑的であることを示す理由も上位となりました。
質問:現在は、“あなたにとって”住宅(マイホーム)の買い時だと思いますか?どちらか近い考えに回答下さい。
(二者択一、マイホーム未購入者対象)
質問:現在が“あなたにとって”住宅(マイホーム)の買い時だと思う理由は何ですか?(複数回答可、「買い時だと思う」と回答した方対象)
質問:現在が“あなたにとって”住宅(マイホーム)の買い時だと思わない理由は何ですか?(複数回答可、「買い時だと思わない」と回答した方対象)
5)「将来的にはマイホームを購入したい」が昨年より11.2pt増加!
マイホーム未購入の方を対象とした、将来的にはマイホームを購入したいと思うか、との問いに対して、「購入したい」が64.0%と、昨年の52.8%より11.2pt増加する結果となりました。
昨年は「夢はマイホーム」を現実的では無い、と感じている人が多かったようですが、今年は「夢はマイホーム」という夢を抱けるくらいにはポジティブな感覚を回復させている人が増加しているようです。
質問:将来的には住宅(マイホーム)を購入したいと思いますか? どちらか近い考えに回答下さい。(二者択一、マイホーム未購入者対象)
6) 住宅性能において重視する項目トップ2は「耐震・免震」、「高気密・高断熱」
これから住宅を購入する場合、重視する性能について聞いたところ、トップ2は「耐震・免震」(2,884ポイント)、「高気密・高断熱」(1,497ポイント)となり、3年連続で「耐震・免震」がトップとなりました。
「高気密・高断熱」の順位が上がっているのは、2020年までに省エネ基準適合を義務化することが決定しており、省エネ性能に対する消費者の意識が高まってきているのではないかと考えられます。
質問:これから住宅(マイホーム)を購入する場合、住宅性能において重視する項目の1位~3位を選んで下さい。(1位3ポイント、2位2ポイント、3位1ポイントとして合計ポイントをランキング化)
7) 節電対策で実際に行なうこと、トップ2は「エアコン」「照明」
実際に節電対策として自分が行なうことを聞いたところ、トップ2は「エアコン(設定温度の調整・使用時間短縮等)」(31.2%)、「照明(こまめに消灯、使用しない等)」(24.2%)でした。しかし、「節電を行なっていない」が10.7%と1割を超え、昨年の7.8ptより2.9pt上昇し、能動的に節電を行なうことへの関心が薄まってきていることを示す結果となりました。
質問:節電対策として、あなたが実際に行なうことは何ですか?
※本リリースの調査結果をご利用頂く際は、「ハイアス・アンド・カンパニー調べ」とご明記下さい。
<調査概要>
1) 調査名 :「住宅購入に関するアンケート調査」
2) 調査方法 :ハイアス運営サイト「ハッピーリッチ・アカデミー」「二世帯住宅大作戦」「住宅ローン大作戦」「土地活用大作戦」上でのアンケートにて選択式にて回答を得た。
3) 調査対象 :住宅購入前、住宅購入後のそれぞれのインターネットユーザー
4) 調査期間 :2013年7月19日~7月22日
5) 有効回答数 :1,452名(20代6.0%、30代16.7%、40代27.8%、50代27.4%、60代以上22.0%)、(住宅購入前50.5%、住宅購入済49.5%)
*このアンケートの集計結果については、法人向け情報WEB「ハイアスビューネット(HyAS View net)」(URL:http://view.hyas.co.jp/report.html)にて無料公開されます。
■全国一斉「賢い家づくり勉強会 〜消費税増税に惑わされないために〜」 概要
「賢い家づくり勉強会」とは、ハイアスが一般のエンドユーザーを対象に、家づくりにおいて後悔することが無いよう客観的な知識を得る事の出来る勉強会です。調査結果におけるマイホームの買い時理由として、支払い総額への影響が大きい「住宅ローンの金利の上昇傾向」より「消費増税」が上位にきていましたが、契約前のちょっとした知識で何百万円もの差が生まれることもある、住宅購入に関する知識を、この勉強会では得られます。
これまで、全国的に同時開催する「賢い家づくり勉強会」を2回開催し、1,500名以上の家づくりを支援してきました。今回も全国60ヶ所(予定)で開催し、家づくりの情報提供という形で1,000名のエンドユーザーに支援することを目標としています。
【コンテンツ】
・マイホームを購入して10年後に後悔しないための事前チェックポイント
・使い勝手の悪い素人プランの見分け方
・住宅会社の省エネ性能の比較の仕方
・性能を下げずに、価格を下げる方法とは
・3割引で住宅を取得する方法とは?
・お得な土地の見つけ方は?
・マイホーム購入のタイミング、あなたの最適な時期は? 等
【参加対象】
住宅購入を考えている方や、まだ本格的に検討していない方
【開催場所・日時】
9月7日(土)・8日(日)・14日(土)・15日(日)・16日(月) 全国60ヶ所(予定)
詳細はURL:http://www.r-plus-house.com/seminar_allpref1309.htmlをご参照ください。
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