IAAフランクフルト国際モーターショー2015開催 ボッシュ、自動車市場を上回る勢いで成長

自動化とネットワーク化の関連製品の売上高が 数十億ユーロに到達

ボッシュ

・モビリティ ソリューションズは弱含みの市場環境においても成長を維持
・電気自動車向けのバッテリー技術が画期的に進化
・アシスタンスシステムの売上高、2016年に10億ユーロに到達する見込み
・ボッシュは車両のネットワーク化サービスを提供
 

 

フランクフルト / シュトゥットガルト(ドイツ) – ボッシュ・グループのモビリティ事業は、世界の自動車市場よりもかなり速いペースで成長を遂げつつあります。「ボッシュは自動車セクターを大きく変える転 換期で主導的な役割を果たしており、自動化、電動化、ネットワーク化という3つの分野すべてですでに成功を収めています」と、ボッシュ取締役会会長のフォ ルクマル・デナーはIAAフランクフルト国際モーターショーでこのように述べました。モビリティ ソリューションズ セクターの2015年の売上成長は約10%(為替調整後は5%)と見込まれており1、その一方、世界の自動車生産高の成長は微増にとどまると考えられてい ます。ボッシュがこのような成功を収めている理由のひとつは、効率的な燃焼技術にあります。ボッシュでは今年、ガソリン直噴システムの売上高が15%、高 圧ディーゼル燃料噴射システムの売上高が10%増加する見込みで、ESCシステムの売上高も四半期でさらに伸びる見込みです。「モビリティのあらゆる成長 傾向の中で当社が発揮する技術革新力は、新たな顧客層を惹きつけるだけでなく、自動車業界の枠を超えたビジネスチャンスをもたらしています」とデナーは述 べました。

モビリティソリューション:新しい顧客、新しいサービス
乗用車、商用車、マルチモーダル輸送、フリート管理、スマート輸送インフラなどそのいずれにおいても、ボッシュは車両技術、データクラウドやサービスを結びつけ、総合的なモビリティソリューションを提供しています。こうしたソリューションの顧客として、将来的にはテスラ、グーグル、二輪車メーカーやカーシェアリングプロバイダーといった新しい市場参入企業も含まれるようになる見込みです。ボッシュはまた、保険会社、リース会社やその他のフリート運用者と 共同で、個別のプロジェクトにも取り組んでいます。

バッテリー技術の大きな進展:電気自動車向けの全固体バッテリーセルが進化
ボッシュは今回のIAAにおいて、ネットワーク化、自動化、電動化の3つの成長分野に寄与する各種ソリューションと革新技術を紹介しています。eモビリ ティを現実のものとするために、ボッシュは毎年約4億ユーロを投入しています。デナーはこれが実を結んでいると強調し、バッテリー技術における画期的な革 新技術の可能性を紹介しました。ボッシュはこのほど、米国の新興企業のSEEO(カリフォルニア州ヘイワード)を傘下に迎え、革新的な全固体バッテリーセ ルの分野できわめて重要なノウハウを手にすることとなりました。この技術は、すでにボッシュが日本の提携企業である株式会社GSユアサおよび三菱商事株式 会社とともに成し遂げた開発技術を補完するものとなります。これまでの目標は、2020年までにバッテリーのエネルギー密度を2倍に引き上げ、コストを半 分に引き下げることでしたが、このSEEOの画期的な技術を駆使すれば、リチウムイオン電池のエネルギー密度をさらに引き上げられるのではないかと考えて います。「ボッシュはeモビリティの大きな進展に貢献できるよう、自社の知識と資金を惜しむことなく投入していくつもりです」(デナー)

自動運転:数十億ユーロの売上高も視野に
自動運転に向かう車両のトレンドは、ボッシュにとって成長のための大きな原動力となっています。多くの新車にアシスタンスシステム(車線逸脱警報システム や緊急ブレーキシステムなど)が装備されるようになってきており、レーダーセンサーとビデオセンサーの売上高は、2015年も2年連続で倍増する見込みで す。こうした高い需要により、ボッシュのドライバー アシスタンス システムの売上高は、早くも2016年には10億ユーロを突破する勢いで成長しています。デナーも、「ドライバー アシスタンス システムの発展と、さらなる性能の向上により、自動運転が徐々に現実に近づいてきています」と説明しています。ボッシュではこのためだけに約2,000人 のエンジニアが開発に取り組んでおり、その数は2年前と比べて約700人以上増強されました。
また、ボッシュはネットワーク化についても野心的な目標を掲げています。ボッシュの技術により車両はインターネットの一部としてアクティブに機能しつつあ りますが、こうした進化は将来的には車両を超えたものになるでしょう。ボッシュは、すでにソフトウェアソリューションを通じて、自動車やバイクのシェアリ ングプロバイダーや電車とバスの事業者の支援をスタートさせており、こうしたサービス事業には、ボッシュが蓄える多様な専門能力が大きく役立ちます。自動 車業界広しといえども、モビリティとエネルギー、ビル管理、産業技術を結びつける能力の高さでボッシュの右に出る企業はないと言えるでしょう。

1 2015年2月以降、Bosch Automotive Steering GmbH(旧ZF Lenksysteme GmbH)は、モビリティ ソリューションズ セクターの一部として連結計算されています。

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会社概要

ボッシュ株式会社

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URL
http://www.bosch.co.jp/jp/
業種
製造業
本社所在地
東京都渋谷区渋谷3丁目6番7号
電話番号
0800-888-4000
代表者名
クラウス・メーダー
上場
未上場
資本金
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設立
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