エチオピア: 南スーダン難民への援助が急務

南スーダン国内で横行する暴力と略奪などから逃れようと、数万人の難民がエチオピア・ガンベラ州に避難している。現地で医療援助を行う国境なき医師団(MSF)は、避難先には水、食糧、衛生設備がなく、人びとは様々な救急医療のニーズを抱え、感染性の高いはしかも見られると訴える。

8万8000人の難民(※)が、南スーダンのジョングレイ州、上ナイル州、ユニティー州で起きている暴力、迫害と食糧不足を逃れてエチオピアに到着した。少なくとも1000人の難民が毎日エチオピアに到着している。複数のキャンプ内で人道援助活動は行われているが、人びとのニーズに十分応えるには程遠い状態だ。多くの人は呼吸器感染、下痢やマラリアを患っている。これらの疾患は全て悪条件の下で逃避行を続けたことと、一時滞在地やキャンプ内での生活を余儀なくされた事に起因している。子どもは特に危険な状態にあり、数百人が既にはしかの治療を受けている。

※2014年4月3日時点、国連難民高等弁務官事務所調べ

<子どもたちの死亡率が緊急事態レベル以上に>

エチオピアにおけるMSFの活動責任者、アントワーヌ・フーシェは、「多くの子どもに栄養失調とはしかが見られ、キャンプの5歳未満児の死亡率は緊急事態のレベルを超えています。援助の提供状況は改善してきていますが、次々に到着する難民のペースにはついていけていません。現在の対応はニーズに遅れをとっているので、対応を大幅に拡大し、雨季が来て環境悪化に拍車がかかる前に難民の健康状態を改善することが極めて重要です」と言う。

MSFはエチオピアの難民帰還者問題機関(ARRA)と連携し、時間との戦いの中、医療援助を提供している。現在危機的状況にある難民の中には、3週間歩いてようやくエチオピアにたどり着いた人もいる。

現時点でMSFが国境地帯で行っている活動は、ティルゴルとパガク・キャンプでの移動診療、4万人が滞在しているレクター・キャンプ内の外来診療とベッド数65床の入院治療施設の開設、クレ・キャンプ付近にあるイタン・キャンプ内のベッド数75床の入院治療施設の開設だ。MSFはこれまでのところ8633件の診療を行い、160人の入院を受け入れ、集中栄養治療を130人の子どもに提供している。国境で予防接種は行われているが、多くの子どもがはしかに感染している。MSFは、はしかに感染した子どもを500人以上治療。うち47人は集中治療と入院を要した。MSFはパガク・キャンプとクレ・キャンプでトイレを提供するとともに水の処理にもあたっている。

MSFは1984年からエチオピアで活動。アムハラ州、ベニシャングル・グムズ州、ガンベラ州、オロミア州、南部諸民族州とソマリ州でプログラムを運営している。

レクター・キャンプで難民登録を待つ母子(2014年4月1日撮影)

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