紙フェノール基板材料の価格改定を実施

紙フェノール基板材料の価格改定を実施

パナソニック電工株式会社は、テレビやAV機器などの主に家電製品に搭載される電子回路基板に使用されている紙フェノール基板材料（紙基材フェノール樹脂銅張積層板）の価格改定を実施します。　

現在、当社は、紙フェノール基板材料を、中国・蘇州とタイ・アユタヤで生産し、日本をはじめ、アジア市場へグローバルに販売しています。その主原料である原紙や各種薬品などの価格高騰に加え、さらに桐油の価格も史上最高値を更新しています。また、銅地金価格も一時軟化をみせたものの、再び高騰に転じたため、銅箔の価格も上昇しています。

当社では、こうした原材料価格の上昇を、徹底した製造合理化や大幅な費用削減などで吸収すべく、全力を上げて取り組んできましたが、自助努力だけでは吸収が極めて困難な状況です。今般、電子回路基板材料メーカーとして、安定的な供給責任を果たすため、やむを得ず原材料価格上昇分の一部を、引渡し価格に反映させていただくこととなりました。

■価格改定対象商品と現行価格に対する改定幅
（１）紙フェノール基板材料（片面）　　　　・・・　現行の引渡し価格の20％
（２）紙フェノール基板材料（両面）　　　　・・・　現行の引渡し価格の20％

■実施時期　　
2010年5月16日 当社工場出荷分より実施