ボッシュのナビゲーション3.0が3Dマップでドライバーをガイド
新しいNDSデータ規格*をサポートした ナビゲーションソフトウェア
ボッシュは、車載ナビゲーションシステムをより魅力的かつ実用的なものにするために、地形の高低の違いを、システムに内蔵された衛星写真を使ってまるで写真のようにリアルに表示する先進的なナビゲーションソフトウェアを開発しました。
- 3Dマップエンジンが3D要素をディスプレイに重ねて表示
- 高画質3Dディスプレイはオフラインでも機能
- ディスプレイの精細レベルはシステムの演算処理能力とメモリ容量に応じて調整可能
- 将来的には危険が潜む場所や燃料価格など、ダイナミックデータの表示にも対応可能
パワフルな3Dマップエンジンが連続ズームを可能
ボッシュのこの新しいナビゲーションソフトウェアの中核を担うのが、OpenSceneGraphをベースとした3Dマップエンジンです。このシステムでは、ビルなどの立体的要素をディスプレイに複数重ねる「スーパーインポーズ」を行います。3D要素を重ね合わせて生成された画像を半透明にすることができ、ドライバーは視界を遮る建物など障害物の向こう側に延びる道路もマップ上で視認できます。また、表示されたマップは、最大の詳細レベルからマップ全体の俯瞰まで、非常にスムーズに拡大/縮小表示することができます。さらに、このソフトウェアはNDSデータに含まれる地形情報を利用し、土地の高低を表示できるほか、マップの地平線側の部分を人工的に上方に曲げ、画面を最大限に活用し、ルートを表示することもできます。この新しいソフトウェアは3D artMap機能をサポートしているため、建物のエッジに丸みを付け、適度に着色し、周囲の風景を水彩画風に表示させることも可能です。
システムの操作方法は、音声入力、マルチタッチ、手書き認識の3種類から選択することができます。また、この3Dマップエンジンは、センターコンソールのディスプレイやインストルメントクラスターのディスプレイなど、複数のスクリーンに異なるエリアのマップを同時に表示することもできます。表示の精細度も、インフォテインメントシステムの演算処理能力とメモリ容量に合わせて調整できます。このように、このナビゲーションソフトウェアは、自動車メーカーが個々のニーズに合わせて設定を変更できるようになっており、アップデートもUSBメディアやスマートフォンを接続して簡単に行えます。
コネクテッドホライズンのダイナミックデータで交通情報以外の情報も表示可能に
現在、交通渋滞はほぼリアルタイムでマップに表示可能ですが、将来、インフォテインメントシステムがインターネットに接続されている状況下では、それ以外の情報もマップに重ねて表示できるようになります。たとえばボッシュのコネクテッドホライズンを利用すると、クラウドに蓄積された道路状況のデータをリアルタイムで呼び出せます。それを3Dマップエンジンが視覚情報に変換し、たとえば降雨の激しい地域や、路面凍結の恐れのある地域を、色を変えて表示できます。このときに画面上で指先でなぞって円を描けば、システムはそのエリア内を通る代替ルートを計算してくれます。また、地域ごとの気温や嵐の予想進路も表示でき、米国の竜巻がよく起きる地域ではこの機能は非常に役立ちます。さらに、電気自動車にこのシステムを搭載すると、現在のバッテリー残量でどこまで走れるかという航続距離情報が、半透明で重複表示されるようになります。
*ナビゲーションデータ規格(NDS)は、自動車メーカー、自動車機器サプライヤーとマッププロバイダーが合同で開発した規格です。フォーマットを標準化することにより、製造元の異なるナビゲーションシステム間でも容易にマップデータを交換できるようになるほか、標準化によってバリエーション数が減少し、マップのアップデートも簡単に行えるようになります。NDSの詳細については、http://www.nds-association.org (英語)をご覧ください。
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