平成28年度モザンビーク石炭 専門家派遣研修の終了
~モザンビーク共和国の人材強化に貢献~
モザンビーク石炭産業人材育成事業石炭専門家派遣研修は、2012年10月に日本とモザンビーク共和国の両政府が合意した“石炭産業発展5カ年プラン”を具現化するため、JOGMECが2014年7月に同国エネルギー鉱物資源省(MIREME)と署名交換した協定書に基づき実施しているものです。
モザンビーク石炭産業人材育成事業は2014年度より実施しており、これまでにモザンビーク技術者28名を日本へ招聘するとともに、42名に対して現地研修を実施してきました。今回の現地研修は昨年に続き3回目の実施で、総計25名が参加しました。
今回の研修では、同国石炭開発事業に本格的に取り組む地質技師および技術者に対して、石炭開発に必要なリモートセンシング技術、探査技術、炭量評価をはじめとする経済性評価、世界の石炭需給動向に関する知識取得を目的とし、研修の拠点をJOGMECボツワナ・地質リモートセンシングセンター、テテ州Moatize炭鉱ならびにエドアルド・モンドゥラーネ大学(マプト市)に移した3コースの研修を実施致しました。
コース名 | 期間 | 参加研修生 | 場所 | |
1 | リモートセンシング研修 | 10月9日~ 10月15日 |
9名 | JOGMECボツワナ・地質リモートセンシングセンター |
2 | フィールド研修 | 10月18日~ 10月21日 |
13名 | テテ州Moatize炭鉱 |
3 | 座学研修 | 10月24日~ 10月27日 |
25名 | マプト市エドアルド・モンドゥラーネ大学(UEM) |
研修最終日の検討会では、研修生からコース全体を通して好意的な意見が多く出されるとともに、日本の協力に感謝する旨の意見がありました。また、研修生より日本の技術を高く評価し、更なる知識の取得のために研修日程の増加の要望があるなど、日本の技術への期待が示されました。
閉講式は同国マプト市(於:VIP GRAND HOTEL)にて開催し、本事業のカウンターパートであるMIREMEから、Daudi地質鉱山総局長ほか、在モザンビーク日本大使館、JICAモザンビーク事務所、モザンビークに駐在する日本企業等から総勢60名ほどが出席されました。
閉講式は、JOGMECを代表して大岡石炭開発部長の開会挨拶で始まり、在モザンビーク日本大使館花輪晃二 一等書記官からは、「モザンビークと日本の発展のため、本研修事業が継続して行われることを期待している」との挨拶を頂きました。
また、Daudi地質鉱山総局長からは、「モザンビークの資源の有効活用のために本研修事業は必要不可欠なものであり、JOGMECの協力に感謝している」との挨拶を頂きました。
TICADⅥで採択された「ナイロビ宣言」における人材育成について、JOGMECは資源分野の人材育成の実施主体として今後3年間で1000名の人材を育成することとなっております。
その目標に貢献するため、2017年度も本事業を通じ、モザンビークの人材育成を行うことにより同国技術者のさらなる技術力向上に貢献し、日本企業とモザンビークとの関係強化を図ってまいります。
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http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_06_000201.html?mid=pr_161110_3
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