ボードゲームを通して将来社会で必要なスキルを身につける『子ども未来キャリア』大阪府摂津市の公立小学校でキャリア教育体験授業を実施

～教員にとっても実施ハードルが高いキャリア教育を子どもと楽しく学ぶ～

　ｅ-ラーニングに関するサービスの様々なコンテンツを提供する株式会社イー・ラーニング研究所（代表取締役：吉田智雄、本社：大阪府吹田市 以下、イー・ラーニング研究所）は、子どものときから夢や目標を持ち、グローバル社会で必要となる知識と能力を育む、キャリア教育用ボードゲーム教材『子ども未来キャリア』を開発しております。同教材を用いて、2023年10月～11月に、摂津市教育委員会と連携し、同市立小学校5校にて体験授業を実施いたしましたのでお知らせします。

　人工知能（AI）の誕生、リモートワークなど様々なツールや働き方が生まれる中、人生100年時代を迎えようとする現代では、新しい仕事が生まれ、子どもたちが将来どのような職に就くのか予測が難しくなってきています。このように変化する世界に対応していくために、創造性やコミュニケーション能力、情報リテラシーといった21世紀型スキルが必要とされています。『子ども未来キャリア』は、このような21世紀型スキルをはじめ、日本の学校で学ぶ機会の少ない能力について、ボードゲームを通して楽しく学ぶことができるキャリア教育教材で、社会に出てから必要となる知識と能力を育むことができます。

　摂津市教育委員会では、以前よりキャリア教育に積極的に取り組まれており、2023年1月に「第15回キャリア教育優良教育委員会文部科学大臣表彰」を受賞されました。その取り組みの一つとして、昨年度より『子ども未来キャリア』を活用した体験授業をスタートし、本教材にご関心をいただいた同市立小中学校にて体験授業を行いました。
　今回の取り組みでは、多くの学校が周りの人への思いやりの気持ちを再確認できる「コミュニケーションゲーム」や自分の意志や要望を伝え、お互いに納得ができる答えが見つかるまで議論を重ねる「ディスカッションゲーム」といったテーマを選択し、授業を実施しました。子どもたちが様々な価値観や背景に触れ、自分事として考えることができたため、普段のコミュニケーションの取り方や自身の行動を振り返る時間となりました。また、修学旅行前での実施となった学校では、改めて友達とコミュニケーションやチームワークを深めることにも繋がりました。

　また、「事業投資」をテーマに実施した学校では、ゲーム内で子どもたちが飲食店のオーナーになって3種類の財産（人・モノ・店舗）に投資を繰り返しながらお店の規模を大きくし、売り上げ拡大に挑戦しました。事業拡大のための投資に関してゲームで楽しく体験する中で、投資に伴うリスクとそれを回避・軽減するための方法を学習することができました。授業実施前までは難しく考えていた投資も、「子どもたちが理解しやすいゲームで、楽しく学ぶことができ、投資に感じるハードルが下がった」とコメントをいただきました。実際に「投資はしてはいけないものだと思っていた」と先入観を持っていた児童もいましたが、お金の価値観や投資の必要性を知るきっかけとなり、授業を通して投資に対する考えに変化がありました。

　今回の体験授業では、参加いただいた教師の方々にとっても、通常授業とは異なる子どもたちの様子や、テーマに沿った一人ひとりの意見や考えを間近で感じられる機会となりました。　

　
　本教材には授業進行用スライドなども付属しているため、キャリア教育に関する授業を実施する際の難易度も低く、授業準備の負担軽減にも期待ができます。実際に、「キャリア教育や社会との結びつきを重視した授業は行いたいが、教員のノウハウがなく準備負担が大きい」「実施したい内容が多く、内容が浅はかで現実味がなくなってしまわないか不安」といった声も寄せられており、本教材を活用いただくことで、こうしたキャリア教育における教員の皆様の課題解決につなげていけるよう貢献してまいります。

　イー・ラーニング研究所では、子どもたちへ学びの機会を提供し、「将来なりたい自分になるため」、「夢・目標に向かって挑戦する姿勢を持つため」に必要な力を子どものうちから身につけられるよう目指していきます。


【教員の方々からのコメント】
＜『コミュニケーションゲーム』実施校　一部抜粋＞
コミュニケーションやソーシャルスキルトレーニングに近い内容で取り組めました。高学年になるにつれ、成長の中で自分の意見を言葉にするのが難しくなり、周りの空気を読んで発言や行動することが増えてしまうため、ゲーム感覚で意欲的に楽しく学ぶことができ、大変良い機会となりました。

＜『ディスカッションゲーム』実施校　一部抜粋＞
今回の授業はコミュニケーションの勉強になるだけでなく、子どもたちがたくさん話し合える環境にすることができました。講師の方がお話しされている内容が大人目線でもすごく大事なことだと感じましたが、子どもたちもゲームを楽しむだけで終わらず、自身の発言や行動を見直そうとしている姿が印象的でした。

＜『事業投資ゲーム』実施校　一部抜粋＞
子どもたちが日常生活の中で「投資」について学ぶきっかけや機会がないため、ゲームを通じて学ぶことができる点が非常に良かったです。高学年になるにつれ、意見交流や体験機会が少なくなってしまうので、『子ども未来キャリア』の他のテーマの授業も実施してみたいと思いました。


【児童からのコメント】
＜『コミュニケーションゲーム』実施校　一部抜粋＞
・相手の気持ちを考えながら話すことで、人間関係をより良くできることを知った。
・大人になってもコミュニケーション能力は大切だと思ったので、今からコミュニケーションの練習をしていきたいと思った。

＜『ディスカッションゲーム』実施校　一部抜粋＞
・人のために考えることの大切さを学んだ。
・相手が納得するような理由を伝えることが難しく、これから説得力を身につけたいと思った。

＜『事業投資ゲーム』実施校　一部抜粋＞
・テレビのニュースやCMで聞く、投資の言葉や意味を知ることができ嬉しかった。
・授業を通して、お金の大切さや投資の必要性を感じることができた。


【体験授業 実施校】
・10 月 19 日（木）：千里丘小学校（コミュニケーション）
・10 月 20 日（金）：味舌小学校 （コミュニケーション）
・11 月 6 日（月）  ：味生小学校（ディスカッション）
・11 月 9 日（木）  ：鳥飼西小学校（事業投資）
・11 月 10 日（金）：鳥飼小学校 （コミュニケーション）

【今後の実施予定校】
・12月11日（月）：第五中学校 （逆算思考）

【『子ども未来キャリア』概要】
『子ども未来キャリア』は、子どものときから夢や目標を持ち、グローバル社会で必要となる知識と能力を育む、キャリア教育用ボードゲーム教材です。授業は、ボードゲームを通しての疑似体験だけでなく、子どもたちに具体的想起をうながすスライド教材を使用することで、「頭」と「体」で理解を深めます。学習内容について子どもたちが自分事として考えられるので、意欲的かつ効率的に楽しみながら学ぶことができます。

■URL　　　　 ：https://force-academy.jp/kodomo-mirai-career/
■教材対象年齢 ：小学生・中学生　※その他要相談
■販売対象　　 ：全国の学童施設や学習塾、学校など、教育関係の企業・組織
　　　　　　　　 子ども向けの体験型イベントを開催される企業等とのコラボレーション
■学習テーマ　 ：全部で12種類あり、国際的に定義された「21世紀型スキル」と「日本で

                         は学ぶ機会の少ない教育」で構成しています。
A　お金の価値の決まり方 “需要と供給”
B　目標を持ち、夢を叶えるための “逆算思考”
C　家族・友達と仲良くいられる “コミュニケーション”

D　友達と協力してみんなで活躍するための “チームワーク”
E　人の話を聞き、自分の考えを伝える ”ディスカッション”
F　お金や時間を上手に使う “ものつくりと投資”
G　自分と違うところをお互いに認め合う ”違いと個性”
H　国際社会でのコミュニティにおける ”ルールの役割”
I　複数の情報を正しく扱えるようになる ”情報リテラシー”
J　いろいろなイベントを通してこれからの人生を考える ”ライフプラン”
K　国際社会における日本と世界の関係 ”貿易と外交”
L　持続可能な開発（SDGs）に向けた ”Win-Winの関係”


【『子ども未来キャリア(新教材)』概要】
　『子ども未来キャリア(新教材)』は、『子ども未来キャリア』をより授業で扱いやすいようにブラッシュアップしパッケージ化した新教材です。従来の『子ども未来キャリア』の特性を引き継ぎ、ボードゲームを通じた疑似体験と、スライド教材を活用した学習を組み合わせた「遊び×学び」を融合した内容で、主体的に楽しく学ぶことができます。
■URL 　　　　：https://force-academy.jp/kodomo-mirai-career/package
■販売対象　　 ：全国の学習塾、学童施設、学校 など
■教材対象年齢 ：小学生・中学生・高校生　※その他要相談
■学習テーマ

・「教育用！コミュニケーションゲーム」　
・「教育用！事業投資ゲーム」
・「教育用！ディスカッションゲーム」　
・「教育用！おつかいゲーム」
・「教育用！情報推理ゲーム」
・「教育用！キャリアデザインゲーム」
・「教育用！資産形成ゲーム」

【株式会社イー・ラーニング研究所】
名称　　：株式会社イー・ラーニング研究所
本社　　：大阪府吹田市江坂町1丁目23-38 F＆Mビル6F
東京支社：東京都港区港南1丁目8-40 Ａ-PLACE品川1F
代表者　：代表取締役　吉田 智雄
ＵＲＬ　：https://e-ll.co.jp/