プレスリリース・ニュースリリース配信サービスのPR TIMES
  • Top
  • テクノロジー
  • モバイル
  • アプリ
  • エンタメ
  • ビューティー
  • ファッション
  • ライフスタイル
  • ビジネス
  • グルメ
  • スポーツ

PR TIMESのご利用について

資料をダウンロード

国境なき医師団(MSF)日本
会社概要

南スーダン:民間人保護区域での戦闘・被弾

国境なき医師団

南スーダン国内の紛争が激しさを増し、国境なき医師団(MSF)の医療・人道援助活動にも影響が出ている。ユニティー州、ジョングレイ州、上ナイル州では暴力事件が増加し、医療施設の破壊なども起きているため、診療を中断し、患者・医療者が一時退避をする事態となっている。南スーダンでMSFの活動責任者を務めるポール・クリチェリーは「紛争の激化で、地域住民や避難者が、医療や人道援助を受けられなくなっています。紛争の全当事者は、民間人と医療施設を尊重すべきです」と話す。

 

空路つかえず、輸送に影響――上ナイル州

航空機の発着ができなくなっており、医療物資や医療者の輸送に影響が出ている。直近の数日で、数百人が国連民間人保護区域に避難した。MSFは紛争に巻き込まれるなどして負傷した人びとの治療を続けているが、輸送の安全が保障されなければ、活動が脅かされることにつながりかねない状況だ。

市街地で激戦、援助に向かえず――マラカル

紛争被害者の治療を続けている。ただ、約3万人が避難している国連民間人保護区域で武力衝突が起き、援助活動が妨げられる事態となっている。同区域には現在も新たな避難者が到着している。一方、激戦地となっているマラカルの市街地には入れない状況だ。

市街地全焼、地域の中核病院も――ジョングレイ州

フォム・エル=ゼラフ(別名ニュー・ファンガク)が、数ヵ月にわたり最前線となっている。5月19日に行った現地調査で、MSFは市街地が完全に破壊されていることを確認した。家屋や樹木は全焼し、校舎も倒壊していた。

市街地には州内でも主要な医療施設だった病院があったが、それも破壊されていた。 地域医療を担っていたこの病院の破壊は住民に大きな悪影響を及ぼす。この地域には、代わりとなる医療施設がない。

赤ん坊がいる母親を拉致――ユニティー州

戦線が接近してきた5月9日、MSFスタッフはレールの病院からの一時退避を余儀なくされた。その結果、地域住民約20万人が医療を受けられなくなっている。 5月第3週に入り、避難しているMSFの現地スタッフと連絡が取れた。

このスタッフは、患者など大勢の人と一緒に沼地の小島に隠れていた。ロケット弾がスタッフの隣に着水。幸いなことに爆発はしなかったが、彼は9時間も水中にとどまった。島に戻れると判断し、犠牲になった子どもたち2人の遺体を水中から引き揚げて両親のもとへ運んだ。一方、スタッフと同じグループに属していた女性が拉致されてしまい、残された赤ちゃんは周りの人が面倒を見ているのだという。

民間人保護区域で被弾――ベンティウ

紛争の激化で、数週間にわたって移動診療を中断している。 それまでは、ニアルディウ付近で活動し、毎日数百人に無償の医療援助を提供していた。

ベンティウ の国連民間人保護区域では、引き続き診療所を運営している。新しく到着した避難者だけでも、これまでに 1万1000人以上が診療を受けている。その大半は女性と子どもだ。

避難者は過酷な状況から逃れてきた人びとだ。村全体が焼き払われた人、家族とはぐれた人、襲撃を受けたり殺害を目撃したりした人、負傷者を置き去りにしなければならなかった人、性暴力を受けた人などの証言が得られている。 爆弾で脚に重傷を負い、MSFのもとで治療を受けた妊婦もいる。 彼女はMSFのもとに到着するまで、9日間、全く治療を受けられていなかった。

国連民間人保護区域にたどり着いても、安全とは限らない。民間人の避難先でも砲撃や発砲が繰り返されており、銃弾や爆弾が境界を越えて飛んでくるためだ。これまでに数回、避難者が負傷する事態が起きている。3月には、MSFのもとに9歳の子どもが運ばれてきた。同区域内で就寝中に被弾したのだ。弾丸は区域外から発射されたものだった。

一方、部族間の緊張はキャンプ内でも高まっている。ベンティウ にあるMSF病院では、暴力に関連した負傷の治療が、前年比で毎月50人から150人に急増している。現地はこれから雨期に入る。複数の避難キャンプで、避難者の増加が懸念材料となっている。

MSF、最大規模の医療援助を継続

MSFは南スーダンで最大規模の医療・人道援助団体で、全国10州のうち6州で活動している。スタッフ数は3500人以上。また、周辺国のエチオピアとウガンダでも、南スーダン人難民の援助活動を行っている。主な医療援助は、外科、産科、マラリア治療、カラアザール治療、予防接種、栄養治療など。

MSFはすべての紛争当事者に対し、医療施設を尊重すること、援助団体が各地域に出入りすることを許可すること、出自や民族に関わりなく患者に治療を受ける機会を保証することを呼びかけている。

MSFの診療件数は下記の通り(2015年5月時点)
外来診療:16万7207件(5歳未満:6万2269件)
入院患者:1万367人(5歳未満:5123人)
手術:5096件
分娩:3587件
カラアザール治療中の患者:1102人
栄養治療中の子ども:6243人( 入院患者:1102人)

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー新規登録無料

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


種類
その他
関連リンク
http://www.msf.or.jp/
ダウンロード
プレスリリース.pdf
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

国境なき医師団(MSF)日本

29フォロワー

RSS
URL
https://www.msf.or.jp/
業種
医療・福祉
本社所在地
東京都新宿区馬場下町1-1  FORECAST早稲田FIRST 3階
電話番号
03-5286-6123
代表者名
村田慎二郎
上場
未上場
資本金
-
設立
1992年12月
トレンド情報をイチ早くお届けPR TIMESを友達に追加PR TIMESのご利用について資料をダウンロード