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公益財団法人日本ユニセフ協会
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【共同プレスリリース】最大の中央アフリカ難民受け入れ国・カメルーン 中央アフリカ難民に広がる危機的栄養不良

5歳未満の難民の子ども20~30%が栄養不良

公益財団法人日本ユニセフ協会

赤ちゃんにすぐに口にできる栄養治療食を与える母親。© UNICEF/NYHQ2014-0407/LeMoyne赤ちゃんにすぐに口にできる栄養治療食を与える母親。© UNICEF/NYHQ2014-0407/LeMoyne



※本信は ユニセフ本部の情報を日本ユニセフ協会 広報室が翻訳、独自に編集したものです
※原文は http://www.unicef.org/media/media_73991.html でご覧いただけます


【2014年7月3日 ヤウンデ(カメルーン)/ダカール(セネガル)発】

最近実施された国連の調査により、カメルーンに避難している中央アフリカ難民の子ども
の3人にひとりが栄養不良にあることが判明しました。

ユニセフ・カメルーン事務所代表のフェリシテ・トゥキビンダットは「母国中央アフリカ
での恐怖を生き抜いた子どもたちは、避難先で、栄養不良と合併症で命の危機にさらされ
ています。子どもたちに死が忍び寄ってきているのです。年長の子どもや女性を含めて
一家全員が栄養不良にあることは、極めて憂慮すべき状況です」と述べました。

2013年12月以降、カメルーンへ逃れた中央アフリカ難民は10万人以上、その半数以上は
子どもたちです。数週間、時に数カ月、歩き続け、森に身をひそめながら避難して
きました。避難者のうち、5歳未満の子ども20~30%に栄養不良が見られます。多くの
緊急事態下では、栄養不良の割合が15%を超えると重篤といわれており、そのほぼ倍に
あたる割合で栄養不良が起きている現状は、極めて厳しい状況にあるといえます。


調査では、以下のことも判明しました。
・中央アフリカからカメルーンに到着した妊娠中または授乳中の女性の5人に約ひとりが
栄養不良であり、その影響が赤ちゃんに及ぶ恐れが高まっている
・入院して栄養不良の治療を受けている子どものうち、少なくとも17%は5歳以上の
子どもたち

栄養状態の検査を受ける子ども。メジャーが赤色を示し、男の子は栄養不良状態であると診断された。© UNICEF/NYHQ2014-0403/LeMoyne栄養状態の検査を受ける子ども。メジャーが赤色を示し、男の子は栄養不良状態であると診断された。© UNICEF/NYHQ2014-0403/LeMoyne


現場を訪問したユニセフ、UNHCR、WFPらのメンバーは、病院内で、多くの痩せ細った
子どもたち、病気の子どもたちがいたこと、そして一つのベッドに2、3人が寝ていたとの
厳しい状況を報告しました。

現在栄養不良にある子どもたちが、重度栄養不良に陥る危険性は極めて高くなっています。
治療を受けられなければ、重度栄養不良で死亡する恐れもあります。中央アフリカとの
国境近くにあるバトゥリ(Batouri)の病院では、重度栄養不良による死亡率は、5月だけで、
24%以上となっています。

ユニセフ、UNHCR、WFPは、現場で活動するパートナー団体とともに、栄養不良にある
子どもたちとその家族が必要とする栄養支援を拡大すべく、取り組みを進めています。
10歳以下のすべての子どもたちには、補食と治療食が与えられています。

移動診療所は、カメルーンの地域社会に避難している栄養不良の中央アフリカ難民の
子どもたちへの栄養支援を行っています。

2014年3月以降、難民到着所や避難所、病院にある栄養治療センターに入院して、
重度栄養不良の治療を受けた子どもは1,600人以上に上ります。このほか、子ども
9,000人と母親2,000人が補食プログラムを受けました。国連機関やNGOを通じて、
食糧支援を受けた人は計5万人以上となります。

WFPカメルーン事務所のギアン・カルロ・キルリ部長代理は「栄養危機は、臨界値を
越えたと断言できます。WFPは、最大限の栄養支援を行うべく、懸命に活動しています」
と述べました。

戦略対応計画に基づくカメルーンでの中央アフリカ難民への栄養支援に、900万米ドルの
資金が要請されていますが、緊急性が高いにもかかわらず、これまでに寄せられた支援は
わずか2%にとどまります。国際社会からの支援が得られなければ、死亡者は増加の一途
をたどります。




■ 参考情報:中央アフリカ避難民・難民について

<国内で避難し、国内避難民となった人たち:計53万5,000人>
首都バンギに避難している人たち:11万人、人口460万人、
人道支援を必要とする人230万人

出典:OCHA:CENTRAL AFRICAN REPUBLIC Situation Report No. 32
(as of 1 July 2014)

<周辺国に逃れ、難民となった人たち:計38万7,507人>
カメルーン:21万4,297 人、チャド:9万5,864 人、コンゴ民主共和国:6万116 人、
コンゴ:7,230人

出典:CENTRAL AFRICAN REPUBLIC SITUATION UNHCR EXTERNAL REGIONAL UPDATE 21
21-27 June 2014


■ 本件に関するお問い合わせ
日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016  FAX : 03-5789-2036  Eメール:jcuinfo@unicef.or.jp
または
Laure Bassek, UNICEF in Yaounde, Mobile: +237 75 296 971, lbassek@unicef.org
Laurent Duvillier, UNICEF in Dakar, Mobile: +221 77 740 35 77,
lduvillier@unicef.org
Najwa Mekki, UNICEF in New York, Mobile: +1 917 209 1804, nmekki@unicef.org
Fabienne Pompey, WFP in Dakar, Tel: +221 77 637 59 64, fabienne.pompey@wfp.org
Sofia Engdahl WFP in Cameroon, Mobile: +237 75 39 49 56, sofia.engdahl@wfp.org


■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進
するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、
その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子ども
たちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのため
に活動しています。www.unicef.org

※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの
任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会
のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ
活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 www.unicef.or.jp

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本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
-
設立
-
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