国境なき医師団、英チャタムハウス賞を受賞――団体では初めて

国境なき医師団(MSF)が、2015年度のチャタムハウス賞を受賞した。同賞は毎年、英国王立国際問題研究所(通称:チャタムハウス)より、前年の国際関係改善に最も大きく貢献したとされる個人や団体に贈られるもので、MSFは西アフリカのエボラ出血熱流行に対する活動が高く評価された。授賞式は2015年10月、ロンドンにある同研究所で開催される。
 

エボラを克服した少女を祝福するリュー会長 (リべリア、2014年11月撮影)

MSFは2014年3月に起きたエボラ流行に真っ先に対応した団体の1つであり、リベリア、ギニア、シエラレオネでは多くの患者の治療にあたってきた。流行拡大の阻止に粘り強く取り組み、多くの命を救うにあたって重要な役割を果たし、現在も西アフリカで活動を継続している。
 

英国王立国際問題研究所所長、ロビン・ニブレット博士のコメント

「MSFが今年のチャタムハウス賞受賞者に選出されたことに心からお祝いを申し上げます。この賞が団体に贈られるのは初めてのことで、彼らの重要な活動がこのように認められたことを大変喜ばしく思います。MSFは早い段階でエボラの危機に対する警報を出し、その闘いの先頭に立ちました。非常に効果的な活動によって多くの命を救い、危険をかえりみず、時にスタッフの命を失ってもひるまず、犠牲の拡大阻止に貢献しました」

MSFインターナショナル会長、ジョアンヌ・リュー医師のコメント

「MSFがチャタムハウス賞に選ばれるという栄誉を光栄に思うとともに、エボラ対応に参加した大勢のスタッフを代表してこの賞をいただく日を楽しみにしております。エボラに対する活動は、世界各地から集まった医師、看護師、ロジスティシャン(物資調達、施設・機材・車両管理など幅広い業務を担当)と、ギニア、リベリア、マリ、ナイジェリア、シエラレオネ出身の何千人もの現地スタッフの手で実現しました。彼らが、現地の地域社会に根強く存在するエボラへの恐怖や激しい偏見を受けとめつつ、このような仕事を成し遂げていったことは、とりわけ称賛に値します。現場で今も活動を続ける私たちが目指しているのは、次にこの病気が発生した時に、患者が必要な治療をすぐに受けられるようにし、病気が広がる前に食い止め、致命的な流行にしないということです。道のりはまだ長く、私たちは力をあわせてこの課題に取り組んでいくことが重要です」

チャタムハウス賞の選考は英国王立国際問題研究所の研究チームと3人の理事の審査に基づいて行われる。候補者は理事に指名され、その後会員による無記名投票が行われる。過去の受賞者には、ブラジルのルラ前大統領、ミャンマーの民主化運動活動家アウン・サン・スー・チー氏、ヒラリー・クリントン前米国国務長官、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団の共同創立者メリンダ・ゲイツ氏らが名を連ねる。2015年度のチャタムハウス賞には、ニジェールのマハマドゥ・イスフ大統領、コロンビアのフアン・マヌエル・サントス大統領、ドイツのアンゲラ・メルケル首相らがノミネートされた。
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