「FinTech」の認知率は未だ4%。8ヵ月前からの伸長は1%にとどまる(マクロミル調べ)
vol.41は「FinTech」をテーマに、FinTechがどれほど消費者に浸透したのか?全国の20歳から69歳までの男女10,000名を対象に調査を実施。FinTechブームの実態に迫ってみました。
■Topics
- FinTechの認知、「言葉を知っている」人は21%、「具体的な内容まで知っていた」人は4%。
前回(8か月前)と比べ「具体的な内容まで知っていた」人の伸びは1%にとどまる。 - FinTech系サービスで最も認知されているのは「ネットバンキング」83%。
名前だけは知っているものの、サービスの内容まで知っている人はまだまだ少ない。 - 利用したことのあるFinTech系サービスは、最も認知度の高い「ネットバンキング」で53%。
2位以下の利用経験は軒並み低く、利用者はまだまだ少ない。
■調査結果
【1】 FinTechの認知、「言葉を知っている」人は21%、「具体的な内容まで知っていた」人は4%。
前回(8か月前)と比べ「具体的な内容まで知っていた」人の伸びは1%にとどまる。
FinTech(フィンテック)という言葉を知っているか聞いたところ、「具体的な内容まで知っていた」との回答は4%でした。「名前を聞いたことがある程度」を含めると、認知度は全体の21%で、79%は「聞いたことがない」という結果でした。
2016年2月に実施した同様の調査では「具体的な内容まで知っていた」との回答は3%、「名前を聞いたことがある程度」を含めると15%、「聞いたことがない」は85%でした。8カ月で「名前を聞いたことがある程度」の人は6%、「具体的な内容まで知っていた」人は1%しか増えていないという結果になりました。FinTechという言葉はまだまだ浸透していないようです。
<図:FinTechという言葉の認知率(ベース:全体/n=10,000)>
【2】 Fintech系サービスで最も認知されているのは「ネットバンキング」83%。
名前だけは知っているものの、サービスの内容まで知っている人はまだまだ少ない。
各種FinTech系サービスについて、それぞれの認知※について尋ねたところ、1位「ネットバンキング」83%、2位「暗号通貨/仮想通貨」29%、3位「個人財務管理」23%でした。
※:各FinTechサービスは次のように定義し調査しました:ネットバンキング(インターネット上で銀行とのやり取りができるサービス)、暗号通貨/仮想通貨(硬貨や紙幣ではなく、ネット上のみで利用できるお金)、個人財務管理(家計簿などをアプリで管理するサービス)、アプリを使った決済・送金サービス(アプリなどを利用した現金やカード以外で商品の購入などができるサービス)、ロボアドバイザー(ネット上で資産運用のアドバイスが受けられるツール)、テレマティクス保険(自動車の運転データを保険会社に送信することで保険料が安くなるサービス)、インシュアテック/インステック(自身の健康データを送信することで生命保険や医療保険などの保険料が安くなるサービス)
それぞれのサービスの利用経験についても尋ねたところ、1位「ネットバンキング」53%、2位「個人財務管理」5%、3位「アプリを使った決済・送金サービス」4%でした。認知率と比較すると、利用経験者はまだまだ少ないようです。
また、それぞれのサービスを「知っている」と回答した人に、どの程度知っているかについて聞いてみたところ、過半数が「どのようなサービスか知っている」と回答したのは「ネットバンキング」73%のみでした。それ以外のサービスはすべて「名前だけ知っている」人が過半数を占める結果となりました。サービスの内容まで理解している人はまだまだ少数派のようです。
▼調査概要
調査主体 マクロミル
調査方法 インターネットリサーチ
調査地域 全国
調査対象 全国、20~69歳の男女(マクロミルモニタ会員)
割付方法 男女×年代(20,30,40,50,60代)を均等に回収 / 合計10,000サンプル
調査期間 2016年10月31日(月)~11月1日(火)
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