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公益財団法人日本ユニセフ協会
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【プレスリリース】7月22日開催 ガール・サミット 女性性器切除と児童婚の取り組み加速を

女性性器切除と児童婚の新たな統計発表

公益財団法人日本ユニセフ協会

10歳年上の男性と結婚する予定だった17歳の女の子。支援を受け、結婚を取りやめることができた。(インド)© UNICEF/INDA2011-00300/Slezic10歳年上の男性と結婚する予定だった17歳の女の子。支援を受け、結婚を取りやめることができた。(インド)© UNICEF/INDA2011-00300/Slezic



※本信は ユニセフ本部の情報を日本ユニセフ協会 広報室が翻訳、編集したものです
※原文をご入用の際は広報室(後述)までお問い合わせください
※以下のサイトで映像・画像を無償でご提供しております(http://uni.cf/1mSwTvk
ご使用希望の場合は、広報室(後述)までお問い合わせください


【2014年7月22日 ロンドン/ニューヨーク発】

ユニセフは本日22日、英国政府と共同で、初となる国際サミット『ガール・サミット』
をロンドンで開催します。このサミットは、女性性器切除(FGM/C)と児童婚の撲滅に
向け一層の支援を結集させるものです。世界では、何百万人もの少女がこの2つの慣習
の影響を受けています。

ユニセフは、ガール・サミット開催に合わせ、女性性器切除(FGM/C)と児童婚に
関する最新の統計を発表(“Female Genital Mutilation/Cutting: What might the
future hold?”全6ページならびに“Ending Child Marriage Progress and prospects”
全8ページ)。この発表によると、この30年でこれらの慣習を受ける割合はわずかに
減少した一方で、これらの慣習が最も一般的な国々では、進展による削減規模は人口
増加で相殺されることから、取り組みをさらに拡大する必要があることを指摘して
います。


ユニセフ事務局長のアンソニー・レークは「女性性器切除(FGM/C)と児童婚は、深く
そして永久に女の子たちを傷つけ、自身のことを決める権利や自らが持っている力を
引き出す権利も否定します。これらの慣習は、女の子自身にとっても、また家族や
社会にとっても、不利益なものです。女の子はものではありません。女の子たちには、
自身の運命を決める権利があります。女の子が自分の意志で人生を歩むことができれば、
みんながその恩恵を受けるのです」と述べました。


新たに発表されたデータでは、以下のことが明らかになりました。

女性性器切除を執り行う切除師になるための訓練を受けさせようとしていた家族の元から逃げてきた10歳の女の子。(シエラレオネ)© UNICEF/SLRA2013-0459/Asselin女性性器切除を執り行う切除師になるための訓練を受けさせようとしていた家族の元から逃げてきた10歳の女の子。(シエラレオネ)© UNICEF/SLRA2013-0459/Asselin


●女性性器切除(FGM/C)が最も行われているアフリカと
中東の29カ国では、1億3,000万人以上の女の子と女性が
何らかの女性性器切除(FGM/C)を受けています

女性性器切除(FGM/C)を受けた女の子は、心身への痛みを
受けるばかりでなく、出血が続くほか、感染や不妊、そして
死のリスクにさらされます

●児童婚は女性性器切除(FGM/C)より広く行われており、
生涯にわたって影響を与え、貧困を招きます

・世界では、7億人以上の女性が子ども年齢(18歳未満)で
結婚しており、そのうち3人にひとり以上(約2億5,000万人)
が、15歳未満で結婚しています
・18歳未満で結婚すると、学校を退学しやすくなり、家庭内
で暴力にあう恐れが高まります
・10代前半の女の子は、20代の女性と比べ、妊娠中の合併症
や出産で死亡する可能性が高くなります
・10代前半の女の子から生まれる赤ちゃんは、死産または
生後1カ月以内に死亡する可能性が高まります

●30年前と比べると、現在の10代の女の子で女性性器切除
(FGM/C)を受ける可能性は、約3分の2になりました

・ケニアとタンザニアでは、コミュニティでの取り組みと
法律制定によって、30年前と比べ、その割合は3分の1と
急激に減少しました
・中央アフリカ共和国とイラク、リベリア、ナイジェリアで、女性性器切除(FGM/C)
を受ける割合は半減しました
・女性性器切除(FGM/C)に対する態度も変わってきており、最近の統計によると、
女性性器切除(FGM/C)が行われている国々でも、大多数の人がこの慣習を終わらせる
べきと考えています
・一方で、社会からの強い圧力によって、この慣習を娘に受けさせようとする状況も
続いています

●社会のあらゆる人たちによる、集中的かつ持続的な取り組みが行われなければ、
何億人もの女の子がこれからも、全く不要で有害な慣習によって、深くそして長く
傷つけられることになります

女性性器切除を受けるように言われていた15歳の少女。学校で女性性器切除の危険性について教わっていたため、施術を避けることができた。(スーダン)© UNICEF/NYHQ2009-1469/Holt女性性器切除を受けるように言われていた15歳の少女。学校で女性性器切除の危険性について教わっていたため、施術を避けることができた。(スーダン)© UNICEF/NYHQ2009-1469/Holt


・この30年間での削減率が続けば、
人口増加の影響により、18歳未満で
結婚する女の子の人数は、現在と
変わらず2050年時点で7億人以上の
ままで、女性性器切除(FGM/C)を
受ける女の子は最大6,300万人となる
見込みです

・削減率を倍にできれば、18歳未満で
結婚する女の子は2030年までに
5億7,000万人に、2050年までに
4億5,000万人となり、女性性器切除
(FGM/C)については、おおよそ
現在のまま(1億3,000万人以上)と
なります


レーク事務局長は「今回の統計を受けて、取り組みを加速させなければならないことは
明らかです。そして、これらの統計は単なる数字ではなく、一人ひとり存在する“人間”
であることを忘れてはなりません。女性性器切除(FGM/C)と児童婚は世界的規模の問題
である一方で、解決には地域に根差した取り組みが必要です。つまり、コミュニティや
家族、女の子自身が、意識を変え、女性性器切除(FGM/C)や児童婚を強いる連鎖を断ち
切るのです。統計に驚き、たじろいではいけません。この統計は、我々に2つの慣習への
取り組みを強いているのです」と述べました。




■ 本件に関するお問い合わせ
日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016  FAX : 03-5789-2036  Eメール:jcuinfo@unicef.or.jp
または
Rose Foley, UK National Committee for UNICEF; Tel: +44 7584 228 343;
rosef@unicef.org.uk
Claire Blackburn, UK National Committee for UNICEF; Tel: +44 7838 555 618;
claireb@unicef.org.uk
Najwa Mekki, UNICEF New York, +1917 209 1804; nmekki@unicef.org
Marixie Mercado, UNICEF New York, Tel: +1917 213 5188; mmercado@unicef.org


■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進
するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、
その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子ども
たちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのため
に活動しています。(www.unicef.org)

※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの
任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会の
ひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動
の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)

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本社所在地
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電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
-
設立
-
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