国境なき医師団（MSF）ミニシンポジウム開催のお知らせ

於：日本国際保健医療学会学術大会2015

国境なき医師団（MSF）日本は、2015年11月21日～22日に金沢で開催される「第30回　日本国際保健医療学会学術大会2015」において、下記の通りミニシンポジウムを開催します。

国際的な医療・人道援助団体であるMSFは、途上国や被災地の人びとには質の低い医療でも仕方がないという考えを排除し、活動自体が難しい危険地域においても高品質な医療の提供に努めています。MSFは技術革新や研究開発（R&D）が、患者の治療向上と、医療活動を必要なところへ届けるために不可欠であると認識。本シンポジウムでは、人道援助に資する最新の技術や手法、および研究開発のもたらす可能性が、医療援助活動の現場ニーズにどのように応えていくかについて考察します。

本学術大会は、多くの健康課題に共通する医薬品の課題について、具体的な戦略や方策をシンポジウムや講演を通じて明らかにするもので、国際保健分野で重要課題である疾病対策、母子保健、栄養改善、高齢化対策、保健システム、人材育成といったテーマが話し合われます。

――　記　――

国境なき医師団の目指すイノベーションと研究開発
～人道援助のための新たなテクノロジーとアプローチ ～

日　　時：　2015年11月22日（日）午前8:30～10:10
場　　所：　金沢大学角間キャンパス 自然科学本館 第4会場 大講義室B
アジェンダ：
セッション１　結核サンプル輸送のためのドローンの活用
　　　　　　　　アイザック・チクワナ（MSF医師）、エリック・プジョー（MSFプログラムマネージャー）
セッション2　 グーグル共同開発――タブレット端末を用いたエボラ臨床管理
　　　　　　　　イヴァン・ゲイトン（MSFマンソンユニット）
セッション３　フィールドにおける研究開発のニーズと課題
　　　　　　　　京寛　美智子（MSF看護師、MSF R&Dユニット）
セッション４　MSF必須医薬品キャンペーンの取り組み
　　　　　　　　鴇田　花子（MSF必須医薬品キャンペーン）
　　　　　　　※　セッション1-2は英語、セッション3-4は日本語で行います。

登壇者にご取材ご希望の場合はお問い合わせください。

その他のMSF参加シンポジウム
Medicines for Healthシンポジウム：
11月21日（土）午後2:00～4:00 第2会場AV講義室
Focusing on Pharmaceutical Quality and Rational Use of Meds
講演：エロディ・ジャンベール（MSFインターナショナル・ファーマシスト・コーディネーター）
 
DNDi シンポジウム グローバルヘルスの潮流：三大感染症、エボラ出血熱、そして顧みられない熱帯病
11月21日（土）午後5:00～6:00 第4会場大講義室B
Challenges in Responding to Epidemics: Ebola, Meningitis and HIV
講演：クララ・ファンヒューリック（MSF医師、代表―人道問題担当)

第30回　日本国際保健医療学会学術大会2015について
場所：   金沢大学角間キャンパス 自然科学本館
主催：   一般社団法人 日本国際保健医療学会
共催：   国立大学法人 金沢大学、独立行政法人 国際協力機構
後援：   石川県、金沢市、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構、厚生労働省
会期：   2015年11月21日（土）～ 11月22日（日）（2日間）
http://jaih30.umin.jp/
 

MSFによるドローンを使った結核サンプルの輸送実験を見守る地元住民（2014年9月、パプアニューギニア）Photo © ARIS MESSINIS Matternet