アフガニスタン:病院爆撃の調査を求め、50万筆以上の署名をホワイトハウスに提出
54万7000筆の署名を入れたケースとホワイトハウス前に集まったMSF関係者
加害者側による調査だけでは不十分
当日ホワイトハウス前に集合した関係者を代表して、MSF米国事務局長ジェイソン・コーンは「独立した国際的機関による全容解明だけが、米国の国際人道法遵守に対する信頼回復につながります。人道法は病院に対するこのような攻撃を最も厳しく禁じています。今回の攻撃に関して調査を行っているのは、加害者である医療施設を爆撃した側だけですが、それでは不十分です」と訴えた。
空爆を受けた病院はアフガニスタン北部で唯一の専門外傷センターであったため、今回の攻撃で何十万もの人びとが医療を受けられなくなった。米軍は空爆の責任を認め、これは過失であったとした。しかしなぜ、どのようにしてそれが起きたのかに関して、まだ多くの疑問が残されている。
「亡くなったスタッフが命を捧げてやっていたこと」
米国は、MSFが要請しているIHFFCによる調査への同意にまだ回答していない。今回の署名活動は、2ヵ月足らずで世界各国の人びとの間で多くの支持を集めた。このことは「戦争にもルールがある」という原則を支持する世論の高まりを表している。
MSF米国のディーン・マーチバイン会長は殺害された14人のMSFスタッフの名前を読み上げ、アフガニスタンのMSF病院で患者を治療した自身の経験について語った。
「MSFの活動は医療倫理を守り、ニーズにもとづいて患者を治療することです。紛争のどちらの側であるかなどは一切問いません。そうすることにより、紛争地から動けず、紛争によって最悪の状況に陥っている、医療を最も必要としている人に対して医療を届けています。それが、亡くなったスタッフが命を捧げてやっていたことなのです」
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