パワハラ・セクハラ・マタハラ… ハラスメント経験者は4人に1人 上司への相談により退職勧告を受けたケースも!

―30種類超の「ハラスメント」を対象にしたアンケート調査―

アイリックコーポレーション

長時間労働、サービス残業、各種ハラスメントなど企業のトラブルが度々ニュースとなっています。それ以外でも学校や病院など、生活する様々な場所でも起こっていて、今や身近な問題です。知らず知らず、被害者にも加害者にもなりうるハラスメント。保険ショップ『保険クリニック』では、様々なハラスメントについて20歳~60歳の男女800人を対象にアンケート調査を実施いたしました。なお、ハラスメントの各名称がさす内容についてはページ下部をご参照ください。
■調査結果概要

・ハラスメントの認知度 :
パワハラ、セクハラの認知が最も高く、約70%の人が聞いたことがあると回答 (Q1)
エアハラやブラハラなど、「ハラスメントに値しない」という意見がある一方、60%以上は、すべてをハラスメントとして認識 (Q2)
・ハラスメントの被害経験 :
4人に1人(26.6%)が何らかのハラスメントを経験、職場での発生が最多 (Q3)
・被害の内容 :
パワハラ、モラハラ、セクハラが男女共に上位で、女性はカジハラ、スメハラも経験 (Q4)
・ハラスメントの相手 :
男性からの言動が多く、67.6%。女性から女性へも22.0%。上司からが最多 (Q6,7)
・ハラスメントへの対応 :
ハラスメントを受けた45.1%は「何もしていない」と回答 (Q8)
・加害の意識 :
ハラスメントをしたことは「ない」と「分からない」が拮抗 (Q9)


■調査結果詳細

Q1.あなたが聞いたことのあるハラスメントは何ですか。(いくつでも)

 

 

       男性 女性
  パワハラ 281 273
  セクハラ 277 277
  マタハラ 203 267
  モラハラ 186 264
  スメハラ 85 131
  アカハラ 75 79
  オワハラ 68 77
  ドクハラ 34 69
  アルハラ 50 44
  ゼクハラ 26 20
  スモハラ 15 19
  カジハラ 12 21
  どれも知らない 59 53
20歳~60歳の800人に聞いたことがあるハラスメントについて聞いてみました。1位はセクハラ、パワハラ(69.3%)3位にマタハラ(58.8%)、4位にモラハラ(56.3%)と続いており、全体的に男性よりも女性からの認知の方が高いことが分かりました。全く知られていないハラスメントは、テクスチュアル・ハラスメント、レイシャル・ハラスメント、レリジャス・ハラスメントの3種類でした。


Q2.あなたがハラスメントだと思わないものはどれですか。(いくつでも)

全部がハラスメント 62.0%
ハラスメントだと思わないもの
 1位 エアハラ
 2位 ブラハラ
 3位 ジェンハラ
 4位 ゼクハラ
 5位 カジハラ

30数種類あるハラスメントの中で、ハラスメントだと思わないものがあるか聞いたところ、62.0%の方は「全部がハラスメント」と回答しました。
ハラスメントだと思わないものがある人304人の回答は左記の通りです。
2007年、新語・流行語大賞にエントリーされた「KY(空気読めない)」が、現在ではハラスメントのひとつとして認知をされているようです。


Q3.職職や家庭、学校などでハラスメントを受けて嫌な思いをしたことがありますか。

 

 

            男性  女性
  受けたことがある 23.7% 29.5%
  受けたことはない 76.3% 70.5%
   職場       86人 101人
   学校       21人 23人
   家庭       8人  28人
   その他      4人  3人
職場や家庭、学校などでハラスメントを受けて嫌な思いをしたことがある人は4人に1人にあたる26.6%でした。受けた場所は職場が男女とも一番多いのですが、男性で次に多いのが学校、女性は家庭と受けた場所が性別によって異なることが分かりました。


Q4.どのようなハラスメントを受けて嫌な思いをしましたか。(いくつでも)

 

 

      男性      女性
  1位 パワハラ(73人) パワハラ(55人)
  2位 モラハラ(26人) セクハラ(52人)
  3位 セクハラ(14人) モラハラ(45人)
  4位 カラハラ、パーハラ(各9人) カジハラ(12人)
  5位          カラハラ、パーハラ、スメハラ(各10人)
ハラスメントを受けたことがある213人に、どのようなハラスメントを受けたか聞いたところ、男女ともに一番多かったのはパワハラ(60.1%)でした。上位は男女で同じハラスメントが占めていましたが、女子は4位にカジハラがランクインしています。


Q5.具体的にどのような内容でしたか。

【男性】
・仕事中に他の人の前で怒鳴られた
・上司からの無茶ぶり、嫌がらせ
・酒やタバコ、カラオケを強要された

【女性】
・体を触られたり抱きつかれたりした
・上司から怒鳴られたり、無視された
・お酒やカラオケを強要された

実際にどのような内容だったのか、伺ってみました。多かった回答は上記のとおりです。
男女ともに仕事に関するハラスメントの内容は同じ傾向でしたが、女性はそれに加えて体に触られたり、性的な発言を受けたり、特にお酒の席ではそのような内容が増える傾向にあることが分かりました。


Q6.ハラスメントをしてきた相手の性別は。

 

 

      男性  女性
  男性 74.7% 61.9%
  女性 6.3% 22.0%
  両方 18.9% 16.1%
実際にハラスメントをしてきた人の性別を聞いたところ、加害者の67.6%は男性だということが分かりました。
ただ、女性被害者の場合、女性が加害者の場合も多くいる事が分かりました。


Q7.ハラスメントをしてきた人はどんな人ですか。(いくつでも)

 

 

        男性 女性
  上司     73  77
  先輩     20  12
  同僚、同期  13  17
  家族     5  20
  先生、医師  6  14
  仕事上の関係者 6  11
  親族     3  8
  友人     6  5
  後輩     5  1
  その他    4  5
ハラスメントや嫌がらせをどんな人がしてきたか聞いたところ、最も多かったのは上司(70.4%)でした。
続いて、先輩(15.0%)、同僚・同期(14.1%)とほぼ勤務先で行われていることが分かりました。


Q8.ハラスメントを受けたとき、あなたはどのような行動をとりましたか。(いくつでも)

 

 

               男性  女性
  特に何もしていない     43  53
  態度等でそれとなく抗議した 18  25
  直接、抗議した       15  20
  上司に相談した       10  12
  親しい第三者に相談した   4  17
  その他           11  9
  家族に相談した       4  13
  専門家に相談した      5  4
  文著・メール等で抗議した  3  4
ハラスメントや嫌がらせをされた時の対応を聞いてみました。ほぼ半数の45.1%は何もせず、やり過ごしていることが分かりました。直接抗議した人は16.4%、上司に相談した人は10.3%と少数です。中には「直接抗議したら無視されるようになった」や、「上司に相談したら、退職勧告された」などの二次被害に遭われた方もいました。


Q9.あなたは他の誰かにハラスメントをしてしまった、嫌な思いをさせてしまったと感じたことがありますか。

 

 

  ある  8.0%
  ない  47.1%
  分からない 44.9%
自分がそんなつもりがなくても、相手が嫌だと思ってしまうとハラスメントは成立してしまいます。いつでも被害者にも加害者にもなり得るハラスメント。
男女800人に他の誰かに嫌な思いをさせてしまったと感じたことがあるか聞いてみると、あると回答した人は64人(8.0%)と少なかったのですが、わからないと回答した人が359人(44.9%)にものぼります。
気付かないうちに他人に不快な思いをさせてしまっている可能性が大きいことが分かります。


Q10.どのようなことをしてしまいましたか。

【男性】
・部下や同僚を怒鳴ってしまった
・体を触ったり、性的な発言をしてしまった
・イライラしてあたってしまった

【女性】
・気分できつい言い方になってしまう
・容姿や性格を注意してしまった
・プライベートに口出ししてしまった

実際にあると回答した64人にどのようなことをしてしまったか聞いてみました。パワハラ(パワー・ハラスメント)、セクハラ(セクシャル・ハラスメント)、パーハラ(パーソナル・ハラスメント)などが多く挙げられました。中には実際に会社に抗議された経験がある方もいらっしゃいました。


■調査方法

サンプル数 : 男女800人
年   齢 : 20歳~60歳
調査方法  : Webアンケート
調査期間  : 201610月21日~10月26日
※本リリースの調査結果や分析をご利用いただく際は、『保険クリニック調べ』と明記ください。

※参考
2015年6月実施、妊娠・出産経験のある20~40歳の女性500人を対象にした、妊娠・出産と仕事についてのアンケート調査
http://www.irrc.co.jp/pdf/press290


※今回、調査の対象とした「ハラスメント」一覧

・アカハラ(アカデミック・ハラスメント)
 大学などで教職員が学生や他の教員に対して行う嫌がらせ行為
・アルハラ(アルコール・ハラスメント)
 飲酒にまつわる人権侵害
・エアハラ(エアー・ハラスメント)
 真剣な雰囲気や和やかな雰囲気などを壊す行為
・エイハラ(エイジ・ハラスメント)
 年齢を理由としたハラスメント
・エレハラ(エレクトロニック・ハラスメント)
 電子技術を使った嫌がらせ行為
・オワハラ(就活終われ・ハラスメント)
 企業が学生に対して内定と引き換えに就活を終わるよう迫る行為
・カジハラ(家事・ハラスメント)
 家事労働を不当に過小評価されること
・カラハラ(カラオケ・ハラスメント)
 歌いたくない人に無理やり歌わせようとする行為
・キャンハラ(キャンパス・ハラスメント)
 キャンパス内で、相手の意に反する不適切な発言、行為等を行うこと
・ジェンハラ(ジェンダー・ハラスメント)
 「男らしく」「女らしく」のように、社会通念上の固定概念による性差
・シルハラ(シルバー・ハラスメント)
 介護を必要とする老人のプライドを傷つけるような言動や介護拒否
・スクールセクハラ(スクール・セクシュアル・ハラスメント)
 児童生徒の学ぶ意欲を失わせ、その能力を伸ばす機会を奪う行為
・スメハラ(スメル・ハラスメント)
 臭いにより周囲を不快にさせる嫌がらせ
・スモハラ(スモーク・ハラスメント)
 非喫煙者に対して喫煙を強制したり、副流煙による受動喫煙の被害
・セカハラ(セカンド・ハラスメント)
 セクハラの被害を企業に訴えたことが原因で、かえって企業から嫌がらせを受けること
・セクハラ(セクシャル・ハラスメント)
 不快と感じる性的な言動や行為
・ゼクハラ(ゼクシャル・ハラスメント)
 未婚の子に対して結婚へのプレッシャーを母親などからうける行為
・ソーハラ(ソーシャル・ハラスメント)
 SNSにおいて、職場などの上下関係を背景に行なわれる嫌がらせ行為
・テクスチュアル・ハラスメント
 文章上の性的嫌がらせ
・テクハラ(テクノロジー・ハラスメント)
 IT機器の操作に不慣れな人に対する嫌がらせ
・ドクハラ(ドクター・ハラスメント)
 医師による患者への嫌がらせ
・パーハラ(パーソナル・ハラスメント)
 外見などの容姿やクセに対するいじめや嫌がらせ
・パワハラ(パワー・ハラスメント)
 職場での地位や優位性を背景に精神的・身体的苦痛を与える行為
・ブラハラ(ブラッドタイプ・ハラスメント)
 血液型によって人の性格を判断し、相手を不快や不安にさせる行為
・ペイハラ(ペイシェント・ハラスメント)
 患者側が医療従事者に対し、正当な医療行為を妨害するような行為
・ペット・ハラスメント
 飼い主がペットに対する嫌がらせ
・マタハラ(マタニティ・ハラスメント)
 職場において妊娠や出産者に対して行われる嫌がらせ
・マリハラ(マリッジ・ハラスメント)
 独身であることを強調して不快な思いをさせたり、お見合いや結婚を強要するような行為
・モラハラ(モラル・ハラスメント)
 言葉や態度などによって心を傷つける精神的暴力
・ラブハラ(ラブ・ハラスメント)
 恋愛に関する話題を振って、相手に精神的苦痛や不快な思いをさせる行為
・リスハラ(リストラ・ハラスメント)
 リストラ対象者に対する嫌がらせ
・レイハラ(レイシャル・ハラスメント)
 人種的偏見に基づく嫌がらせ
・レリハラ(レリジャス・ハラスメント)
 宗教団体やその関係者から受ける精神的・肉体的・経済的な苦痛を伴う嫌がらせ

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業種
金融・保険業
本社所在地
東京都文京区本郷2-27-20  本郷センタービル 4F
電話番号
03-5840-9550
代表者名
勝本 竜二
上場
東証グロース
資本金
13億5478万円
設立
1995年07月