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公益財団法人日本ユニセフ協会
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【プレスリリース】シリア危機 未来のために教育・保護への投資を 「失われた世代にしないために」1年報告書発表

公益財団法人日本ユニセフ協会

父親や姉妹と一緒に車いすで避難しているヨルダンの学校に通う6歳のサファちゃん。一家は紛争で自宅が破壊され、サファちゃんは暴力に巻き込まれて右足を失った。© UNICEF/NYHQ2013-1390/Noorani父親や姉妹と一緒に車いすで避難しているヨルダンの学校に通う6歳のサファちゃん。一家は紛争で自宅が破壊され、サファちゃんは暴力に巻き込まれて右足を失った。© UNICEF/NYHQ2013-1390/Noorani



※本信は ユニセフ本部の発信を日本ユニセフ協会 広報室が独自に翻訳、編集
したものです
※原文は http://www.unicef.org/media/media_76019.html でご覧いただけます


【2014年9月24日 ニューヨーク発】
9月24日、「失われた世代にしないために(原題:No Lost Generation)」イニシアティブ
は、発足から1年となる節目に報告書(全12ページ:英語)を国連総会にあわせた会合で
発表。シリア危機の深刻化により、子どもたち世代全体が危機にさらされ続けていると
指摘する一方で、この1年で、シリア危機下にある子どもたち77万人が何らかの教育を受け、
66万人が心のケアを受けたことを明らかにしました。

ユニセフ事務局長のアンソニー・レークは「今日の子どもたちは、未来の医師や教員、
法律家、指導者です。シリアの子どもたちを支援することは、シリアの未来への投資です。
子どもたちへの投資によって、平和が訪れたときにコミュニティの再建に必要となる
スキルや知識を、子どもたちは学ぶことができます。だからこそ、子どもたちの心を
癒さなければなりません。すべきことは、たくさんあります」と述べました。

昨年の国連総会を機に、シリアの子どもたちの支援に取り組んできたパートナーは、
シリアの子どもたち世代全体を失われた世代としないために、協調した行動が呼びかけ
ました。それから1年となる今年の会合は、ユニセフ本部で実施。この1年で、戦闘が続き、
避難する人が増え、生活環境が悪化しているにもかかわらず、政府や避難者を受け入れて
いるコミュニティ、パートナー団体の取り組みによって、より多くの子どもたちが教育や
保護支援・サービスを受けられるようになりました。


この1年での主な成果は以下の通りです。

シリアから避難し、レバノンの非公式テント居住区に身を寄せている子どもたち。家族が暮らすテントの中でアルファベットの練習をしている様子。© UNICEF/NYHQ2013-1389/Nooraniシリアから避難し、レバノンの非公式テント居住区に身を寄せている子どもたち。家族が暮らすテントの中でアルファベットの練習をしている様子。© UNICEF/NYHQ2013-1389/Noorani



・戦闘が続いているにもかかわらず、公的な統計によると、シリア国内では前年度に
比べ就学者数が44万人増加

・シリア難民を受け入れている周辺国では、公教育ならびに非公式教育への就学数は、
16万9,500人(2013年)から48万9,000人(2014年)へ増加

・戦争で荒廃したシリア国内のうち、不安定な情勢が続く地域で、12万8,000人の子ども
たちの補習授業やレクレーション活動を行うスクール・クラブへの参加を支援

・2014年、心のケアを受けた子どもはシリア国内で7万2,000人、周辺国で58万7,000人

・レバノンでは、養育環境を整え、子どもの虐待防止するための支援プログラムを保育者
20万人に実施


報告書は、10代の青少年期の子どもたちが、最も厳しい状況にあり、支援を受けられて
いないことを指摘。青少年期の子どもたちが、自身が置かれている状況への怒りや失望
によって、武装グループに引き寄せられやすくなっていると警鐘を鳴らしています。
こうした子どもたちを戦闘に関与させないためには、機会を作ることが重要です。

「失われた世代にしないために」イニシアティブは、2014年のシリアと周辺国での教育と
子どもの保護支援のために、8億8,500万米ドル(約964億6,500万円 ※1米ドル=109円で
換算)の資金を要請してきました。これまでに34%にあたる3億100万米ドルが提供され
ましたが、5億8,400万米ドルが不足しています。


追記:
同日ユニセフ本部で行われた会議において、EU、DFID(英国国際開発省)、USAID(米国
国際開発庁)やそのほかのパートナー団体から、本イニシアティブへ3億4,700万米ドルの
資金が提供されることが発表され、ユニセフは歓迎の意を表しました。




■ 「失われた世代にしないために(No Lost Generation)」について

「失われた世代にしないために」イニシアティブは、シリア危機による子どもの学習と
心の健康への影響を軽減し、シリアと周辺国の子どもたちと若者世代への潜在的で長期
に及ぶ影響に取り組むための国際組織、非政府組織、政府によるイニシアティブです。
2013年10月に発足し、教育へのアクセスと心のケアの拡大、子どもの保護の強化、
社会的結合の支援、平和構築の促進を通じて、シリアの子どもたちが自身、家族、
コミュニティの未来をよりよいものとすることを目指しています。

テントの外で食器を洗う13歳の女の子。シリアからヨルダンに避難しているが、避難後は学校に通えていない。© UNICEF/ NYHQ2013-1440/Noorani テントの外で食器を洗う13歳の女の子。シリアからヨルダンに避難しているが、避難後は学校に通えていない。© UNICEF/ NYHQ2013-1440/Noorani


■参考情報:
ユニセフ 情勢レポート:活動ハイライト(報告期間:2014年8月16日~2014年9月15日)
最新のユニセフの支援活動についてお伝えします。

・シリアの紛争は依然として混迷した状況が続き、シリア周辺国(レバノン、ヨルダン、
イラク、トルコ、エジプト)に逃れたシリア人難民の数は300万人を超えた。

・イラクにおける人道危機は周辺国にも影響を与えている。現在、シリアのハサケ
(Al-Hassakeh)地域にある避難民キャンプに5,000人、トルコの南東部のシュルナク
(Sirnak)には1万6,000人のイラク人難民が避難しており、人道支援を必要としている。

・シリアおよび周辺国は新学年度を迎え、「バック・トゥ・スクール(学校へ戻ろう)」
キャンペーンを実施。ユニセフは、シリア国内において100万人の生徒を対象とした
学用品の提供を計画。レバノンでは困難な状況下にある4万5,000人の生徒を対象として
支援を行う予定である。ヨルダンとイラクにおいては夏期補習が終了。ユニセフは他の
パートナー機関とともに緊急下における教育の重要性を引き続き訴える。トルコでは、
21の避難民キャンプおよび5つの難民受け入れ校で、学用品と通学かばん9万7,950セット
を配布。

・WHOとユニセフはイラク、イラン、ヨルダン、エジプト、パレスチナ、トルコ、シリア
およびレバノンの各事務所を招集し、第2期ポリオ対策について検討。10月から11月に
予定されている予防接種キャンペーンの予防接種実施地域などを協議。

・2014年第4 四半期を迎え、ユニセフは約4億米ドルの資金不足に直面している。シリアでは、
水と衛生、教育、冬季の防寒対策が最優先事項。ユニセフは冬が来るまでにシリア国内
のホムス、タルトゥース、アレッポおよびハサケの国内避難民の子どもたちに4万着の
防寒着を配布するために、10月半ばまでに1,000万米ドルの資金を緊急要請。レバノン
では劣悪な水と衛生状況から発生する衛生問題に対処するために、3,900万米ドルが緊急
に必要。ヨルダンでは低コストのインフラ整備のため、1,800万米ドルを要請。
資金のない状況ではインフラ整備は遅れる一方であり、避難民キャンプにおける水と
衛生危機に対処するためにより費用がかかることとなる。


* * *

■ 本件に関するお問い合わせ
日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016  FAX : 03-5789-2036  Eメール:jcuinfo@unicef.or.jp
または
Elissa Jobson, UNICEF New York, ejobson@unicef.org; +1 917 930-4521
Najwa Mekki, UNICEF New York, nmekki@unicef.org +1 917 209-1804

■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進
するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、
その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子ども
たちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのため
に活動しています。(www.unicef.org)

※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの
任意拠出金で支えられています

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業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
-
設立
-
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