日経225先物　後場概況　byトレイダーズ証券

日経225先物　後場概況　2009年3月5日(木)

2009年3月5日(木)の日経平均先物3月限は続伸。

前場は続伸。　　【4営業日振りに7,500円台を回復】
米国株式市場の上昇を受け日経225先物の前場寄り付きは前日比70円高の7,340円で取引を開始。日中安値は寄り付き直後の7,330円と7,300円を割ることはなかった。その後、為替市場のドル高・円安傾向に加え、大口の買いや公的年金の買い観測に追随するように上昇基調を継続し日中高値7,540円を付ける。日中取引では2月27日以来、4営業日振りとなる7,500円台を回復したことになる。前場終了間際には戻り待ちの売りに押され、結局、前日比220円高の7490円で前場取引を終了している。上海総合指数は前日比1.00％の上昇率で、ハンセン指数は前日比1.27％の上昇率でそれぞれ取引を開始している。中国は2009年度、8％の経済成長率を目指すことを表明していることから、鉄鋼株や銀行株などの主力株の買いを誘発している。
後場の日経225先物は引け間際にさらに値を下げる展開。
終値は前日比140円高の7,410円、売買枚数106,721枚で日中取引を終了。日経225mini3月限は、前日比150円高の7,425円、出来高377,159枚で取引を終了した。


＜後場の日経225先物＞　　【前場の上げ幅を縮小】
後場の日経225先物3月限が昼休みの間、ＳＧＸ先物が軟調な展開、為替市場は円高傾向。225先物は前場終値よりも10円安い7,480円で後場取引を開始。寄り後はりじりじと値を下げ7,420円を付ける。その後、後場高値7,510円まで上昇するが、上海総合指数の下落と相俟って戻り待ちの売りに押され7,450円前後でもみ合う。さらに、引け間際には後場安値7,390円を付け、結局、前日比140円高の7,410円で取引を終了している。続売買枚数は2営業日振りに10万枚を超えている。


マーケットプロファイルの形状はノーマルデーとなった。モードは7,440円、バリューエリアは7,390－7,470円、ローテーションファクターはボトム3・トップ2買い優勢、ＴＰＯカウントは売り優勢となった。バリューオーバーの寄り付きからオープンテストドライブ展開、Ｃ時間帯にはポジティブサイドへＩＲブレイクが発生するが、結局、ノーマルデーで終了した。
マーケットプロファイル
http://www.traderssec.com/invest/nikkei225/mprofile/index.html


日経平均構成銘柄の値上がり銘柄数＝181、値下がり銘柄数＝36、主要株価指数の騰落率＝日経225先物（+1.92％）、日経225現物（+1.95％）、TOPIX先物（+1.86％）、TOPIX現物（+1.30％）、TOPIXCore30（+0.36％）

＜日経225先物　展望＞
4日の米国市場は6営業日ぶりに反発。ダウは前日までに625ドル下落しているため値ごろ感からの買いに加え、中国が追加景気刺激策を実施することへの期待感から買いが優勢となった。流れとしては昨日の4日、中国が追加で景気対策を実施するとの観測から東京市場が上昇し、さらに欧州市場も上昇、その後ニューヨーク市場が取引を開始した。
4日のベージュブックにおいて経済環境は一段と悪化したとの判断が示されていることから米国景気への先行き不透明感は残る。
5日の経済指標は第4四半期単位労働費用（米）、新規失業率保険申請件数（米）、失業保険継続受給指数（米）、1月製造業受注指数（米）、ガイトナー財務長官が公聴会で証言、コーンＦＲＢ副議長がＡＩＧについて講演、トリシェＥＣＢ総裁講演、ＥＣＢ金利発表、ＢＯＥ金利発表などが予定されている。
ＥＣＢ金利は0.50％の引き下げから年1.50％になることが予想される。

テクニカル的にはRSI（14D）37.14％、STC（SLOW）36.11％。
上値の目処として本日高値7,540円、2月25日日中高値7,480円。
下値の目途として5日移動平均7,340円、25日ボリンジャー－1.5σ7,235円が意識されるであろう。

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