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株式会社 宝島社
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人類未開の地を追った15年、地球最後の秘境・アマゾンを撮った男たちの秘話『NHK取材班 アマゾンを撮る男たち』

合言葉は「超えろ、BBC!」巨大魚ピラルクー、デンキウナギの捕食シーン、光るアリ塚… 数々の貴重なシーンの撮影に成功した取材班が明かす自然ドキュメンタリーの舞台裏

株式会社 宝島社

4月10日に放送された「NHKスペシャル 大アマゾン 最後の秘境 第1集 伝説の怪魚と謎の大遡上」。この番組の撮影を担当したチームを、結成15年前に遡って舞台裏に迫った『NHK取材班 アマゾンを撮る男たち』(宝島社)が発売された。これまで、不思議なフォーメーションを組んで泳ぐピラルクーの親子や、デンキウナギの捕食シーンなど、数々の貴重なシーンの撮影に成功できたのはなぜか? 取材班が明かす、自然ドキュメンタリー番組制作の舞台裏とは?
 

 

高い意識を絶えず持ち続け世界最高峰を目指す

 超えろ、BBC!
 これをモットーに掲げ、日々闘い続ける男たちがいる。NHK自然ドキュメンタリー番組の撮影を手掛ける、あるチームの面々だ。プロデューサー、ディレクター、カメラマン、コーディネイター。チームを構成するメンバーの思いはひとつ。世界に誇れる、日本人だからこそ作れる、ハイクオリティな自然番組を世界中に提供したい。その一心で、粉骨砕身して自らの役割をまっとうしている。
 彼らはなぜそこまで熱意を燃やすのか? 日本の公共放送に課せられた数多くの使命を日々果たしていくなかで、それに携わる者として、英国公共放送局のBBCという存在はどうしても意識せざるを得ない。テレビ業界の関係者のみならず、海外の視聴者の間には「自然番組といえばBBC」という認識が広まっているからだ。BBCが自然番組制作に懸ける思いは並々ならぬものがある。自然番組を作り続けること約50年。これまで数々の名作を世に送り出してきた。今もなお、巨額の制作費を投じ、地球上のいたるところに取材班を派遣している。そして、世界各国の自然番組のコンクールで常に圧倒的な存在感を放っている。その事実に異論を挟む余地はない。

 しかし、NHKも決して負けてはいない。NHKエンタープライズ自然科学番組部でエグゼクティブプロデューサーを務める村田真一氏はこう語る。
 「自然番組は勝ち負けを決めるものではありませんが、『自然番組といえばBBC』という世界的な風潮に、風穴を開けたいという思いは持っています。欧米と日本とでは、自然番組に求められているスタイルが大きく違うため、コンクールでは苦戦を強いられていますが、日本らしさを保ったまま、欧米でも通用する自然番組を作っていきたいという思いは捨てられませんね」
 NHKも自然番組制作の歴史はBBC同様に50年近くある。内容もまったく劣っていない。そういう自負があるからこそ、高いモチベーションを保てているのだ。
 
 そんなチームを代表する一人が、南米のアマゾンにスポットを当てた番組など、多くの傑作・話題作を担当してきたNHKディレクターの岡部聡氏である。この道30年のベテランディレクターが掲げる理想は非常に高く、「誰も見たことのない映像を撮る」という確固たる信念を貫いて仕事に取り組んでいる。ブラジルの“セラード”と呼ばれる草原地帯に無数に立ち並ぶアリ塚の上で、セラードに生息するタテガミオオカミが糞をするシーンなど、世界初となる映像や超が何個も付くほどの貴重なシーンの撮影を、幾度となく成功させてきた。岡部氏率いる撮影チームの力量は、業界内でも高く評価されている。
 
 その岡部氏がとくにこだわりを見せているのがアマゾンである。今から15年前に、世界最大級の淡水魚の一種であるピラルクーの子育てという、大変珍しいシーンをカメラに収めて以来、アマゾンの自然番組を何本も作ってきた。その多くが好評を博し、世の中に驚きと感動を与えてきた。そして、「これまでやったことのないような、誰も見たことのないような、アマゾンの自然番組の決定版を作りたい」という構想のもと、集大成ともいえる最新版がこのほど制作された。それが、『NHKスペシャル 大アマゾン 最後の秘境 第1集 伝説の怪魚と謎の大遡上』(初回放送4月10日)である。加えて番組放送と同時に、その撮影の舞台裏を描いた『NHK取材班 アマゾンを撮る男たち』(宝島社)も発売された。

“オールジャパン”だからこそ生まれるチームの結束力
 番組内には世界初となる驚きのシーン、息をのむような圧巻のシーン、思わずため息がもれる美しい映像が多数ちりばめられている。どれもが番組の目玉になり得る“逸品”であり、高性能のカメラがとらえた鮮明かつダイナミックな映像だ。そのなかでも、透明度30メートルを超える奇跡の泉と、そこに生息するデンキウナギの捕食シーンは、間違いなく世界に衝撃を与えることだろう。アマゾン川は泥や浮遊物が多く、どこも濁っている。そこに一箇所だけポツンと存在する透明な泉に、テレビカメラが初潜入を果たした。そして、主に泥水のなかに棲んでいる野生のデンキウナギが、透明な水域に姿を現し、放電して獲物である魚をしびれさせ、捕食するというセンセーショナルな行動をカメラに収めたのだ。このシーンの撮影に成功したのは世界初。もちろん、BBCでも未だ成し遂げていない。
 
 このスクープを撮影したのは、NHKカメラマン潜水班のリーダー的役割を務める中西紀雄氏。この決定的瞬間を押さえるまでに2回も感電したというのだから、そのプロ根性には頭が下がる。最新鋭の4Kハイスピードカメラを操り、体を張り、カメラマンとしての経験と、それによって培われた技術とセンスを総動員して、“世界初”は導かれたのだ。誰も経験したことのない場面に遭遇できた強運もあったが、「運も実力のうち」よろしく、日ごろの積み重ねとたゆまぬ努力が、価値ある戦利品獲得につながったといっていいだろう。

 もうひとり、正確にはもう1チーム、忘れてはならない存在がいる。未踏の地ならびに珍しい動植物や自然現象との遭遇のチャンスを数えきれないほどNHK取材班に提供してきた、現地コーディネイター集団のアマゾンタッチである。リーダーの小野田啓右氏、山本千尋氏、湯川宜孝氏を中心とする精鋭チームは、それぞれが熱帯魚輸出業、自然ガイドなどの本業を持ち、アマゾンや、雨期に世界最大級の湿原を形成するパンタナールのことを熟知している。地元の漁師たちとのコネクションも強固で、張り巡らされた情報網はケタ違いに広く大きい。だからこそ、日本の国土の約18倍の面積を有するアマゾンのなかから、テレビカメラ初潜入となった奇跡の泉などを探してくることができるのだ。アマゾンタッチは、先に紹介した番組の共同制作パートナー。彼らがいなければ、南米の大自然を舞台に繰り広げられるNHKの自然ドキュメンタリー番組を作ることはできないといっても過言ではない。

 NHKとアマゾンタッチが織り成すプロフェッショナルチームは、「超えろ、BBC!」の思いを胸に抱き、上質な自然番組をこれまで何本も作ってきた。欧米有利の状況下にある国際的なコンクールで、いくつもの賞を獲得してきた。
「チームの全員が日本人だから、一体感が持てるし、結束力も強くなる」
「オールジャパンの力を結集して、世界を相手に挑戦しようという気持ちになれる」
 話を聞いていると、誰もが同じようなことをコメントする。その口ぶりに、迷いはまったく感じられない。あふれんばかりの力と、熱と、自信がこもっている。このハイレベルかつ情熱的な共通意識がある限り、彼らはこの先も、世界に通用する素晴らしい自然番組を作っていってくれることだろう。

(文・構成/岡田大)

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業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区一番町25番地
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代表者名
蓮見 清一
上場
未上場
資本金
-
設立
-
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