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公益財団法人日本ユニセフ協会
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【プレスリリース】イラク:ポリオ感染ゼロ1年達成にむけ 全国予防接種キャンペーンを継続

590万人の子ども対象

公益財団法人日本ユニセフ協会

ポリオの予防接種を受ける子ども。©UNICEF Iraq_2014ポリオの予防接種を受ける子ども。©UNICEF Iraq_2014

 


※本信は ユニセフ本部の情報を、日本ユニセフ協会 広報室が翻訳、独自に編集した
  ものです
※原文は http://j.mp/1KpcA5I でご覧いただけます


【2015年3月3日 バグダッド(イラク)発】

ユニセフ(国連児童基金)と世界保健機関(WHO)は本日、イラクで5歳未満児を対象に
した全国的なポリオ予防接種キャンペーンが、先月22日より開始されたことを報告。
このキャンペーンは、過去のワクチン接種歴に関わらず、590万人の子どもたちに
予防接種を届けることを目標としています。イラク北部クルド自治区では、生後9カ月
から5歳までの子どもたちに、経口ポリオとはしかの予防接種が投与される予定です。

2014年3月、イラクの首都バグダッドのルサファ(Al-Rusafa)地域で暮らす子どもに
ポリオ感染が確認されたことで、イラク保健当局がポリオの発生を宣言しました。
これはイラクにとって、2000年以来初めてのポリオ感染例でした。さらなる感染拡大
を懸念した国連機関とイラク政府は、5歳未満の子ども590万人に向けて緊急の
キャンペーンを開始しました。

ユニセフとWHOの協力のもと、国と地域の保健当局とが連携し、全国的な予防接種
キャンペーンを展開しています。イラク全土のすべての子どもが予防接種を受けられる
よう、2万4,996人の予防接種スタッフが各世帯を戸別訪問しています。

ユニセフ・イラク事務所代表代行のフィリップ・ヘフィンクは、「20世紀に最も恐れ
られた病気の一つであるポリオの根絶は、目前に迫っています。しかし、シリアと
イラクで(手足が)麻痺した子どもたちが確認され、ポリオ根絶の目標が脅かされて
います。一方で、度重なる人道危機であっても、迅速な行動と総合的な支援を受け、
イラクは感染者ゼロの“ポリオ・フリー”の状態を維持できています」と述べました。

イラクのすべての地域で、国内避難民、難民、密集都市部に住む人々や少数民族を含め、
最も弱い立場にある人々へ支援を届けることに重点が置かれています。キルクーク
(Kirkuk)やサラ・アルデン(Salah Aldin)行政区域の周りのいくつかの地域に
おいては治安面で問題があり、予防接種チームが子どもたちに近づくことができません。
イラクで昨年2014年4月7日に野生株ポリオ・ウイルスによる発症例が最後に確認されて
以降、ポリオ・フリーの状態を維持し続けるためには、すべての子どもに予防接種を
実施する必要があります。

ポリオは生涯にわたる障がいをもたらす深刻な病気で、通常は、貧困や社会から取り
残れている、もしくは支援の行き届かない最も脆弱な子どもたちを襲います。
アフガニスタン、パキスタン、ナイジェリアのわずか3カ国で流行しています。
ポリオが世界のどこかに存在している限り、今後も引き続き、流行の可能性は残ります。
今回のイラクにおける緊急対応は、中東での緊急対応の一環として行われ、地域に
おけるポリオ根絶と、“ポリオのない世界”に向けての活動に貢献します。


■参考情報:イラクやシリアでのポリオ発生について
・シリアでは、2013年10月に1999年以来となるポリオ感染を確認。シリアやイラクでの
ポリオ感染状況を受け、WHOは2014年5月、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急
事態」を宣言し、各国に予防接種の徹底など、警戒を呼び掛けました。

・ユニセフとWHOは、中東地域の歴史上最大規模で実施されたポリオ予防接種
キャンペーンを実施しています。2014年、およそ6,800万回分の経口ポリオ・ワクチン
が、中東地域の国々に輸送されました。

・ユニセフの「シリア危機 2014年 年間活動レポート* 2014年1月~12月)」に
よると、シリア国内でのポリオ感染例は、2013年に35件、2014年に1件、計36件の
感染例が確認されています。10回にわたる全国予防接種活動により、支援が届きに
  くい地域の子ども約58万人を含む290万人以上の5歳未満児にポリオ・ワクチンを
  届けることができたものの、アレッポ、ハマ、ホムス、ダマスカス農村部などの
  地域の4万~6万人の5歳未満児が予防接種を受けられていないことが指摘されています。
  *レポート原文:http://j.mp/1KpkBYc


■ 本件に関するお問い合わせ
日本ユニセフ協会  広報室 
TEL:03-5789-2016  FAX : 03-5789-2036  Eメール:jcuinfo@unicef.or.jp
または
Jeffrey Bates, Chief of Communications and Strategic Partnerships UNICEF Iraq,
+964 7801 964 524, Email: jbates@unicef.org

■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進
するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、
その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子ども
たちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのため
に活動しています。(www.unicef.org)

※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの
任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会の
ひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動
の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)

 

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業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
-
設立
-
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