3月11日 TBSオンデマンドで配信スタート CS放送「TBSチャンネル1」でテレビ初独占放送「Kesennuma，Voices．4 東日本大震災復興特別企画～2014 堤 幸彦の記録～」

被災地･気仙沼の“心の復興”を祈り 大切な人への想いを“声”として届ける

株式会社TBSテレビ（本社：東京都港区、代表取締役社長：石原俊爾、以下TBS）は、映画監督、演出家 堤幸彦が東日本大震災の被災地である気仙沼を舞台に撮影した作品「Kesennuma, Voices．4 東日本大震災復興特別企画～2014 堤 幸彦の記録～」を東日本大震災から4年となる2015年３月11日、TBSオンデマンド（TBSの動画配信サービス）で午前0:00から配信を開始します。また、同作品を同日午後8:30からCS放送「TBSチャンネル1」では2時間の完全版をテレビ初独占放送いたします。

本作品は、堤監督が2012年3月から取り組んだ「Kesennuma, Voices. 東日本大震災復興特別企画～堤幸彦の記録～」の4作目。今回は、東日本大震災の津波で妹夫婦を亡くした生島ヒロシが、長男・生島勇輝と次男・生島翔とともに、自身の故郷である気仙沼の地を踏みます。

生島の二人の息子は、2011年12月にボランティア活動で訪れて以来、毎年、復興の困難に直面している気仙沼の人々の声に耳を傾けてきました。二人の目を通して、“気仙沼の声”を記録してきたこの作品。今年は、「大切な人を失うということ」をテーマに、父ヒロシのルーツをたどりながら4年目の“声”として父の言葉も記録します。
依然として仮設住宅暮らしであったり、高台移転の工事が遅れてまだ自分の場所に戻れなかったりと住環境は多様。少しずつですが確実に街の復興が進む中、身内を失った人々が亡くした人を想うことで、「心の復興」の言葉が綴られていきます。

■「TBSオンデマンド」での配信
 2015年3月11日（水）午前0:00から
■CS放送「TBSチャンネル1 最新ドラマ・音楽・映画」での放送
【初回放送】2015年3月11日（水）午後8:30～午後10:30

【タイトル】「Kesennuma，Voices．4 東日本大震災復興特別企画～2014 堤 幸彦の記録～」
【出演】　　　　　 生島ヒロシ、生島勇輝、生島翔、気仙沼の皆さん
【主題歌】　　　　「春の永遠」熊谷育美
【構成、監督】　　 堤幸彦
【プロデューサー】 田澤保之(TBS)、杉原奈実(オフィスクレッシェンド)
【制作】　　　　 　オフィスクレッシェンド/TBS

【堤幸彦監督　コメント】
４年目の今、身内など大切な人を亡くした方に、一歩踏み込んで声を聞きました。ご遺体が見つかった場所に一緒に足を運び、手を合わせたり。その大切な人が亡くなったのは、どんな状態だったのか、どんな方だったのか。辛いでしょうが向きあって想ってもらい、差し支えのない程度に話してもらうことで、この作品に記録すべきことは何かをしっかり考えました。肩の荷を下ろしてもらえれば本望です。
今回は、ヒロシさんの個人的な歴史、どこで生まれどのように育ったのか、ルーツにも迫ります。一番話しづらいであろう息子たちの前で語ることで、4回目の縦糸ができると思います。二人が、父の前で本音を出してくれるのではという狙いもあります。
被災地・気仙沼の“声”“言葉”を記録していく作品として、映像で語りついでいこうと始めた「Kesennuma，Voices．」。通しての大きなテーマは、震災を忘れないということ。映像という武器を使って世界に発信することができ、海外からの評価もあって、反響もあり自信にもなってきました。この小さな輪が広がっていけばよい。気仙沼での問題が続く限りこの作品を続けたい。3.11は、明日の自分たちのことだと意識して欲しいと思います。

【生島ヒロシ　コメント】
故郷・気仙沼があったから、今の僕があります。そんな気仙沼を3人で訪れるのは初めて。息子たちは、生きる姿勢も変わり、役者人生にも大きな影響があるでしょう。
心の傷が癒えていない、身内を亡くした方にも、日々の生活の現実があります。いつまでも塞ぎこんでいてはだめだ、やっと話す決心ができたという友人。自宅が流され目の前で奥さんが流された辛さを誰かに語ることで、悲しみを乗り越えられるのではと思います。
安心・安全に暮らせることがいかに幸せか、自覚をしなくてはいけません。仮設住宅から公団に移った方の喜びの声。電気がついて、水道があって、部屋で眠れて、テレビが見られて、という普通の生活に感謝しなくてはと改めて感じました。日常の忙しさに追われるとそのありがたさを見過ごしがちですが、「一日一生」、今日を最後と意識して、無駄にしないように生きたいです。
命が脅かされ、築きあげた家もなくなるという、インパクトの大きかった3.11の自然災害を、そして新たな区切りを付けて再出発している姿を、声として残すことは使命。悲惨な厳しい状況でも、人間は頑張って生きていかなくては。亡くなった方の分も生きることが最大の供養になると思います。戦っているリアルな人間模様が描かれている素晴らしい作品です。

【生島勇輝　コメント】
回を重ね、顔を合わせる人が増えてきました。今回は特に色々な感情が沸き、自分の無力さを感じ、気持ちを整理しにくくてしんどくもありました。残された人たちに面と向かうことで、日々の生き方を改めて考えさせられました。想いを話してくださった方に、感謝しますし、作品を通して皆さんにその声をきちんと届けたいです。
親子共演というのは、正直、息子としてはやりにくいという面もありますが、父の存在はこの作品にとっては欠かせなくて、絶対に撮らなくてはいけないもの。それが４回目にして実現したことは嬉しいことです。

【生島翔　コメント】
震災後、何ができるか分からず悩んでいるときに、監督から声をかけていただき、とにかく足を運んでみようと関わり始めて4年。毎年来るようになって気仙沼との距離が縮まり、その他の時期にも意識を向けるように。お帰りと言ってくれる方もいて、足を運びやすくなりました。
世の中には、政治・経済の問題ももちろんありますが、天災は地球上の生物として絶対向き合わなければなりません。日本以外の場所でもこのような事態が起きる可能性はあるのだから、知識・経験を世界中に、後世に伝えなければならないと思います。
父は叔母のことに心を痛めているでしょうが、踏み込んで触れたことはなかったので、自分たちも向き合う時期なのかと感じています。

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