ネパール大地震から1カ月 栄養状態の悪化を懸念 【プレスリリース】

ユニセフ、雨期を前に支援を加速

 

被災したバクタプルの町を歩く親子。© UNICEF_PFPG2015-3053_Panday

 


※本信は、ユニセフ本部からの情報を日本ユニセフ協会 広報室が翻訳・編集した
  ものです。
※原文は http://www.unicef.org/media/media_82046.html でご覧いただけます。
※関連する画像・映像をお貸出ししています。後述の詳細をご確認ください。
 

【2015年5月25日 カトマンズ発】

ネパールを襲った最初の大地震から今日で1カ月。ユニセフ(国連児童基金)は、被災
した子どもたちの栄養状態の悪化を食い止めるため、およそ7万人の5歳未満児に緊急の
栄養支援が必要であると発表しました。

最も被害の大きかった14郡では、およそ1万5,000人の子どもたちが重度の急性栄養不良
に陥っており、栄養治療食(栄養価が高く、すぐに口にすることができるピーナッツを
原料としたペースト状の食品等)の支援が必要だとみられています。さらに、中度の
急性栄養不良状態にある5万5,000人の子どもたちにも、栄養補助食品とケアによって、
再び健康に成長・発達できるような支援が必要です。

「地震が起きる前から、ネパールの子どもの10人に1人以上が急性栄養不良に、およそ
10人に4人が慢性的な栄養不足によって発育阻害に苦しんでいました。今回の震災に
よって、過去数年をかけて達成してきた栄養分野の改善が後退し、子どもたちの栄養
状態が更に悪化してしまうことを、大変心配しています」とユニセフ・ネパール事務所
代表の穂積智夫は報告しています。「私たちは、子どもたちの命を守り、まもなく
やってくる雨期に心配される、汚水に起因する病気などに負けないよう、通常の2倍の
スピードで栄養支援を展開しています」
 

ボランティアの保健員が栄養状態の検査をする様子。© UNICEF_PFPG2015-3067_Karki

 

ユニセフは、ネパール国内外のパートナー団体や政府とともに、下記のような包括的な
栄養支援を行っています。
・命を守る支援として、2歳未満の子どもへの母乳育児を促進し、哺乳瓶の使用を控える
するよう働きかけています。
・12万人以上の子どもたちに必須微量栄養素を提供し、母親たちには、幼い子どもへの
栄養の与え方などに関するカウンセリングを実施しています。
・被災地域で、重度の栄養不良の子どもを見つけ出すための調査を支援しています。
・3,000人以上の重度の急性栄養不良状態にある子どもたちに、すぐ口にすることが
できる栄養治療食を配布しています。
・ラジオ・ネパールや111の地方および民間のラジオ局を通じ、38万世帯に対して、
妊産婦や子どもへの栄養に関する大切な情報を放送しています。
・雨が降り出す前の6月中旬に、ビタミンAや虫下し剤など6種の栄養支援をパッケージ
にして届ける栄養支援キャンペーンを35万人の子どもを対象に行う予定です。


地震で被災した20以上の郡では、170万人の子どもたちが依然として緊急の人道支援を
必要としており、長期にわたって身体的および精神的に影響を受ける危険が高まって
います。

「ユニセフは、既に都市部や農村部で、瓦礫から舞い上がる埃による呼吸器系疾患など、
慢性疾患の増加を確認しています」と穂積代表は続けます。「また、地震による怪我に
より、長期にわたって障がいを抱える子どもや、精神的に不安定になる子どももいる
でしょう」

ユニセフが支援する「子どもにやさしい空間」で笑顔を見せる子どもたち。© UNICEF_NYHQ2015-1199

 

この1カ月にわたり、ユニセフは子どもたちを救う緊急の支援として、以下の支援を
実施しています。
・30万5,109人が安全な水を、4万5,201人が清潔なトイレや手洗い場を使えるよう支援
しました。
・避難している子どもたち1万人を対象に、“子どもにやさしい空間”を設置しました。
・9,000人近い子どもと2,000人以上の保護者に、応急的な心理社会的支援を行いました。
・6カ月~59カ月の乳幼児3,000人に、被災したほとんどの地域で、はしかや風疹の予防
接種キャンペーンを実施中です。

穂積代表はまた、「多くの支援を行いましたが、まだ更に多くの支援ニーズがあります。
ネパールの復興への道は、長く、困難です。しかしユニセフは、どんなに長くかかっても、
ネパールの子どもたちがよりよい生活と明るい未来を取り戻すまで、この地で支援を
続けます」と語りました。

「私たちは、あらゆる手を尽くさなくてはなりません。なぜなら、私たちが今実施する
支援は長期的な成果をもたらすものであり、更には次の世代にも影響を与えるもの
だからです」


* * *

■ユニセフ・ネパール事務所の穂積代表はじめ、現地で活動するユニセフ職員も、
可能な限りインタビュー等のご希望に対応しております。ご取材をご希望の方は、
下記お問い合わせ先まで直接お問い合わせ・お申込みください。

※穂積代表からの報告はWEBにてご覧いただけます。
http://j.mp/unicef-nepal2015

* * *

■ 画像・映像等資料のお貸出しについて
ユニセフ本部サイト内にて、画像・映像のお貸し出しを行っています(無償)
・関連する写真・動画: http://uni.cf/1HH6SbO 
・ユニセフ制作アニメーション: http://uni.cf/nepal1mth
ご使用に当たっては下記の事項をご確認・遵守いただきますよう、お願いいたします。
・ユニセフの支援活動やその背景となる状況の説明としての使用
・画像・映像の編集・加工・トリミングは禁止
・提供元の記載>提供:(公財)日本ユニセフ協会

* * *

日本ユニセフ協会は、被災地で続く緊急支援ならびに今後の復興支援のための更なる
ご支援を受けつけています。ユニセフ『ネパール大地震緊急募金』の告知へのご協力
をお願いいたします。

ユニセフ『ネパール大地震緊急募金』

・インターネット(クレジットカード)による募金
日本ユニセフ協会ホームページ:http://www.unicef.or.jp/にて受付中

・郵便局(ゆうちょ銀行)募金口座への振込
振替口座:00190-5-31000
口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会
*通信欄に「ネパール」と明記願います。
*送金手数料は免除 されます。

・三井住友銀行募金口座
支店名: 三井住友銀行東京公務部
口座番号:普通預金 162609
口座名: 日本ユニセフ協会 緊急募金口2
*期間:2015年4月27日(月)~ 2015年10月26日(月)
*コンビニATMや他行からの振込み手数料等については対象外となります。

・募金に関する一般お問い合わせ
フリーダイアル 0120-88-1052(平日9時~18時)

公益財団法人 日本ユニセフ協会への寄付金には、特定公益増進法人への寄付として、
所得税、相続税、法人税の税制上の優遇措置があります。また一部の自治体では、
個人住民税の寄付金控除の対象となります。

* * *


■お問い合わせ
(公財)日本ユニセフ協会  広報室
TEL:03-5789-2016  FAX : 03-5789-2036 jcuinfo@unicef.or.jp

または、
Rupa Joshi,  UNICEF ネパール,   Tel + 977 1 5523200 ext 1179.
                   mobile  + 977 9851054140 ,  Eメール:rjoshi@unicef.org
Jean-Jacques Simon , UNICEF ネパール,   Tel +977 9 801030076, 
                                               Eメール :  jjsimon@unicef.org
Kent Page,  UNICEF ニューヨーク(在ネパール),  Tel +977-98020-38951, 
Eメール :  kpage@unicef.org
Chris Tidey,  UNICEF,  Tel +1 917 909 9542,  Eメール : ctidey@unicef.org


■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進
するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、
その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子ども
たちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのため
に活動しています。(http://www.unicef.or.jp/

※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの
  任意拠出金で支えられています
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