今年も花粉の季節が到来!『敏感肌と花粉に関する意識調査』を実施

20~50代女性の8割以上が敏感肌を自覚。
花粉の時期は、「かゆみ」や「ヒリつき」などの敏感肌症状が顕著な傾向。

~花粉時期に気をつけたい「花粉皮膚炎」と「敏感肌」対策~


 毎年2月から4月頃にかけては、スギやヒノキを中心とした花粉が日本中に飛散する時期です。日本気象協会が1月14日(木)に発表した「2016年春の花粉飛散予測(第3報)」によると、今年の花粉飛散の開始は西日本と東日本で例年より早く、北日本では例年並みの見込みとなっています。花粉症の自覚がある方は、例年よりも早めの花粉対策が必要になるでしょう。近年では、花粉症の諸症状である目のかゆみ、鼻水、鼻づまりのほか、肌のかゆみやほのかな赤み、乾燥などの症状が現れるケースが増加しています。
 40年以上前から敏感肌の研究を続ける資生堂では、全国の20~50代女性を対象に「敏感肌と花粉に関する意識調査*」を実施しました。その結果、女性全体の82.7%以上が敏感肌の自覚があり、花粉時期である春先に、肌のかゆみや目のまわりの肌あれなど、この時期特有の敏感肌症状を感じていることがわかりました。

<20~50代の女性2,351名を対象とした調査>
若い世代ほど自覚症状あり?20~50代女性の8割以上が「敏感肌」意識
 20代から50代の女性に、『ご自身の肌についてどの程度敏感だと感じますか』と質問したところ、「敏感ではない」と回答した人は17.3%に留まり、「常に敏感である」19.8%、「ときどき敏感である」62.9%と、全体の8割(82.7%)以上の女性が敏感肌意識を持っていることがわかりました。【図(1)】
 敏感肌意識を世代別で見ると20代86.5%、30代86.0%で、40代80.2%、50代77.9%と比べて、20~30代ほど「自分の肌は敏感である」と認識しており、敏感肌意識が高い傾向にありました。【図(2)】

 

<敏感肌意識のある女性600名を対象とした意識調査>
花粉症状がなくても肌が敏感に傾きがち!春の「かゆみ」には要注意

 敏感肌意識のある人を対象に、「肌あれになりやすい時期」と「季節ごとの肌あれ症状」を聞いた設問で、肌トラブルの症状として回答が最も多くあがったのは「春のかゆみ」39.2%で、次いで「冬の粉ふき」33.8%となっており、冬の激しい乾燥を経た肌が、花粉の飛散する春先にかけて特にかゆみを伴う敏感な状態に陥りやすいということが示唆されました。また、春の肌あれ症状として多くあげられたのは「かゆみ」に次いで「ヒリつき」15.5%、「赤くなる」11.3%で、いわゆる”皮膚炎”の状態にあるということがわかりました。【図(3)】
 春に「かゆみ」を感じている人たちのうち、「花粉症である」と回答した人は41.5%。半数以上の人は花粉症を発症していないにもかかわらず、花粉の季節には肌あれ症状を感じているということが判明しました。

*【調査概要】
調査期間:2015年12月18日(金) ~ 2015年12月21日(月)
方法  :資生堂インターネット調査
対象  :20~50代女性 計2,351名/敏感肌意識・アレルギー症状を持つ女性 20~50代 各150名 計600名
 


最も注意すべきは「目まわり」。皮膚がうすく敏感指数が高い!
 『季節ごとの肌あれはどの部位に現れるか』との設問では、一年を通して「ほお」に回答が集まりました。
春先の肌あれで特徴的だったのは2位の「目まわり(41.1%)」と3位「鼻(31.2%)」で、花粉が多い時期にこすってしまいがちなこれらの部位は、他の時期よりも特に敏感な状態になっています。【図(4)】

 

花粉症でつらい症状トップ5は「目」、「鼻」に加え、「肌あれ」による痛みやかゆみ!
 花粉症であると回答した人に『花粉の症状でつらいこと』を聞いたところ、「目がかゆい」、「鼻水がどんどん出てくる」という目や鼻の悩みが上位にあがりました。さらに、約3人に1人が「肌あれ」をつらいと感じていることがわかりました。【表】

 

[ご参考]
花粉が原因の敏感肌が年々増加
 花粉の飛散時期や季節の変わり目に感じる肌の不調。その敏感肌の原因と対策について、皮膚科専門医の水野惇子先生にお話を伺いました。

東松原皮フ科 院長 水野惇子
医学博士 皮膚科専門医

 近年、春になると肌あれで皮膚科の受診患者数が増加し、混み合う傾向があります。その要因の一つが、「花粉皮膚炎」です。
 スギ花粉が飛ぶ春先やブタクサなどが飛ぶ秋口に肌が乾燥したり、ほのかな赤みやチリチリとくすぐったいようなかゆみが出たりする症状が「花粉皮膚炎」です。あまり、ジクジクしたような重い症状はなく、上まぶた、ほお骨、あご、首など、露出が多い部分に発症します。
 特に、春先は、乾燥の厳しい冬を過ごした肌のバリア機能が低下し、肌表面のキメの乱れ、角層のめくれあがりなどが起こっており、外からの刺激を受けやすくなっています。それにより花粉が肌に侵入するのを防げなくなるので、春はよりケアが必要となります。
 「バリア機能」の低下によって起こるこの疾患は、敏感肌タイプは特に注意が必要です。敏感肌は、乾燥などが原因で肌のバリア機能が低下し、外部の刺激で肌が炎症をおこします。花粉皮膚炎にもかかりやすいと考えられるでしょう。
 予防と対策法のひとつは、「肌のバリア機能をくずさない」ことです。そのためにも、日頃からスキンケアは保湿を重点的に行います。
 ふたつめは、「花粉に肌が触れないこと」。外出から帰宅したら、肌に付いた花粉を洗い流したり、外出中でも花粉が肌に触れないようにメガネやマスクで肌を覆うと効果があります。さらに、昨今多く出てきている、花粉やPM2.5など空気中のアレルゲンを自身からシャットアウトできるグッズを使うことも効果的です。
 

スギ花粉が肌のバリア機能を低下させることを発見

 目や鼻へのアレルギー症状を引き起こすスギ花粉は、肌(皮膚表皮細胞)に直接触れることでも作用します。資生堂の研究により、スギ花粉に含まれる抗原タンパク質「Cryj1(クリジェイワン)」が肌に付着すると、肌のバリア機能が低下することが発見されました。本研究成果から、スギ花粉アレルギー対策に加え、肌あれを防ぐ観点においてもスギ花粉が付着しないよう肌を保護することの重要性を発見しました。

 試験は、セロハンテープで組織培養皮膚表皮の角層を剥離して人為的にバリアを破壊したうえで、スギ花粉の抗原タンパク質「Cryj1」溶液を塗布したときの水分量および細胞間脂質量を測定。その結果、水を塗布したときに比べて、「Cryj1」溶液を塗布した皮膚では水分蒸散量が顕著に高くなり、肌のうるおいが失われることがわかりました(図)。
 また、肌本来の油分としてバリア機能の維持・回復を担う細胞間脂質については分泌されにくくなり、細胞間脂質の供給が滞ることが明らかになりました。

科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業CREST(クレスト)
「生理学と協働した数理科学による皮膚疾患機構の解明
(研究代表者:北海道大学電子科学研究所 長山雅晴教授)」
皮膚科学雑誌「Archives of Dermatological Research」2016年1月号より

敏感肌と花粉についてのより詳しい情報については、資生堂の敏感肌研究ページをご覧ください。
http://www.shiseido.co.jp/dp/kenkyu/?rt_pr=tr492
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