ウクライナ東部 130万人が深刻な水不足に 【プレスリリース】
※本信は、ユニセフ本部の発信情報をもとに日本ユニセフ協会が作成・配信しています。
※原文はhttp://www.unicef.org/media/media_82536.htmlでご覧いただけます。
※関連する画像、動画はhttp://uni.cf/1GHuyfWよりダウンロードいただけます。
【2015年7月14日ジュネーブ/キエフ(ウクライナ)発】
ユニセフ(国連児童基金)は14日、紛争が続くウクライナ東部で給水施設の損傷により深刻な水不足が起こっており、最大130万人が深刻な水危機に直面していると発表しました。
「今、ウクライナ東部の人々が最も緊急に必要としているのが水です。紛争の被害を受けているドネツク州とルガンスク州の最大130万人が、飲料水を手に入れることが難しくなっています」と、ユニセフ・ウクライナ事務所代表のジオバンナ・バルベリスは話しました。
ルガンスク州内の政府の支配下にない地域では、子ども11万8,000人を含む47万人以上が、安全な水の入手に大きな問題を抱えています。多くの家庭が、トラックで輸送されてくる水に頼るか、近隣の村まで出かけて井戸の水を汲まなければならないのです。
ドネツク州の政府支配地域で、50万人の人口を持つ都市マリウポリでは、爆撃で破壊されてしまったセベルスキー・ドネツドンバス水路から、もはや水を得ることはできなくなりました。そのため、この街はすぐに枯渇してしまう貯水タンクに頼らざるをえません。ここ数週間の雨不足と猛暑で、住民の状況は非常に厳しくなってきています。人々が水を安全に溜めたり輸送することができないため、水に起因する病気のリスクが高まる可能性があります。
1月以降、子どもを含む5万4,000人以上が必要不可欠な衛生物資を受け取っています。
ユニセフはウクライナの子どもたちのための今年分の緊急人道支援に必要な資金として、5,580万米ドルを国際社会に要請しています。これまでのところ、ユニセフが確保できたのは1,048万米ドルで、必要資金の81%が不足しています。直ちに大規模な資金調達ができなければ、ユニセフは紛争の影響を受けている人々に安全な水を届けることができなくなります。
2014年3月に紛争が始まって以来、およそ140万人がウクライナ国内で避難民となりました。うち少なくとも17万4,000人が子どもです。ウクライナ東部の人道危機は、170万人の子どもを含む500万人以上の人々に影響を与えています。
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■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(http://www.unicef.org/)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (http://www.unicef.or.jp/)
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