シリア危機 アレッポの民間人居住区で追撃砲攻撃 子ども19人が犠牲に 【プレスリリース】
“子どもにやさしい空間”までも攻撃対象に ユニセフ事務局長が強い非難を表明
心のケアの一環として、避難所でアクティビティを行うシリアの子どもたち。※本文との直接の関係はありません。© UNICEF_NYHQ2014-0291
※ 本信は、ユニセフ本部が発信した情報をもとに、日本ユニセフ協会が編集・翻訳したものです。
※ 原文は、http://www.unicef.org/media/media_85534.htmlからご覧いただけます。
【2015年9月16日 ダマスカス(シリア)発】
シリアのアレッポにおいて、子どもを含む一般市民が追撃砲の攻撃で死亡したことを受け、ユニセフ事務局長のアンソニー・レークは、以下の声明を発表しました。
「ユニセフは、15日に起こったアレッポの民間人居住区への追撃砲攻撃によって、少なくとも19人の子どもが犠牲になったことを、断固として非難します。この19人の中には、ユニセフが支援する“子どもにやさしい空間”にいた6人も含まれます。
“子どもにやさしい空間”は、子どもが子どもらしく遊び、ほんのひと時だけでも紛争の恐怖を忘れて過ごすことができるように設置された場所です。決して、攻撃の対象となってはならないのです。
この非難されるべき攻撃は、シリアの子どもにとっては、“遊ぶ”という当たり前の行為でさえ、大きな危険を伴うことを示しています。この数週間、子どもたちが死亡したり負傷する民間人居住区への無差別攻撃が何度も報告されています。
このような攻撃は、紛争状態であってもすべての軍事組織が遵守するべき義務を無視するという、目に余る行為であり、シリアには、子どもたちにとって安全な場所などないという現実を厳しく突きつけています。
ユニセフはシリア紛争のすべての当事者に対し、こうした攻撃を直ちに止め、国際人道法に則って、一般市民や学校、診療所、給水施設といった公共施設を守るために最善を尽くすよう要求しています。子どもを含むすべての一般市民は、どんな時も守られなければなりません」
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■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(http://www.unicef.org/)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (http://www.unicef.or.jp/)
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