ユニセフ ノーベル平和賞受賞から50年 事務局長声明 【プレスリリース】
子どもの権利の実現こそ、平和への道
1965年10月、ノーベル賞のメダルを受け取る第二代ユニセフ事務局長のヘンリー・ラブイス(左)。© UNICEF_NYHQ1965-0001_Ling
※ 本信はユニセフ本部が発信した情報をもとに、日本ユニセフ協会が翻訳したものです。
※ 原文は、http://www.unicef.org/media/media_85742.htmlでご覧いただけます。
【2015年10月6日 ニューヨーク発】
ユニセフ(国連児童基金)が子どもたちの命と成長を守る活動によってノーベル平和賞を受賞してから50年の節目を迎えるにあたり、ユニセフ事務局長のアンソニー・レークは以下の声明を発表しました。
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「1965年、第二代ユニセフ事務局長のヘンリー・ラブイスは、ユニセフを代表してノーベル平和賞を受けるにあたり、『今日の子どもたちの幸せこそが、明日の世界の平和につながっている』と語りました。いま、混迷を増す世界において、彼の言葉はなお真実味をもち、私たち一人ひとりに語りかけています。
2015年に生まれた子どもは、1965年に生まれた子どもに比べ、生き延び、自身の能力を十分に発揮する機会をはるかに多くもっています。しかし、現在においても非常に多くの子どもたちの幸福が、紛争や危機、貧困、様々な不利益な状況によって脅威に晒されています。子どもが決して見るべきではないものを目にし、経験すべきではないことを経験している子どもがたくさんいます。あらゆる社会において、多くの子どもたちが、健康に強く成長する上で必要なものを与えられることなく育っているのです。
1963年、ナイジェリアの小学校で読み書きを学ぶ女の子。© UNICEF_NYHQ1963-0001_Bernheim
こうした子どもたちの苦しみを和らげ、成長や教育を支えるために手を差し伸べるという共通の理念のもとに活動するとき、子どもたちに未来をつかむチャンスを与えるだけでなく、子どもたち自身、家族、社会にとってよりよい未来を築いていく機会を与えているのです。子どもたちは、強く、より安定した、平和な社会を築き上げることができるだけでなく、そうしたいという意思をもっているのです。
すべての子どもは、あたりまえの子ども時代を平和に享受する権利をもっています。ユニセフはノーベル平和賞の栄誉に授かってからも日々、世界中のすべての子どもの権利のために活動し、これからもその活動を続けていきます。それが、平和な未来への最も確かな道だからです」
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■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(http://www.unicef.org/)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (http://www.unicef.or.jp/)
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