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公益財団法人東京都歴史文化財団
会社概要

【東京都写真美術館】展覧会「記憶:リメンブランス―現代写真・映像の表現から」開催のご案内

日本、ベトナム、フィンランドの注目作家7組8名(篠山紀信、米田知子、グエン・チン・ティ、小田原のどか、村山悟郎、マルヤ・ピリラ、Satoko Sai + Tomoko Kurahara)を紹介

公益財団法人東京都歴史文化財団

写真・映像は、人々のどのような「記憶」を捉えようとしてきたのでしょうか。

現場で記録するルポルタージュやドキュメンタリーだけでなく、時間や空間が隔てられていても、観る者の感覚を揺さぶり、想像力を拡張させることで目には見えない記憶を伝える試みも続けられました。

それぞれが他者の記憶、あるいは時代に刻まれたイメージと観る者自身の記憶とを結び付ける写真・映像の特性を活かしたものでありながらも、作家たちのアプローチは多様です。

本展では、『決闘写真論』(1976年)における篠山紀信の〈誕生日〉、〈家〉における記憶への示唆を起点としながら、高齢化社会や人工知能(AI)といった今日の記憶と関連するテーマまで焦点を当て、日本、ベトナム、フィンランドの注目される7組8名のアーティストたちの新作、日本未公開作を含む70余点を紹介します。


参加作家 *順不同

篠山紀信

米田知子

Nguyễn Trinh Thi (グエン・チン・ティ、ベトナム)

小田原のどか

村山悟郎[コンセプト:池上高志(サイエンス)+村山悟郎(アート)/実装:Alternative Machine + Qosmo, inc.]

Marja Pirilä (マルヤ・ピリラ、フィンランド)

Satoko Sai + Tomoko Kurahara


  • 開催概要

展覧会名(日) 記憶:リメンブランス-現代写真・映像の表現から

展覧会名(英) Remembrance beyond images

会期      2024年3月1日(金)~6月9日(日)

開館時間    10:00-18:00(木・金曜日は20:00まで)*入館は閉館の30分前まで

休館日     毎週月曜日 ただし、4月29日(月)、5月6日(月)は開館。5月7日(火)は休館

会場      東京都写真美術館  2階展示室(東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内)

料金      一般700円/学生560円/中高生・65歳以上350円

        *小学生以下、都内在住・在学の中学生および障害者手帳をお持ちの方とその介護者(2名まで)は無料。

        *毎月第3水曜日は65歳以上無料。

        *本展はオンラインで日時指定チケットが購入できます。

主催      公益財団法人東京都歴史文化財団  東京都写真美術館

協賛      東京都写真美術館支援会員

助成      フィンランドセンター

  

  • 本展の見どころ

―日本、ベトナム、フィンランドで活躍する作家の作品が集合。

―作家たちの多彩なアプローチを見ることができ、高齢化社会や人工知能(AI)など、トピックが豊富。

―7点の重要な作品を日本初公開。 米田知子(新作)、グエン・チン・ティ(日本初公開)、小田原のどか(新作、テキス

ト+インスタレーション)、村山悟郎(新作)

―篠山紀信による1976年の連載『決闘写真論』の〈誕生日〉を展示として再現。

―画家・村山悟郎と東京大学教授の池上高志氏、徳井直生氏が率いるQosmoが強力なタッグを組み、AIを使っ

た共同制作を行う。


  • 作品の見どころ、作家紹介

篠山紀信 Shinoyama Kishin 

今年1月に惜しまれつつ逝去した篠山紀信。デビュー以来、注目を集めていた篠山紀信は、熱い議論が交わされた1970年代のフォトグラフィー・シーンでその中心にいた。なかでも中平卓馬との『アサヒカメラ』誌上の連載『決闘写真論』(1976年)は今日でも新鮮さを失わない必読書である。本展では、篠山紀信が投げかけた一連のポートレイト写真による「写真論」である〈誕生日〉を紹介。また、1970年代に4年間続けられた連載〈家〉において、篠山がカメラを向けた「生活のにおいや手あか」は何を伝えるのか。同作を本展の起点として、2011年の東日本大震災を取材した〈ATOKATA〉との対比から、篠山の視点を探る。

篠山紀信

1940年東京生まれ。日本大学藝術学部写真学科在学中の61年に広告写真家協会展APA賞受賞。広告制作会社「ライトパブリシティ」を経て、68年よりフリー写真家として活動開始。66年東京国立近代美術館「現代写真の10人」展に最年少で参加。76年にはヴェネツィア・ビエンナーレ日本館の代表作家に選ばれるなど、その表現は早くから評価を受ける。71年より『明星』の表紙を担当して以降、雑誌のグラビアを多数手がけ、写真家として時代を牽引する存在となる。70年日本写真協会年度賞をはじめ20年菊池寛賞など受賞歴多数。2021年東京都写真美術館で個展「新・晴れた日 篠山紀信」を開催。


米田知子 Yoneda Tomoko

東京都写真美術館の所蔵品を中心に、新作を加えて構成。「国境線」、あるいは国とはなにかを問いかける。

日露戦争後日本とロシアの国境として定められた北緯50度周辺、DMZ、韓国と北朝鮮の北緯38度線の国境地帯で撮影された作品の数々を展示。

米田知子

1965年兵庫県生まれ、ロンドン在住。89年、イリノイ大学シカゴ校芸術学部写真学科卒業、91年ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(ロンドン)修士課程修了。無人となった住居を撮影した初期の代表作〈Topographical Analogy〉(96年)から、一貫して、画面に写ることのない不在の存在を想起させる作品を制作する。その手法を発展させ、国内外のイデオロギーの衝突や紛争や事件、あるいは自然災害などが起こった場所に取材し、歴史と人の存在について問いかける。国内での展覧会のほか、海外の美術館での大規模な個展が開かれ、また重要な芸術祭などにも数多く招待される。


グエン・チン・ティ Nguyễn Trinh Thi 

 パリのジュ・ド・ポーム国立美術館とボルドー現代美術館での個展のために作られた《パンドゥランガからの手紙》を紹介。2009年、ベトナム初の原子力発電所が建設される計画が発表された。ベトナム戦争での破壊があっても多くの聖地が残されている候補地のニントゥアン省を取材した作家が、国際社会に発信した重要作。

グエン・チン・ティ

1973年、ベトナム生まれ。ハノイ外国語大学卒業後、米国でジャーナリズムと太平洋国際修士号を取得。民族誌映画も学ぶ。LAのエコー・フィルム・センターでの経験から、自主映画制作者育成のために07年にハノイ・インディペンデント・ドキュメンタリー&実験映像作家フォーラム「Hi-DEFF」を立ち上げ、09年には「Hanoi DOCLAB」も創設。ディレクターを務める。ベトナムの文化と歴史をテーマに、ファウンド・フッテージなど様々な映像手法を取り入れた作品も制作。近年ではドクメンタ15でサイト・スペシフィックなインスタレーションも発表。より幅広い表現を試みている。


小田原のどか Odawara Nodoka 

 評論家としても活躍している小田原のどかによるテキストによる新作を発表。当館が所蔵している「上野彦馬関連資料(故梅本貞雄氏所蔵)」を取り上げ、彫刻と写真との関連から、新たな視点を生み出すことを示唆する。

小田原のどか

1985年、宮城県生まれ。多摩美術大学美術学部彫刻学科卒業後、東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻修士号および筑波大学大学院人間総合科学研究科博士号を取得。時代によって置き換えられる公共彫刻に着目し、作品制作と並行して自身で出版社を主宰。出版・執筆によって彫刻の存在を問う活動を行っている。美術評論でも幅広く活躍。主な個展に「小田原のどか 近代を彫刻/超克する—津奈木・水俣編[序]」(つなぎ美術館、23年)、「近代を彫刻/超克する―雪国青森編」(国際芸術センター青森 ACAC、22年)。グループ展にも数多く参加。近著に『モニュメント原論』(23年)など。


村山悟郎 Murayama Goro

本展では、村山悟郎が1000枚のドローイングを制作し、それを元に、池上高志のコンセプトによる人工生命(Alife)研究のAlternative Machine、そしてAIからの創造的な表現を試みるQosmo、それぞれが異なったアプローチからAIを使った作品制作を行う。

村山悟郎

1983年、東京都生まれ。武蔵野美術大学卒業後、東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻修士号および博士号取得。文化庁新進芸術家海外研修員としてウィーンで滞在制作を行う。〈織物絵画〉と名付けたカンバスを編みながら画面を拡張する作品やルールによってパターンを展開するドローイングなど、自然界に存在する自己組織化するプロセスなどを制作過程で実践し、反復に介在する自己の意識に関心を向けている。近年ではAIを使用した作品も発表。科学者・哲学者らと積極的に協働し、社会批評的な側面も備える作品も発表している。国内外の美術館、芸術祭への参加多数。


マルヤ・ピリラ、Satoko Sai + Tomoko Kurahara

 マルヤ・ピリラと日本の作陶ユニットSatoko Sai + Tomoko Kuraharaのコラボレーションによるプロジェクトを紹介する。トゥルクに住む高齢者たち9名の内面の世界を写真、映像作品と陶作品により浮かび上がらせた〈インナー・ランドスケープス、トゥルク〉を展示。

マルヤ・ピリラ Marja Pirilä
1957年、フィンランド・ロバニエミ生まれ。ヘルシンキ芸術デザイン大学(現アアルト大学)で写真を専攻。ヘルシンキ大学で生物学修士号取得。89年から、ピンホール・カメラを使った作品制作を試み、96年からカメラ・オブスクラの技術でポートレイトのシリーズなどに発展させ、フィンランドにおけるカメラ・オブスクラのパイオニアとされている。2000年フィンランド国家写真芸術賞、20年アルフレッド・コルデリン賞を受賞。フィンランドをはじめ欧米での展覧会を多数開催。近年もフィンランドで大規模な個展が開催されている。著書も多数出版されている。


崔聡子+蔵原智子 Satoko Sai + Tomoko Kurahara
共に多摩美術大学工芸学科で陶を専攻。卒業と同時に陶芸作家ユニットとして共同制作を始める。2002年、蔵原がヘルシンキ芸術デザイン大学(現アアルト大学)へ留学(05年修士課程修了)。崔も05年に韓国へ留学する。 06年、滋賀県信楽陶芸の森レジデンスプログラムに参加。11年、写真家マルヤ・ピリラと高齢者へのインタビュープロジェクトを行いフィンランドと東京で展覧会を開催する。さらに東京の谷中に住む高齢者をモデルとしたプロジェクトを経て、21年に展覧会を東京都公園通りギャラリーにて開催。マルヤ・ピリラとの共著に『inner landscapes』(11年)など。


  • 関連イベント

①アーティスト・トーク 米田知子×マルヤ・ピリラ

独特な手法で注目される日本とフィンランドの写真家による対話

3月2日(土)13:30~15:30 東京都写真美術館 1階ホール

*参加無料。定員190名 *当日10時より1階総合受付にて整理券を配布


②アーティスト・トーク グエン・チン・ティ

2015年にフランスで発表された重要作《パンドゥランガからの手紙》を語る

4月21日(日)16:00~18:00 東京都写真美術館 1階ホール

*参加無料。定員190名 *当日10時より1階総合受付にて整理券を配布


③担当学芸員によるギャラリー・トーク

3月1日(金)14:00~/4月5日(金)14:00~(手話通訳付き) /5月17日(金)14:00~(手話通訳付き)

*当日有効の本展チケットまたは展覧会無料対象者の方は各種証明書等をご持参の上、2階展示室入口にお集まりください。


  • 展覧会図録

A4、176ページ、東京都写真美術館発行、価格未定

石川美子氏(フランス文学者、明治学院大学名誉教授)および担当学芸員による論文を掲載

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業種
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本社所在地
東京都千代田区九段北4-1-28  九段ファーストプレイス8階
電話番号
03-6256-9967
代表者名
日枝 久
上場
未上場
資本金
-
設立
1982年12月
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