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公益財団法人日本ユニセフ協会
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12月18日 国際移住者デー「難民危機は、子どもたちの危機」 【プレスリリース】

ユニセフ欧州難民・移民危機特別調整官声明

公益財団法人日本ユニセフ協会

難民一時受け入れ所で、登録を待つ子どもたち。(セルビア)© UNICEF_UNI199870_Georgiev難民一時受け入れ所で、登録を待つ子どもたち。(セルビア)© UNICEF_UNI199870_Georgiev

 

※ 本信は、ユニセフ本部が発信した情報をもとに、日本ユニセフ協会が編集・翻訳したものです。
※ 原文は、http://www.unicef.org/media/media_86576.html からご覧いただけます。

【2015年12月18日 ジュネーブ発】
国際移住者デー(12/18)に際し、ユニセフの欧州難民・移民危機特別調整官のマリー・ピエール・ポワリエは以下の声明を発表しました。

「今年、2015年は、浜辺に打ち上げられた幼い少年の遺体の痛ましい写真によって記憶される年になるでしょう。その少年は、彼の前にも、そして後にも同様にやって来た多くの子どものひとりです。何十万人もの子どもたちや家族たちが、恐怖から逃れ、希望を求めてヨーロッパを旅した一年でした。大量の避難民を生み出した年であり、そして今も終わりが見えません。 

2016年を子どもたちにとってよりよい年にするためには、彼らのニーズにもっと重点を置いて取り組まなければなりません。この危機に対して最も責任を負う必要のない子どもたちが、最も大きな代償を払っているのですから。
 

子どもを抱え、難民一時受け入れ所へ入る列に並ぶ人々。(マケドニア旧ユーゴスラビア共和国)© UNICEF_UNI199843_Georgiev子どもを抱え、難民一時受け入れ所へ入る列に並ぶ人々。(マケドニア旧ユーゴスラビア共和国)© UNICEF_UNI199843_Georgiev

 

昨年の2014年は、子どもたちにとって最も壊滅的な年と称されました。シリアやイラク、アフガニスタン、イエメンなど世界中で、何百万もの子どもたちが残虐行為の犠牲になり、兵士として徴用され、学ぶ機会を奪われ、言葉に表せないほど多くのものを失いました。たくさんの子どもが殺されました。そしてさらに多くの子どもたちが子ども時代を奪われました。 

2015年になってこの危機が海を渡り、国境を越え、ヨーロッパに広がるのは時間の問題でした。2014年は、何十万人もの子どもが家を追われてヨーロッパを目指す、その種が蒔かれた年だったのです。

これまでに、ヨーロッパを目指して危険な道のりを旅した人々は100万人近くに上り、その3分の1は子どもでした。およそ500人の子どもが、海上で命を落としました。さらに数えきれないほど多くの人々が愛する人を亡くし、家や故郷を追われました。彼らはボートでの恐怖の旅を経て、いつ行われるか分からない国境封鎖に苦しめられました。

この危機の規模とその拡大の速さは、ヨーロッパ諸国にとって前例のない挑戦でした。子どもたちへの影響も、未だかつてないものでした。これは、子どもたちの危機です。私たちは、何よりもまず、その子どもたちへの対応に注力しなければなりませんでした。
 

難民の母親や子どもから話を聞くユニセフのスタッフ。(マケドニア旧ユーゴスラビア共和国)© UNICEF_UNI196247難民の母親や子どもから話を聞くユニセフのスタッフ。(マケドニア旧ユーゴスラビア共和国)© UNICEF_UNI196247

 

赤ちゃんには、安定した環境と栄養が必要です。攻撃から逃れてきた子どもたちには、安心できる家庭が必要です。性的暴力の危険に晒されている少女には、保護が必要です。障がいのある子どもたちは、特別な設備や治療を必要としています。家族の期待を一身に背負っている少年は、助けを待っています。何年もの間学校に行くことができず、ヨーロッパの言語を話せない子どもたちには、学び始める機会が必要です。

難民や移民の子どもたちを考慮し、支援することは、共同の責任です。ユニセフは、その責任を負う用意ができています。ユニセフは、これまで活動をしていなかった地域でも、支援を行っています。ドイツなどはユニセフの専門知識を求めており、ユニセフはその他の国々にも同様に、支援を提供する用意があります。

ユニセフとドイツ政府との共同調査から、一時的な保護施設に身を寄せる子どもや女性たちは、以前から危害を加えられたり軽視されたりしやすく、保護制度の狭間に取り残される危険があることが明らかになりました。そのため、私たちは受け入れセンターや保護施設での子どもの保護を強化し、「子どもにやさしい空間」で学んだり遊んだりすることで子どもたちの心を癒す支援をしていきます。また、子どもたちへの効果的な支援は、正しいデータの即時入手にかかっているため、子どもの権利の監視やデータシステムの強化などが必要になった際に、技術的なノウハウを共有するなどの取り組みを進めようとしています。
 

ベルリンのテンペルホーフ飛行場にある難民のためのシェルターで、人形で遊ぶ女の子たち。(ドイツ)© UNICEF_UN04026_Gilbertson VIIベルリンのテンペルホーフ飛行場にある難民のためのシェルターで、人形で遊ぶ女の子たち。(ドイツ)© UNICEF_UN04026_Gilbertson VII

 

難民危機は、 ユニセフのルーツを思い出させてくれます。1946年に創立したユニセフは、ここヨーロッパで、戦後の子どもたちへ食糧や保健ケアの緊急支援を始めました。国連組織の一員として、ユニセフは祖国にいる子ども、旅路にある子ども、そして目的地にたどり着いた子どもたちなど、あらゆる段階の子どもたちに支援を続けていきます。 

新しい年に、最初の一歩を踏み出す子どもたちに寄り添い、子どもたちが自らの命を危険に晒してでも得ようとした未来を守り、これらの難題に対処していくのです。そうすれば、2016年は難民や移民の子どもたちが傷ついた心を癒し、生活を建て直し始めた年として後世に記憶されることになるでしょう」 

* * *

■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(http://www.unicef.or.jp/
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (http://www.unicef.org/

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本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
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設立
-
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