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公益財団法人日本ユニセフ協会
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ユニセフ事務局長 シリア訪問 人々に訪れた平和への期待 【プレスリリース】

戻り始めた日常、一方で未だ支援を待つ子どもは800万人以上

公益財団法人日本ユニセフ協会

ダマスカス郊外の道で給水タンクを持って水を汲みに行った子どもたち。(2015年11月撮影)© UNICEF_UNI200625_Sanadikiダマスカス郊外の道で給水タンクを持って水を汲みに行った子どもたち。(2015年11月撮影)© UNICEF_UNI200625_Sanadiki

 

※本信はユニセフ本部が発信した情報をもとに、日本ユニセフ協会が編集・翻訳したものです。
※本信の原文は、http://www.unicef.org/media/media_90359.htmlからご覧いただけます。

【2016年3月1日 ホムス(シリア)発】

ユニセフ(国連児童基金)事務局長アンソニー・レークは、シリア訪問を終えて、以下の声明を発表しました。

* * *

シリア紛争が始まってまもなく丸5年となるにあたって、私はユニセフ中東・北アフリカ地域事務所代表のピーター・サラマと共にシリアを訪問しました。前回の訪問は、紛争から3年となる直前だったので、あれからさらに2年間苦しみが続いたことになります。いま、停戦によって、シリアの人々のもとに平和の可能性が訪れています。

私が訪問したダマスカス、ホムス、ハマ、サラミーヤのいずれの場所でも、人々は希望を口にしていました。平和がやって来ることを、外交上の紙切れの上の平和ではなく、日々の生活に平和が戻ってくることを期待しているのです。学校で出会った子どもたちは、医者やエンジニア、教師など、自分たちの将来についての希望を語ってくれました。

周囲を包囲されていたワエル地域に足を踏み入れると、2年前には目にすることのなかった光景-商店が店を開け、人々が通りを自由に行き来し、子どもたちが狙撃兵を恐れて地下室で身を寄せ合うのではなく、教室で勉強をしている光景に出会いました。破壊されてしまったホムス旧市街においても、戦闘から逃れ町を去っていた人々が戻り始めていました。
 

2016年2月29日、ユニセフの支援する若者のためのセンターで少年たちの話を聞くユニセフ事務局長(左上)とユニセフ・シリア事務所代表(右上)。© UNICEF_UN011695_El Ouerchefani2016年2月29日、ユニセフの支援する若者のためのセンターで少年たちの話を聞くユニセフ事務局長(左上)とユニセフ・シリア事務所代表(右上)。© UNICEF_UN011695_El Ouerchefani

 

そして重要なことには、ダマスカスの政府高官が、ユニセフがWHOや保健省などと共に、シリア全土で子どもたちへの予防接種事業を直ちに進めることに合意しました。その実現には、包囲された地域や辿り着くのが困難な地域すべてに継続してアクセスできることが必要であり、政府と反政府勢力の双方が、シリアのすべての子どもたちが支援を受けられるために協力することが求められます。

希望が見える一方で、街全体の荒廃した様子や、2年前の迫撃砲による攻撃で子ども8人が命を落とし30人以上が怪我をした元孤児院のワエル地域の子ども用センターなど、今も、混乱の跡と子どもが戦闘の犠牲になってきたことを示す酷い証拠がありました。

ホムスでは、医師たちに連れられて外科病棟を訪ねました。狙撃兵によって顔を撃たれた人が治療を受けていました。医師たちは、古い手術器具を用いて、砕けた顎骨を取り除かなければなりませんでした。麻酔薬は使用期限を過ぎていました。

医師、看護師、そして特に患者の父親は、この地域への医療物資支援を拒み続けている政府だけでなく、国連や国際社会に対しても怒りをあらわにしました。しかし、彼をとがめることはできません。国際社会は、この悲劇が5年もの長きにわたって続くのを、見過ごしてきたのですから。

今回の訪問で出会ったすべての人々に、ユニセフはあらゆる手を尽くしてシリアを支援し続けること、緊急の人道支援のみならず、復興と開発の支援を続けることを、ユニセフ・シリア事務所代表のハナア・シンガーと共に固く約束してきました。
 

再建された学校の教室で、笑顔で授業を受ける子どもたち。© UNICEF Syria_2016_Yasmine Saker再建された学校の教室で、笑顔で授業を受ける子どもたち。© UNICEF Syria_2016_Yasmine Saker

 

事実、開発支援は現在も行われています。シリアの子ども一人ひとりに教育の機会を届けるたびに、私たちはシリアの将来をつくる手助けをしているのです。

この5年間、ユニセフはパートナー団体と共に1,000万人以上のシリアの人々、多くは子どもたちに対し、水や保健、栄養、教育、心のケアなどの支援を行ってきました。

しかし、手を差し伸べなければいけない子どもたちはさらに多くいます。シリア国内の600万人と戦闘から逃れ隣国に避難した200万人、合計800万人以上の子どもたちが、いまも支援を必要としています。

彼らを支えるため、ユニセフは全力を尽くします。

* * * 

■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(http://www.unicef.org/
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (http://www.unicef.or.jp/

 

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官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
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設立
-
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