プレスリリース・ニュースリリース配信サービスのPR TIMES
  • Top
  • テクノロジー
  • モバイル
  • アプリ
  • エンタメ
  • ビューティー
  • ファッション
  • ライフスタイル
  • ビジネス
  • グルメ
  • スポーツ

PR TIMESのご利用について

資料をダウンロード

公益財団法人日本ユニセフ協会
会社概要

シリア危機 繰り返される保健・医療施設への攻撃 【プレスリリース】

数日前に、ユニセフ支援施設の医師も犠牲に 病院は3分の1しか機能せず

公益財団法人日本ユニセフ協会

シリアの女の子。© UNICEF_UN02853_Sanadikiシリアの女の子。© UNICEF_UN02853_Sanadiki

 

※本信は、ユニセフ本部の発信情報を元に、日本ユニセフ協会が翻訳、編集しています。
※本信の元となる情報は、 http://j.mp/24hpfS3http://j.mp/1NgUBRh でご覧いただけます。

【2016年4月29日 ジュネーブ/ニューヨーク発】

シリアのアレッポで起きた攻撃によって、医師2人、救急隊員3人、そして子どもを含む多くの患者が犠牲になったことに対し、ユニセフ(国連児童基金)事務局長アンソニー・レークとWHO(世界保健機関)事務局長マーガレット・チャンは共同で声明を発表し、強い憤りを表明しました。亡くなった2人の医師のうちのひとりは、この街に残る数少ない小児科医でした。

この数日前には、同じくアレッポで、ユニセフが支援する診療所の婦人科医が、負傷した市民の診察を終えて帰る途中で追撃砲により命を落としています。 

両機関は、シリアでのこうした保健・医療関係者や施設への度重なる攻撃を強く非難しています。これらの攻撃は、特にシリア北部地域で暴力が激化していく中、行われています。そして、シリアで活動する保健・医療従事者が日々直面している大きな困難と危険といった実状を、私たちに突きつけます。彼らはもっと称賛され、守られるべき人々です。 

保健・医療関係者や施設への攻撃、また保健サービスや医療機器、医療物資の支援に対する妨害は、国際人道法の重大な侵害であるだけでなく、不可欠な保健ケアを最も必要としている人々から取り上げる行為です。 

ユニセフとWHOは、すべての紛争当事者に対し、保健・医療施設、スタッフ、救急車などへのあらゆる攻撃を止め、支援を必要とする罪なき市民への保健・医療サービスを可能にすることを強く求めています。多くの人々の命が、危機に瀕しているのです。 

* * *

ユニセフの支援物資である学生鞄を背負って学校から自宅に戻る子どもたち。© UNICEF_UN06848_Al Halabiユニセフの支援物資である学生鞄を背負って学校から自宅に戻る子どもたち。© UNICEF_UN06848_Al Halabi

 

既に丸5年が経過したシリア紛争によって、子どもの3人にひとりに相当する370万人は紛争開始以降に生まれ、紛争しか知らない子どもたちです。そのうち30万6,000人以上が、難民として生まれています。シリア危機5年に際してユニセフが発表した数値は以下の通りです。

【シリア危機 最新数値】
概要
  • シリアの子ども人口:1,000万人近く
  • 5歳未満の子ども人口:370万人以上
  • シリア国内の5歳未満の子どもの数:290万人
  • 周辺国へ逃れた5歳未満の子どもの数:81万926人 トルコ(45万8,380人)、レバノン(19万494人)、ヨルダン(10万8,956人)、イラク(3万7,902人)
  • シリア国内で支援を必要とする子どもの数:600万人
  • シリアおよび周辺国で支援を必要とする子どもの数:840万人
  • シリアから周辺国(ヨルダン、レバノン、イラク、トルコ、エジプト)へ逃れた難民の子どもの数:240万人近く


子どもの保護
  • シリア国内で、包囲された地域や、アクセスが困難な地域内にいて、人道支援を受けていない子どもの数: 200万人以上*(内、包囲地域内で暮らす子どもは少なくとも20万人)*アクセス困難な地域で暮らす人々:460万人(内、包囲地域内で暮らす人々は48万6,700人)
  • 保護者を伴わず、または保護者と離れ離れの状態で、シリアの国境を越えた子どもの数:1万5,257人
  • 子どもに対する暴力(2015年に確認された件数):1,500件
  • 子どもの死傷者(2015年) 900人(死亡427人、負傷473人) 内、150人以上が学校内や登下校中に殺害

 
保健・栄養
  • 当地域の8カ国でポリオの予防接種を受けた子どもの数:2,500万人
  • シリアで機能している病院の割合:全病院の3分の1

教育
  • 学校に通えていない子どもの数:280万人(シリア国内210万人、周辺国70万人)
  • 使用不可になった学校の数:6,000校
  • 教育関連施設および人員に対する襲撃件数(2015年): 47件(内、40件がの学校内における襲撃)

貧困と開発
  • シリア国内で700万人近くの子どもが、貧困下で暮らしている
  • 家族を支えるため、3歳という幼い年齢の子どもも働き、あるいは物乞いをしている
  • シリアの開発は40年前の水準に後退
 
水と衛生
  • 安全な水にアクセスできない人口の割合:70パーセント
  • シリアの下水で処理されるのはわずか1パーセント


* * *

■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(http://www.unicef.org/
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (http://www.unicef.or.jp/

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー新規登録無料

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


種類
その他
ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

公益財団法人日本ユニセフ協会

98フォロワー

RSS
URL
http://www.unicef.or.jp
業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
-
設立
-
トレンド情報をイチ早くお届けPR TIMESを友達に追加PR TIMESのご利用について資料をダウンロード