シリア危機 イドリブの市場で子ども5人が殺害 シリア事務所代表声明【プレスリリース】
止まぬ暴力、子どもたちに深刻な影響
爆弾で破壊されたアレッポ郊外の村の学校の前に立つ男の子。※記事との直接の関連はありません。© UNICEF_UN018873_Alshawi
※本信は、ユニセフ本部の発信情報を元に、日本ユニセフ協会が翻訳、編集しています。
※本信の原文は、http://reliefweb.int/report/syrian-arab-republic/statement-attributable-hanaa-singer-unicef-representative-syria-violenceでご覧いただけます。
【2016年6月12日 ダマスカス(シリア)発】
紛争下のシリアでは子どもを含む民間人への攻撃が増加しており、子どもたちが心身ともに大きな影響を受けている事態を受け、ユニセフ(国連児童基金)シリア事務所 代表のハナア・シンガーが声明を発表しました。
* * *
報告によると、ダマスカス南部にあるサイダ・ザイナブ廟近くで11日におきた爆撃で、子ども1人が死亡、数十人が負傷しました。また、12日に起きたイドリブの市場への攻撃で、少なくとも子ども5人が殺害されたことも報告されています。
民間人への攻撃が増加している過去数週間で、数十人の子どもたちが殺されているとの報告があり、今回の攻撃もそのような状況の中で起こりました。
ユニセフは、シリア全土で子どもたちへの支援を続けています。シリアの子どもたちは、ぞっとするような体験を自ら語っています。子どもたちの多くが恐ろしい暴力を目撃し、心に深く傷を負っています。眠りにつくことさえできない子どもも、悪夢にうなされる子どももいます。止むことのない爆撃音によって聴覚を失っている多くの子どもたちや、突然泣き出す子どもたち、恐怖で身体を震わせながら爆弾やロケット弾がどれほど怖いかを話す子どもたち、あるいは、言葉を話すことさえできなくなった子どももいます。どこにいても、いつ次の爆撃に襲われるか分からぬまま、子どもたちは常に恐怖に怯えて暮らしているのです。
世界の他の場所で暮らす子どもたちのように、シリアの子どもたちも、爆弾や銃弾から逃げたり隠れたりするのではなく、夏休みの準備をしているべきなのです。
* * *
シリアに関するユニセフの発信情報は、下記をご覧ください。
http://www.unicef.or.jp/children/children_now/select.html?tag=syria
* * *
■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(http://www.unicef.org/)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (http://www.unicef.or.jp/)
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像