シリア・アレッポ:親と離れ取り残された子ども100人以上、子ども含む市民殺害の報に憂慮【プレスリリース】

今こそ子どもたちの悪夢を終わらせるとき、ユニセフ中東・北アフリカ地域事務所代表声明

公益財団法人日本ユニセフ協会

アレッポ市郊外のジブリーンで置き去りにされた車椅子を使って遊ぶ子どもたち(2016年12月7日撮影)アレッポ市郊外のジブリーンで置き去りにされた車椅子を使って遊ぶ子どもたち(2016年12月7日撮影)

※シリア危機に関する画像や動画は、http://weshare.unicef.org/Package/2AM4080EBUGC からダウンロードいただけます。

【2016年12月13日 アンマン(ヨルダン)発】

内戦が激化しているシリアのアレッポで暮らす子どもたちの困難な状況について、ユニセフ中東・北アフリカ地域事務所代表ヘルト・カッペラエレは、以下の声明を発表しました。

* * *

今日も激化する暴力に見舞われているアレッポでは、何千人もの子どもたちが、その苦難を声にすることもできず、また世界中が傍観する中で残酷な攻撃を受けているのです。

今こそ、世界は、アレッポの子どもたちのために立ち上がり、彼らの悪夢を終わらせる時です。

激しい攻撃にさらされるアレッポ東部では、100人を超えると思われる多くの子どもたちが、家族と離れ離れになり子どもだけで建物に閉じ込められているという、憂慮すべき報告がアレッポ市に住む医師から寄せられています。 

我々は、すべての紛争当事者に対して、子どもたちを安全かつ即時に避難させる許可を求めます。おとなの同伴者がいない子どもや家族と離れ離れになった子どもは、中立的な人道支援団体に登録され、彼らの家族がどこにいようとも再会し一緒に暮らす権利があるのです。

ユニセフは、未確認ではあるものの、子どもを含む市民に対して裁判もないまま死刑が執行されているという報告を深く憂慮しており、すべての紛争当事者は国際法を順守する責任があることをあらためて訴えます。

ユニセフは、戦闘に参加する当事者に対して、アレッポの即時停戦と人道支援機関が緊急支援を必要とする家族と子どもたちに、彼らがどこにいようとも、無条件で届けるための許可を求めます。

アレッポ東部から避難を望む市民には、安全と尊厳が確保されるべきです。

アレッポにいるユニセフのチームは、子どもたちの避難のための調整などの支援を提供すべく準備を整えています。

我々はアレッポの子どもたちに責任を負っています。今こそ彼らを助けなければならないのです。もう、言い訳はできません。

***

■ 本信はユニセフ本部が発信した情報をもとに、日本ユニセフ協会が編集・翻訳したものです。
本信の原文は、https://www.unicef.org/media/media_94172.html からご覧いただけます。

***

■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

URL
http://www.unicef.or.jp
業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
-
設立
-