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株式会社新潮社
会社概要

構想10年、すべてがメガトン級。小田雅久仁『禍(わざわい)』7月12日発売決定!特設サイトにて、収録作「耳もぐり」全文試し読みを特別無料公開!

本屋大賞ノミネート&吉川英治文学新人賞&日本SF大賞受賞作家の集大成的一冊

株式会社新潮社

2009年、『増大派に告ぐ』で第21回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、作家デビュー。13年に受賞後第一作の『本にだって雄と雌があります』が第3回Twitter文学賞国内編第1位に輝き、スマッシュヒット。そして2021年、9年ぶりの単行本となる『残月記』では、2022年本屋大賞7位入賞を果たしたほか、第43回吉川英治文学新人賞と第43回日本SF大賞を受賞し、史上初の「W受賞」を達成しました。
 そんな、一作ごとに大きな飛躍を遂げ、いま最も次回作を待望される小説家、小田雅久仁さんの最新作『禍(わざわい)』を2023年7月12日に新潮社より刊行いたします。

※予告書影※予告書影

 発売に先駆け、本書収録作「耳もぐり」を全文掲載した無料お試し特別版の配信を各電子書籍書店にて開始、新潮社HP特設サイトにも全文を無料公開いたしました。本リリースに記載の著者が語る今作への想いとあわせ、ぜひご一読ください。


 anan 5/17号(5/10発売)では、はやくもゲームクリエイターの小島秀夫さんが「ゲラを読んで感動!」「才能に驚きました。天才です。」とご紹介くださるなど、大注目の1冊。

 7月12日の発売日まで、本書に関するニュースを続々解禁いたします。どうか、ご期待ください。



■全文無料公開「耳もぐり」あらすじ

「俺はここにいると言ってるんだ。いないことになんかできねえよ」。恋人の百合子が失踪した。彼女が住むアパートを訪れた私は、〈隣人〉を名乗る男と遭遇する。そこで語られる、奇妙な話の数々。果たして、男が目撃した秘技〈耳もぐり〉とは、一体。


*【電子書籍】全文収録・無料お試し特別版

https://ebook.shinchosha.co.jp/book/E056841/

Kindle版:https://www.amazon.co.jp/dp/B0C3ZJ1P4Q/


*【新潮社HP】全文無料公開・試し読み

https://www.shinchosha.co.jp/special/wazawai/



■人間の〈からだ〉以上に不気味なものはない
 口、耳、目、肉、鼻、髪、肌……。ヒトの〈からだ〉をモチーフに、様々な技巧でありとあらゆる「恐怖」と「驚愕」が紡がれる本作は、豊穣な想像力と巧みな文章力で読み手を圧倒します。作家デビュー後、はじめて執筆し、「小説新潮 2011年9月号」に掲載された短編が「耳」を題材にした怪奇小説であったことから本作品集の構想はスタートしました。そして、幾多の執筆と改稿を重ねること約10年、「これこそは自信を持って世に送り出せる」と著者自ら太鼓判押す七篇を精選し、このたびの刊行と相成りました。
 なぜ長年にわたり〈からだ〉というモチーフにこだわり続けたのか。小田さんは次のように語ります。
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 人間の〈からだ〉以上に不気味なものなど、この世に存在しません。「怪奇」という概念は、人間が他人の死体を目にし、死への恐怖を知った瞬間に生まれたのではないでしょうか。〈からだ〉は生きて動くものでありながら、つねに〈死〉を孕んだものとして存在していると僕には思えます。誰でも、街行く人びとの顔の奥にひそむ無数の髑髏を想像したことがあるでしょう。人類の発祥以来、一千億の人間が生まれたという説を読んだ憶えがありますが、その数字の正確性はともかくとして、いま現在、生きている人間よりも、死んだ人間のほうが遥かに多いことは間違いありません。そう考えると、〈生〉は奇跡であり、〈死〉こそが常態であるという気づきが生まれます。〈からだ〉は〈生〉の象徴である以上に〈死〉の象徴でもあるわけです。そう考えれば、〈からだ〉ほど怪奇小説にふさわしいモチーフはないように思えます。そしてこのたび十年以上をかけてようやく一冊分を書きためることができました。

 ただ、今後も同じだけの熱量で書いてゆけるか、正直自信がありません。本書が僕の怪奇小説集の最高到達点を示すものなのか、あるいは最初の怪奇小説集に過ぎないものなのか、もちろん後者であることを望むわけですが、いまのところは、『禍』は紛れもなく怪奇小説における僕の全力です。
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■日常の「違和感」から恐怖を育ててゆく

  各話に共通して驚かされるのが、なによりもその「想像力」の豊かさです。生々しくも鬱々とした都市生活者の日常から一転。突如、〈からだ〉に巻き起こる変異を通じて、超常的かつ怒濤の展開へと跳躍していく様は、ある種の爽快感すら抱かせ、緻密な心理描写が独特のグルーヴ感を生み出すことで、唯一無二の世界を構築します。果たして、そのイマジネーションの源泉はどこにあるのか。

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 たとえば「髪」をモチーフにした作品の場合。子供の頃に風呂場で母親に髪を切ってもらっていたのですが、つねづね切り落とされた髪は気持ちが悪いと感じていた、という経験が発想の原点にあります。他にも、もしも「鼻」を削がれてしまったら、という恐怖。目という感覚器に対する違和感……。日ごろ抱えている〈からだ〉にまつわる生理的な嫌悪感や違和感を種に、物語を育ててゆきました。

 

 また、視覚的な表現力においては、小説は映像作品に大きく劣りますが、言葉によって心の動きを追うときには、力を発揮します。小説だからこそ表現できることは何か、という問題については、僕もつねづね思い悩んでおりますが、小説という手法で「怪奇」を描くことに意義を求めるならば、まずは登場人物の「驚愕」を丁寧に言葉にしてゆくということになろうかと思い、本作品集を執筆するうえで、こだわり続けた点でもありました。

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■新潮社社内でもすでにザワつきまくっています……


この居心地いい地獄に、ずっと浸っていたい。――「小説新潮」編集長N


小説の果てしなき可能性をまざまざと見せつける、言葉を失う傑作です。――プロモーション部A


こんなにも、物語の行き先が予想できないなんて……。

先が知りたくて知りたくて、ページを繰る手が止まりませんでした。――営業部K      


五感すべてが刺激され、脳がしびれて動けなくなります。

読後の予定はキャンセルすべきです。――プロモーション部 部長G


なんて心地よい不快感! ――コミック事業本部I


文章を読むのではなく、文章に呑みこまれた。もう、物語のなかから戻れません……。――製作部S


業界歴30年ですが、読んでいて、無性に本を食べたくなった経験は初めてです。――営業部H


「怖いのはちょっと……」という方も、どうかご安心ください。

読み始めたが最後、恐怖とか、狂気だとか、

そういう次元を超えた、物語の深みへと、嫌でも嵌まっていきますので。

ひと足先に、深淵にてお待ちしております。――出版部 担当編集M



■著者紹介:小田雅久仁(オダ マサクニ)
1974年宮城県生まれ。関西大学法学部政治学科卒業。2009年『増大派に告ぐ』で第21回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、作家デビュー。13年、受賞後第一作の『本にだって雄と雌があります』で第3回Twitter文学賞国内編第1位。2021年に9年ぶりとなる単行本『残月記』を刊行し、43回吉川英治文学新人賞受賞、2022年本屋大賞7位入賞、第43回日本SF大賞受賞を果たす。



■『禍』書籍内容
「俺はここにいると言ってるんだ。いないことになんかできねえよ――」。恋人の恭子が失踪した。彼女が住むアパートを訪れた私は、〈隣人〉を名乗る男と遭遇する。そこで語られる、奇妙な話の数々。果たして、男が目撃した秘技〈耳もぐり〉とは、何なのか (「耳もぐり」)。とある便所。女は、本を貪り食っていた。女が残した言葉に導かれるように、家の蔵書に手を伸ばした男が視る光景とは――(「食書」)。ほか、読み手の五感を侵蝕する神がかりな全七篇を収録。


■書籍概要
【タイトル】禍
【著者名】小田雅久仁
【判型】四六判(320ページ)
【定価】1,870円(税込)
【ISBN】978-410-319723-2
【発売日】2023年7月12日
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/special/wazawai/

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業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区矢来町71
電話番号
03-3266-5220
代表者名
佐藤隆信
上場
未上場
資本金
1億5000万円
設立
1900年01月
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