劇団解散から新作ドラマへの出演まで、早乙女太一が疾走する姿を目撃せよ。「新しい挑戦をするために、前向きな解散を決断しました」

　

 

　WOWOWでは、大衆演劇の世界で絶大な人気を誇り、映画やドラマでも活躍めざましい天性の役者・早乙女太一を大特集。WOWOWドラマに初出演する「連続ドラマW　ふたがしら」(6/13土スタート)の放送開始に合わせ、太一が所属していた劇団のステージ「劇団朱雀　解散公演『FINAL』早乙女太一」を放送。さらにその舞台裏を追った「ノンフィクションW　早乙女太一　旅立ちのラストショー～大衆演劇『劇団朱雀』最後の30日～」も放送する。熱狂のままに幕を閉じた解散公演後、「ふたがしら」の撮影も終えた早乙女太一が心境を語った。
「２月の下旬に『劇団朱雀』の解散公演を行ないました。そのときのことを思い出すと、日々より良い舞台を、とひた走っていた感じでした。今までの中で一番良い公演にしなければという気持ちが大きくて、これで解散ということもあまり意識せず…。千秋楽の前日にやっと実感が湧いてきて、千秋楽の幕が下りたときはなんとも複雑な気持ちでした。WOWOWの取材カメラが入っていることも意識していなかったので、ドキュメンタリーではどんな自分が写っているのか、想像もつきません(笑)」
　妖艶な容姿と天才的な舞踏により“百年にひとりの女形”とも称される太一。大衆演劇をリードしてきた立場だけに、今回の解散には相当の覚悟が必要だったのではないだろうか。
「突然、決めたわけではなく、以前から『いずれは解散したい』と座長である父には伝えてありました。僕は、いつの間にか劇団の先頭に立っていて、なのに、その重荷をちゃんと背負えていなかった。大衆演劇というものに胸を張れない時期もあったんですが、大衆演劇にしかない面白さを見つけてから楽しんで舞台に立てるようになりました。だから今回はそこを越えて、僕を含め劇団員のみんなが新しい挑戦をできるようにという、前向きな解散だったんです」
　ステージ中継では、東京・かめありリリオホールでの公演を放送。第1部では石川さゆりの「歌麿－UTAMARO－」に合わせて太一が妖艶に踊り、第2部では時代劇の芝居「川北長次」を上演。第3部では劇団員総出演で踊りあり殺陣ありの華麗な舞踊ショーを展開する。
「第１部ではずっとこだわってきた女形の完成形を見せようと思いました。『川北長次』では主役の長次を演じましたが、実は劇団でこの芝居をやるのはまだ数回目。人斬りの松五郎をゲストの山崎銀之丞さんが演じてくれて、これまでも力になってくださった恩人ですが、その銀之丞さんと最後に立ち回りをできたのはとてもうれしかったです」
　千秋楽の数日後には「連続ドラマW　ふたがしら」の現場に入り、髷姿になって盗賊一味のクールな色男・宗次を演じた。
「いざ公演が終わってみると、自分が言い出して解散したんだという思いがのしかかっていたので、連続ドラマWという一歩踏み出せる場所があってよかったです。宗次は親方の遺志を継ぎ、弁蔵(松山ケンイチ)とともに盗賊一味を抜けて、何かを探しに旅に出る。それが劇団を解散した自分と重なって、すぐに共感できたし、この時期にそういう役を演じられて、すごくありがたかったです」
　役者・早乙女太一の“第二章”の始まり。そして、自分自身と重ねながら熱演した宗次役は必見だ。 

6月13日（土）ＷＯＷＯＷプライム
●午後1:00　ＷＯＷＯＷドキュメンタリー「ノンフィクションW　早乙女太一　旅立ちのラストショー～大衆演劇『劇団朱雀』最後の30日～」
●午後1:45　舞台「劇団朱雀　解散公演『FINAL』早乙女太一」
●夜10:00　土曜オリジナルドラマ「連続ドラマW　ふたがしら」 (第1 話無料放送)。

詳しくは、番組オフィシャルサイト
http://www.wowow.co.jp/dramaw/futagashira/