真心ブラザーズや三浦大知ら豪華ゲストが登場する、リリー・フランキー主催の歌謡ショー「ザンジバルナイト2015」をWOWOWで放送！

 

　リリー・フランキーが主催するライブイベント「ザンジバルナイト2015」が７月11日、東京・中野サンプラザで開催された。リリー・フランキーとミッツ・マングローブが総合司会を務め、“昭和の音楽番組”をイメージさせる懐かしいステージセットの前で、生バンドの演奏に合わせてゲストのアーティストたちがカバー曲とオリジナル曲を織り交ぜて披露するというイベント。
 
　最初に登場したのはフラワーカンパニーズのボーカリスト、鈴木圭介。多くのライブを経験してきた鈴木だが、やはりいつもとは違う感覚なのか、森進一の「襟裳岬」を歌う様子は少し緊張しているようにも見えた。しかし２曲目で自分たちのオリジナル曲「深夜高速」を歌い、いつものロックボーカリストの佇まいに。無事、トップバッターとしての重責を果たした。
　２番手以降も個性的なゲストが続々と出演。水谷千重子（友近）は松田聖子の「夏の扉」など３曲をコブシをきかせた演歌調の歌唱で披露して会場を沸かせ、Every Little Thingの持田香織は堺正章の「さらば恋人」と高田みづえの「私はピアノ」を爽やかに歌い上げた。ベテランの多い中、フレッシュな（と言っても活動歴は12年）新潟を拠点に活動するアイドルグループNegiccoがキャンディーズの「暑中お見舞い申し上げます」を懐かしい振り付きで爽やかに歌唱。オリジナル曲の「トリプル！WONDERLAND」も披露し、ファンたちもネギ色（白と緑）のペンライトでしっかりと盛り上げてくれた。

　中盤は、奇妙礼太郎、女王蜂のアヴちゃん、サンボマスターの山口隆、そしてミッツを含む３人組の星屑スキャットという濃いメンバーが登場。奇妙は松田聖子の「赤いスイートピー」とオリジナルの「わるいひと」を突き抜けるような歌声で個性たっぷりに熱唱。アヴちゃんがカバー曲として選んだのは、中島みゆきの「シュガー」。通好みのセレクトで、女王蜂の時とは違う雰囲気を味わうことができた。オリジナル曲の「ヴィーナス」ではパワフルでエモーショナルな歌声も。山口はバンドにストリングスがいるということでビートルズの「The Long & Winding Road」を選曲。高らかに歌い上げる姿からは、彼の繊細な一面も垣間見えた。星屑スキャットはリリーが作詞した「新宿シャンソン」で息の合ったハーモニーを聴かせたが、歌い終わった後にリリーから歌詞を間違えたことを指摘されつつも会場を和ませてくれた。

 

　沢田研二の「勝手にしやがれ」のイントロに合わせてステージに現れた三浦大知。ファンの声援がひときわ大きく、その人気の高さが伺える。ジュリーと同じように曲の後半でハットを客席に投げ込むなど、動作のひとつひとつが洗練されている。オリジナル曲「music」でもダイナミックでキレのいいダンスと歌唱力を再確認。次に登場したのはマキタスポーツ。長渕剛風の歌唱スタイルで「上京物語」を披露し、７年連続出演となるウクレレえいじが場を繋いだ後、衣装を着替えたマキタスポーツが持田香織と一緒に再登場。去年も持田とのデュエットを披露し過激なパフォーマンスで話題となったが、今回はムード歌謡風の衣装で「別れても好きな人」をじっくりと聴かせてくれた。真面目にすればするほど笑いが起こるのは彼ならでは、といったところ。

　トリを務めたのは初出場の真心ブラザーズ。アン・ルイスの名曲「グッド・バイ・マイ・ラブ」でゆったりとした雰囲気にした後、夏にぴったりの彼らの代表曲「ENDLESS SUMMER NUDE」で会場をひとつにした。たっぷり３時間、このメンバーが一堂に会するイベントは他にはない。

「フラカンの鈴木さんは、去年のトップバッターの怒髪天の増子さんの「おふくろさん」を彷彿とさせる感じで、本来はトリをとってもいいくらいの人がイジメにあう感じになってます（笑）。トリの真心ブラザーズは初出場なんですけど『いやぁ、いつかザンジバルナイトに出たかったんですよ』って言ってくれて。でも、嘘でしょう、それ（笑）」（リリー）

この歌謡ショーと大宴会の雰囲気を併せ持つ異色のライブイベント、ここでしかみられない貴重なステージを観て、暑い夏の夜を快適に過ごしたい。



■■■ＷＯＷＯＷ番組情報■■■
リリー・フランキーpresentsザンジバルナイト2015
スペシャルゲスト歌手たちが昭和の歌謡曲を歌いあげる特別な一夜
放送日：８月８日（土）夜８：００　［ＷＯＷＯＷライブ］
収録日：２０１５年７月１１日
収録場所：東京　中野サンプラザ

番組ＨＰにて、予告動画公開中。
http://www.wowow.co.jp/pg_info/detail/107139/index.php?m=01