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【2020年11月版】広報PRトレンドウォッチ!「いい●●の日」や年末に向けた準備も

毎月の広報PRに役立つトピックスや、トレンド情報の活用方法についてお届けする広報PRトレンドウォッチです。

2020年11月は、広報PRにおいてどんなトピックスを意識して動いていくか、PRパーソンの情報発信のヒントをお届けできるよう、PR TIMES MAGAZINE編集部が考察していきます。

「いい●●の日」や2つの祝日を有効活用しよう

11月は和名で「霜月」と呼ばれ、立冬を迎え寒さを感じる冬の始まりにあたります。ジャケットにコートを羽織るなど、道行く人々の服装からも季節の変化が感じられますね。

押さえておきたいトピックスとしてはまず、3日(火)「文化の日」と23日(月)「勤労感謝の日」の祝日があります。2020年は「勤労感謝の日」が月曜日にあたるため3連休となります。

また「11月」の語呂合わせから「いい●●の日」という記念日が制定されやすい月でもあります。代表的なのは「いい夫婦の日(11月22日)」ですが、「いい家の日(11月18日)」や「いい肉の日(11月29日)」などにも注目です。

「いい●●の日」は予約が必要なイベントや企画はあまり見受けられないため、関連プレスリリースも数ヵ月前などの早めの情報発信より、オンタイムに発信される傾向にあります

さらに、翌12月の一大イベント「クリスマス」に関連するプレスリリースも数多く配信されています。11月ならではの企画を提案しつつ、翌月についても視野に入れておきましょう。

(PR TIMES編集部)

2020年11月の注目キーワード

祝日や「いい●●の日」など、11月の注目キーワードと事例を3つご紹介します。

注目KWその1「文化の日」

文化の日イメージ

毎年11月3日は「文化の日」。1948年に「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」として制定された国民の祝日です。

1946年同日に、平和と文化を重視した新憲法「日本国憲法」が公布されたことから制定されたと言われています。

参考:日本記念日協会

「文化の日」にちなみ毎年秋は文化庁主催で芸術祭が開催されるほか、「漫画を文化として認知してもらいたい」という想いから11月3日は「まんがの日」も制定されるなど、文化の発展に寄与するような祝日です。

参考:文化庁芸術祭について

「文化の日」は月初の3日に制定されていることから、PR TIMESでは10月ごろから関連するプレスリリースの配信が増えています。

話題としては芸術関連が多く、入館料を無料にする博物館や美術館もあります。

<博物館や美術館のプレスリリース事例>
11月3日(日・祝)は、横浜美術館コレクション展がどなたでも観覧無料!

芸術から派生し、映画や手紙など広義の「文化」を感じられるような企画も催されています。

<イベント開催のプレスリリース事例>
芸術の秋に映画鑑賞はいかが?小田急百貨店新宿店「ルーフトップシアター」開催

未来の次は過去へ。東京・蔵前「未来へ手紙が送れるお店」自由丁で新企画、過去の自分へ手紙を送る/未来から手紙が届く「TORCH LETTERS(トーチレターズ)」はじまります。

地域の文化が反映される「食文化」をフックにした企画もあります。

<食文化に関するプレスリリース事例>
京都で東京三大どら焼きが食べ比べできるイベント『あんこ部 at 京都』が初開催決定!

「文化」といえば、古くから伝わる様式や芸術を思い浮かべる人も多いでしょう。

しかし、新たに育まれていく文化も含め、国や地域、企業―それぞれの良さを継承する機会となる企画を提案できるチャンスとも言えます

注目KWその2「いい夫婦の日」

いい夫婦の日イメージ

11月は語呂合わせから「いい●●の日」という記念日が複数存在します。なかでも特に話題となるのは11月22日に制定された「いい夫婦の日」ではないでしょうか。

もともとの由来は1985年、日本政府が経済対策会議にて余暇やゆとりの大切さをアピールすることを目的とし、11月を「ゆとりの創造月間」と制定。その後1988年、財団法人余暇開発センターが11月22日を「いい夫婦の日」と提唱しました。

1999年からは理想の夫婦・カップルにふさわしい「いい夫婦 パートナー・オブ・ザ・イヤー」を一般応募から広く選出。その活動もあり、2000年代に入ってから世間への認知が拡大し、毎年11月22日に入籍する夫婦が多く誕生しています。

参考:11月22日は「いい夫婦の日」

「いい夫婦の日」に関するプレスリリースはPR TIMESで10月にも見られますが、多くが11月に配信されています。その中からいくつかの事例をご紹介します。

一つは「結婚式」や「家事」など、夫婦に関する意識調査結果をまとめたプレスリリースです。

<調査系プレスリリース例>
共働き夫婦の家事分担調査。夫婦平等という理想は進む中、現実は後退(マクロミル調べ)

【11/22は令和初のいいふうふの日】ご祝儀なんて要らない!なかなか正直には言えない・言いたくない結婚式への不満

パートナー間で贈り合うギフトや、一緒に分け合うスイーツの提案も企画されています。

<ギフトに関するプレスリリース例>
【まだ間に合う!いい夫婦の日ギフトお届け】ふたりのお祝いや結婚記念日に贈る「futari passport」の11月22日特別配送を、全日本空輸ANA WonderFLYにて21日午前10時まで受付!

【パティスリー・サダハル・アオキ・パリ】いい夫婦の日限定!キュートなハート型のケーキが登場!!

夫婦をテーマとしたキャンペーンも開催されています。

<キャンペーンに関するプレスリリース例>
家族や大切な人とTikTokを楽しもう!TikTok 「#いい夫婦の日」キャンペーンを開催!

翌月に迫る「クリスマス」に向けた提案もあります。異なるイベントを掛け合わせ、フックを増やす工夫は参考になりますね。

<キャンペーンに関するプレスリリース例>
クリスマスは大切な人とフィーバーしよう!ミュージカル「サタデー・ナイト・フィーバー」6,000円お得な限定ペア割チケット販売決定! #いい夫婦の日

いまや広く認知されている「いい夫婦の日」は、広報PRトピックスとして積極的に活用していきたいものの一つ。

今後は婚姻関係にある夫婦を前提とした企画だけでなく、夫婦のかたちが多様化した現代に合わせた新しい提案も増えていくのではないでしょうか。

注目KWその3「勤労感謝の日」

勤労感謝の日イメージ

毎年11月23日は「勤労感謝の日」です。1948年に「勤労を尊び、生産を祝い、国民が互いに感謝し合う日」として制定されました。

戦前はこの日を「新嘗祭」と呼び、農作物の恵みを感じ、収穫した農作物を神様にお供えしていました。そのため、もともとは農作物に感謝する日でしたが、現在では名前のとおり働いている人々に感謝する日という意味合いが強くなっています。

参考:一般社団法人 日本記念日協会

PR TIMESでも関連プレスリリースが多く配信され、なかでも「働くこと」をテーマとしたイベントやキャンペーンが開催されています。

<勤労に関する企画のプレスリリース例>
「健康」×「スポーツ」で社会人を元気に!職場を元気に!そして熊本を元気に!!「第3回未来へつなぐ職場対抗大運動会」が今年も開催。現在、参加チーム大募集!!

あなたの仕事がイラストに⁉︎ 『ジョブミュージアム』車のお仕事写真&エピソード募集キャンペーンを開催!

「感謝」や「労い(ねぎらい)」を目的とした心温まるイベントもあります。

<労いを目的とするプレスリリース例>
「感謝の言葉で組織が強くなる瞬間」を捉えたドキュメンタリーCMを勤労感謝の日に向けUniposが公開

「深谷ねぎらいの日」を今年も展開!11月23日は勤労感謝の日 大切な人を深谷ねぎでねぎらおう!

調査系プレスリリースも数多く配信されています。働くことへの意識や、いつ・誰に感謝の気持ちが芽生えるかなど、「勤労」「感謝」の2種の切り口に分かれる傾向があるようです。

<調査系プレスリリース例>
11月23日は勤労感謝の日。働く男性500名に緊急調査!“働き方改革副作用”で男性更年期障害の可能性がある人は1,200万人超!?

感謝を言われる頻度が高い人は従業員エンゲージメントも高いことが判明

現在働いている人に向けたものだけでなく、お子様向けに「働く」とは何か、考える機会を提唱する企画もあります。

<機会提唱のプレスリリース例>
【ノウハウすべて公開中!】お仕事体験プログラム「シゴト小学校」2019開催します。

「勤労感謝の日」という名称の通り、労働に関連した切り口や感謝・ねぎらいを目的とした企画が豊富にありますが、「農作物へ感謝する日」という由来を鑑みると、他にもさまざまな切り口が生まれそうです。

2020年11月の広報PRはこう動くのがおすすめ

ハロウィンなどといった大型イベントがなく、一見広報トピックスに乏しいと思われる11月。

しかし「文化の日」「勤労感謝の日」といった祝日があり、「いい●●の日」の語呂合わせを活用した記念日を作りやすいことから、アイデア次第でさまざまな企画を提案できるチャンスでもあります。

11月ならではのトピックスを活用しつつ、「クリスマス」や「年末」を迎える12月に備えた準備もしておきましょう

<編集/平 理沙子>

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この記事のライター

大森 美野

大森 美野

2015年にPR TIMES入社。主にPR活動レポート作成をしていましたが、もっとお客様の声が聞きたくて2019年よりカスタマーリレーションズ本部に異動。情報を欲していた広報担当時代を思い出しながら、PR TIMES MAGAZINEではたくさんのアレコレを届けていきたいと思います。石橋は叩きすぎて壊すタイプ。でもたまにスキップで渡っちゃいます。

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