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ホテル・旅館のPR施策10選|宿泊客を増やすPR3つのポイント

ホテルや旅館で広報PR活動の効果を出すためには、顧客の新規獲得・リピート率向上などが重要です。

通常の運営で提供しているプランだけでなく、季節や記念日にちなんだ特別プランも検討してみましょう。

この記事では、ホテル・旅館のPRを成功させるためのポイントや流れをご紹介します。加えて、具体的なPR施策も10個ピックアップ。

新規層獲得やリピート率といった課題を抱えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

ホテル・旅館がPR施策を考える際の3つのポイント

まずは、ホテルや旅館でPR施策を考える際のポイントをご紹介します。顧客・自社・社会の3パターンの視点を持って、有益な企画に仕上げていきましょう。

企画のイメージ

ポイント1.各シーズンのイベント・行事を取り入れる(顧客目線)

1つ目のポイントは、四季それぞれのイベント・行事にちなんだ施策を考えることです。年末年始、ゴールデンウィーク、ハロウィンにクリスマスなど、シーズンによって多様なイベントを企画できます。

春には桜、夏には花火が見える客室プランを展開したり、地域の特産品を旬の季節に提供したりといった施策が一例です。

ホテルや旅館は数泊の利用者が多いため、各シーズンならではのプランを取り入れやすいでしょう。

ポイント2.準備から実行までのフローを定める(自社目線)

PR施策を実施する際には、ホテルや旅館の運営予算を踏まえたうえで、実行までのフローを定めることが大切です。

例えば、期間限定の宿泊プランを展開する場合は、通常プランの運営に悪影響を及ぼさないか確認したほうがよいでしょう。

イベントの実施でスタッフの動きが変わるのであれば、全体のシフトを調整したり、オペレーションをチェックしたりといった備えも必要です。

ポイント3.ニュース性のあるテーマと紐づける(社会目線)

より大きな効果につなげるためには、社会的な目線からニュース性のあるテーマを取り上げていきます。

多様性を意識したSDGs関連のプランや、働き方の多様性に紐づけたフリーランサー向けプランなどが一例です。

地域活性化が課題のエリアであれば、県や町と協働して特別プランを展開してもよいでしょう。

メディアに向けたPR施策10選

ここからは、新規層の獲得・リピート率アップ・記念日にちなんだ企画の3種類に分けて、計10個の施策をご紹介します。

新規層の獲得に活かせる4選

受付のイメージ

1.ひとり実質2,000円のホテルで学生時代の思い出を残す

全国の学生を対象に、高級アパートメントホテルへお得に泊まれる宿泊プランです。特別料金と全国旅行支援を組み合わせて、実質的な宿泊料金を大幅に抑えています。

学生を対象に絞ることで、旅行コストに余裕がない層にもアプローチできるのがポイント。全額キャッシュバックや半額キャッシュバックといったくじ引きを用意し、差別化を図ったPR施策です。

企画内容:無料宿泊のチャンスもある学生限定、京都旅行プラン
顧客目線:京都での学生旅行がお得に楽しめる
自社目線:新規層獲得、若者世代への認知拡大
社会目線:高額は出しづらい学生でも気軽に京都旅行ができる
訴求対象:友人同士での学生旅行、卒業旅行を検討中の大学生
使用シーン:問わない

参考1:【キャッシュバッグで無料宿泊できるかも!?】全国旅行支援と併用で1名様実質2,000円!?お得に泊まれる学生限定の2023学生旅行・卒業旅行プランが販売決定!
参考2:【学生限定】満天の星を仲間と独占!世界遺産・熊野古道の宿で青春旅

2.温泉施設でパラリンピックの種目が体験できるプラン

温泉宿泊施設のプレイスペースに、パラリンピックの正式種目のひとつである「ボッチャ」コーナーを設置。小さな子どもはもちろん、車いすのままでも同じルールで遊べるのが魅力的な種目です。

新企画として実施したボッチャのほか、ボールプールや卓球、ガチャガチャが並ぶキッズスペースも展開しています。北海道旅行客だけでなく、温泉好きな北海道民の獲得にも有用なPR施策です。

企画内容:パラリンピック種目「ボッチャ」の体験ゾーンを展開
顧客目線:小さい子どもや車いす利用者でも気軽に遊べる
自社目線:ファミリー層や、バリアフリー施設を利用したい新規層の獲得
社会目線:パラリンピックの正式種目を老若男女問わず体験できる
訴求対象:北海道で付加価値のある宿泊施設を探している人
使用シーン:問わない

参考:【函館湯の川温泉 湯元啄木亭】道内宿泊施設では初めて!?パラリンピックでの正式種目が遊べちゃう!!

3.最新の入眠サポート寝具が体験できる宿泊プラン

ベッド&マットレスブランド「パラマウントベッド」とタッグを組み、ホテル宿泊プランに取り入れたPR施策です。

新型コロナウイルスの影響でライフスタイルが変化し、疲れ・ストレスが問題視されている社会的背景を取り上げています。寝具はホテル・旅館問わず必須のアイテムなので、新規層の獲得だけでなくリピート率向上も狙えるでしょう。

企画内容:高級寝具が体験できる3社共同宿泊プラン
顧客目線:ホテルに宿泊すると、ひと晩パラマウントベッドを利用できる
自社目線:ホテル施設・対象商品が気になっている人の新規層獲得
社会目線:日々のストレスや体の疲れを癒すため、寝具を見直すきっかけにする
訴求対象:12歳以上の寝具買い替えを検討中の人
使用シーン:問わない

参考:【リーガロイヤルホテル東京】睡眠・寝具として最新のハイテク技術を詰め込んだベッド&マットレスブランド パラマウントベッド『Active Sleep』で寝つきの良さを体感

4.旅程が組みやすいリゾート地のオープンパッケージ

購入期限までに旅行商品を買うと、1年間自由なタイミングでホテルに滞在できるオープンパッケージです。

「フレキシブルプランでサステイナビリティに貢献」という文言を掲げ、SDGsに貢献したPR施策。

直近のスケジュールに左右されないため、自営業者から60代以上の世代まで、幅広い層の新規顧客獲得につなげられます。

企画内容:ハワイのリゾート地で宿泊できる特典付きのパッケージ
顧客目線:購入から1年間、好きな日に宿泊プランを予約できる
自社目線:リゾート地への旅行希望者の新規層獲得
社会目線:チケット購入時に予定を決めなくてよいフレキシブルなプラン
訴求対象:季節を問わずリゾート地に旅行したい人
使用シーン:問わない

参考:ヒルトングランドバケーションズ ハワイのリゾートに宿泊可能なオープンパッケージを2月1日(水)から販売開始

リピート率アップに活かせる4選

ホテルのエントランスのイメージ

1.宿泊者限定のマッサージ付ハイグレードプラン

通常プランにリラクゼーションサービスを加えた、1日2室限定の特別パッケージプラン。期間限定かつ部屋数に限りがあるため、エステやマッサージが好きな層のリピート率向上が期待できます。

通常11時のチェックアウト時間を12時に延長し、ゆったり過ごせるプラン構成にしているのも特徴的。1〜2人でハイグレードなホテルプランを利用したい人に特化したPR施策です。

企画内容:至福のトリートメントが体験できるパッケージプラン
顧客目線:ハイグレードな宿泊と90分のインルームトリートメントを受けられる
自社目線:特別なプラン展開でリピート率アップ
社会目線:ハイグレードルームで心と体を癒す、トキ消費
訴求対象:高級リラクゼーションプランを試してみたい人、ホテルでゆっくり過ごしたい人
使用シーン:問わない

参考:【神戸メリケンパークオリエンタルホテル】心身を癒す至福のインルームトリートメント付「リトリートステイKOBE春夏」「エグゼクティブルーム」宿泊者限定プランとして1日2室限定で販売開始

2.東京ドームでの野球公式戦が観戦できる朝食付きプラン

東京ドームで開催される野球の公式戦に合わせて、観戦チケットと朝食付き宿泊プランをセットで提供。

簡潔な予約で遠方から観戦に来やすいだけでなく、東京と周辺の野球ファンへの訴求にも有用です。

野球の公式戦は定期的に開催されるため、野球シーズンならではの限定プランとして展開できます。

企画内容:東京ドームでの観戦チケットと宿泊プランのセット商品
顧客目線:公式戦が開催される東京ドームの近くのホテルを利用できる
自社目線:全国の野球ファンのリピート率向上
社会目線:東京ドームホテルに宿泊し、観戦チケットも入手できる
訴求対象:全国各地の野球ファン
使用シーン:野球公式戦の開催シーズン

参考:東京ドームで巨人戦を観戦してホテルで寛ぎのひとときを~「巨人戦観戦宿泊プラン2023」リニューアル

3.女子旅やファミリー旅にぴったりなコンセプトルーム

既存の温泉旅館の一部をリニューアルし、家族向けの部屋、ハンギングチェアを用意したリラックスルームなど、各コンセプトにちなんだ宿泊部屋を展開。

女子旅向けのかわいらしいデザインの部屋から小さなクライミングウォール付きの子ども向け設備のある部屋まで、ユニークなコンセプトで差別化を図っています。

企画内容:温泉旅館の客室をコンセプトルームにリニューアル
顧客目線:女子旅や家族旅行などシーンに合った部屋に宿泊できる
自社目線:グループ旅行者やファミリー層のリピート率アップ
社会目線:顧客の人数や希望条件に応じたプラン展開
訴求対象:女子旅やグループ旅、客室露天風呂付きなどこだわりがある人
使用シーン:問わない

参考:【箱根⼀の湯】女子旅、ファミリー旅行におすすめのコンセプトルームが新たに誕生!

4.サステナブルで快適な旅を楽しむコラボレーションプラン

フラッグシップホテルの開業4周年を記念し、4つの特別企画を展開したプロジェクト。ホテル所在地から近い東本願寺に着目し、コラボレーション企画として実行しました。

施設内にオブジェを展示したり、東本願寺の庭園の入場券を人数限定でプレゼントしたり、地域活性化にも貢献しているPR施策です。

京都観光を予定している人のリピート率を高め、歴史的庭園の認知拡大につなげています。

企画内容:ホテルの開業4周年を記念する特別企画
顧客目線:ホテル宿泊と、東本願寺周辺の観光が楽しめる
自社目線:周年記念をきっかけにリピート率アップ
社会目線:東本願寺や周辺の観光客数増大
訴求対象:京都観光や歴史に興味がある人
使用シーン:問わない

参考:【THE THOUSAND KYOTO】 開業4周年◇サステナブル・コンフォートな旅にまつわる 4つの特別企画

「〇〇の日」を活かした企画2選

1.すべての女性を応援する「国際女性デー」の特別プラン

国際デーのひとつである「国際女性デー」に合わせ、毎年特別なプランを展開。栄誉ある女性にちなんだシャンパンや、女性パティシエが考案したアフタヌーンティーを提供します。

ホテル周辺の集客アップに加え、宿泊プランで旅行客の獲得も期待できるでしょう。

企画内容:3月8日の「国際女性デー」に合わせた特別なメニュー・宿泊プラン
顧客目線:女性のための記念日ならではの食事と宿泊が楽しめる
自社目線:女性をメインとしたリピート率アップ
社会目線:国際デーのひとつに特化した特別企画
訴求対象:特別な食事メニューやホテルステイを体験したい人
使用シーン:「国際デー」前後の3月のランチやホテル宿泊

参考:【シェラトン都ホテル東京】「国際女性デー|HAPPY WOMAN FESTA 2023」を全館で開催 都シティ 東京高輪でも同時開催

2.「いい風呂の日」に心と体を温める温泉プラン

毎年11月26日の「いい風呂の日」に合わせて、全国4ヵ所の温泉施設で期間限定の食事プランを展開。

長野県・栃木県・長崎県・福島県それぞれの施設で、山と海の冬グルメをバイキングで提供しています。

全国の新規層獲得も狙えますが、記念日をきっかけにリピーターにアプローチしやすいPR施策です。

企画内容:11月26日「いい風呂の日」に温泉施設で特別食事プラン
顧客目線:温泉を楽しめると同時に、冬ならではのバイキングメニューが味わえる
自社目線:冬シーズンの贅沢メニューでリピート率アップ
社会目線:各施設の山の恵み、海の幸をバイキングで提供
訴求対象:温泉だけでなく食事も各エリア特有のメニューを求める人
使用シーン:冬期旅行、温泉旅行

参考:11月26日は「いい風呂の日」泉質、絶景、多彩なお風呂。いい風呂が揃う大江戸温泉物語へ冬の温泉旅へ

温泉のイメージ

ホテル・旅館がPRを企画・実施する流れ

ここからは、実際にPR施策を検討し、実施するまでの流れを3つの段階に分けて解説します。

1.課題や目的を明らかにし、目標を決める

まずは課題・目的を明らかにし、PR施策で目指すゴールを明確にします。例えば「観光地なので新規層は獲得しやすいが、リピート率がなかなか上がらない」ということもあるでしょう。

課題を洗い出すことで企画の内容も細かく決めやすくなり、具体的なPR施策を検討できるようになります。

記念日や季節イベントのような企画であれば、来年、再来年と続けて同様のプログラムを組むのかを考え、続ける予定なら2回目以降につなげられるよう工夫しましょう。

2.使用シーン・顧客層を具体化する

課題や目的が明らかになったあとは、PR施策によって狙う層や、実際の使用シーンを考えていきます。

学生限定プランのように対象がはっきりしているものもあれば、年齢やライフスタイルに関係なく、誰にでもアプローチできるような企画もあります。1で決めた目標を達成するためにリーチすべき層や使用シーンを検討しましょう。

3.認知されやすい発信方法を検討する

企画内容が固まれば、実行の前にPR施策の発信方法を検討します。ホテルや旅館の場合は、公式ホームページで特設ページを開設したり、TwitterなどのSNSを用いてPRしたりできるでしょう。

インフルエンサーを起用した手段を選ぶ場合は、依頼料をはじめとするコストを把握しておくことも大切です。

また、プレスリリースを配信すれば、広告を利用しなくても幅広い層へアプローチできます。競合との差別化も意識しながら、自社ならではの特徴・メリットを積極的に発信していきましょう。

ホテル・旅館がプレスリリースを配信するメリット

ホテルや旅館のPR施策にプレスリリース配信を取り入れると、さまざまな効果が期待できます。

メリット1.広報PRのコストを抑えられる

雑誌への広告掲載、インフルエンサーを起用したSNSでの発信といった方法に比べて、大幅なコストダウンにつながるのはプレスリリース配信ならではのメリットです。

特別企画を実施すると運営費用が増えるため、プレスリリース配信を有効活用して広報PRのコストを抑えましょう。

メリット2.新規顧客の獲得につながる

リピート率向上を目的としたPR施策なら、公式サイトやSNSの公式アカウントからでも獲得を狙えます。

一方で、新規層は公式サイトなどを見る機会は少なく、ホテルや旅館を認知していない層にアプローチするのは困難です。

特に期間限定のプランは時間が限られるため、なるべく効率的に認知を広めることが重要。

プレスリリース配信であれば幅広い層に読んでもらいやすいため、新規顧客に知ってもらう機会を増やすことができるでしょう。

メリット3.自社の特徴や強みを多くの人に知ってもらえる

Twitterのように投稿できる文字数・写真数が限られるコンテンツとは異なり、記事内容の自由度が高いのもプレスリリース配信の魅力です。

限定プランの情報を紹介するだけでなく、通常プランもピックアップしたり、自社の取り組み・こだわりに言及したりと複数の情報を盛り込むことができます。

限定プラン以外の情報を紹介できるため、「限定プランをきっかけにリピート率アップを狙いたい」という目標も達成しやすくなるでしょう。

季節やトレンドに合ったPR施策を実現しよう

ホテル・旅館のPR施策を検討する際には、顧客目線・自社目線・社会目線とそれぞれの着眼点を持って決めることが大切です。

宿泊施設はイベント・行事と絡めた特別プランを展開しやすいうえ、学生向け、女子旅向け、ファミリー層向けなど多様なテーマで構成できるでしょう。

PR施策を紹介する手段としてプレスリリース配信も活用しながら、魅力的な企画を積極的に発信してみてください。

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この記事のライター

PR TIMES MAGAZINE編集部

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日本最大級のプレスリリース配信サービス「PR TIMES」を運営を通して、広報PR担当者さまからのお問い合わせやご相談の経験を活かし、広報PR担当者さまの気づきや行動につなげられる記事を執筆しています。PR TIMES MAGAZINEの部署メンバーだけでなく、営業本部、カスタマーサポート、パートナー事業部に在籍するメンバーも携わっています。

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