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【トレンド徹底活用術 vol.5】お花見・桜編:こだわりの画像と今年ならではの傾向を活かしたプレスリリースを作成しよう

より多くの人に興味を持ってもらえるプレスリリースを作成するためには、自社の新情報をまとめるだけでなく、時節やトレンド情報をうまく活用することがおすすめ。時節やトレンド情報に自社の情報をかけ合わせることで、より注目度を上げ、メディア関係者だけでなく、生活者にも届く可能性が高まります。

本記事では「お花見」「桜」をピックアップ。お花見シーズンに向けたドリンクやスイーツを扱う企業や、桜関連の雑貨などを展開する企業はもちろん、桜の鑑賞スポットがある施設などを運営する企業など、さまざまな業界で活用しやすいトレンドです。プレスリリースで自社の最新情報を発信する際に、特に重要なポイントを解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

「お花見」や「桜」をプレスリリースに活用するSTEP

日本には古くから四季を楽しむ行事がいろいろとあります。春といえば「お花見」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

一般的に「お花見」は、主に桜の花を鑑賞し春の訪れを寿ぐ風習です。そのため、毎年3月から4月にかけて、「お花見」に向けたイベントや「桜」をモチーフにした商品が多く展開されます。

自社で「お花見」や「桜」に関する商品・サービスを打ち出した場合、「他社との差別化を図るにはどのような情報を発信すればよいか」と悩む広報PR担当者もいるのではないでしょうか。

本記事では、トレンドキーワードをプレスリリースに活用する基本の8ステップをベースに、「お花見」「桜」のプレスリリースの作成から配信する方法をご紹介。8つのSTEPの中でも、特に役立つポイントを事例とともに解説していきます。

トレンド活用術8ステップ

基本となるステップについてはこちらの記事をご確認ください。

画像素材にこだわる

プレスリリースの画像は、商品・サービスの特徴を一目で伝えることができる重要な要素のひとつ。また、テキストでは伝えきれない商品・サービスの魅力を表現することもできます。

お花見や桜に関するプレスリリースに掲載する画像は、桜の花びらの色をイメージし、淡いピンク色の背景で撮影したり、ペルソナと親和性の高い小物を添えた商品単体を撮影することも多いでしょう。

お花見イベントなどのシチュエーションを撮影する場合は、桜の木や色とりどりの食材など華やかな雰囲気の画像を用いるケースもあるはずです。季節感だけでなく、実際に商品・サービスの利用シーンを視覚で捉えられるような工夫を施すことが大切です。

画像にこだわることで、商品やサービスを利用するイメージが膨らみ、生活者の目に留まりやすくなります。また、地域性や限定性など、ニュース性が伝わる画像は、メディアに取り上げられる可能性が高まります。

<お花見・桜のプレスリリースに活かせる画像の例>

1.利用イメージを膨らませる生活者向けの画像

  • お花見イベントやお花見スポットのMAPや風景、立地など
  • お花見プランの内容(料理や飲み物、プラン利用特典などがわかる画像など)
  • 商品・サービスの利用シーン(人物込みの画像など)

2.ニュース性を意識したメディア向けの画像

  • 目玉となるサービス
  • サービスイメージ
  • 地域性や限定性(メディアフックとなる要素が盛り込まれた画像)など

1.利用イメージを膨らませる画像を用いたプレスリリース例

運営するホテルのカフェテラスから臨む春の風景や、桜の花びらを添えた季節限定のメニューの画像を掲載。また、ホテル周辺の桜散策スポットをMAPで紹介し、ホテルを利用するイメージを想起しています。

参考:眼前に咲く桜と東京タワーを眺める、東京ならではのお花見「桜まつり 2023」を開催【東京プリンスホテル】

桜と苺をモチーフにした色とりどりの華やかな春のスイーツメニューを画像で紹介しています。桜の花びらを小物として活用し、より春らしさを演出しています。また、レストランからの風景も画像で紹介。どのようなシチュエーションでメニューを楽しめるのか想起しやすくしています。

参考:【浅草ビューホテル】3月~4月のアフタヌーンティーは、〜おしゃピク春色アフタヌーンティー〜。桜と苺の春色スイーツ&お花見重のセイボリーを、ピクニック感覚でお楽しみいただけます

2.ニュース性を意識した画像を用いたプレスリリース例

約2,500本の桜並木や、開放感のある絶景を楽しみながら走ることができるイベントに関するプレスリリースです。前年度の様子を画像で紹介し、イベント参加の具体的なイメージを想起しています。普段走ることができない遊園地を思い切り走れるイベントの紹介は、独自性・ニュース性のあるプレスリリースといえます。

参考:関東最大級2,500本の桜並木を楽しく走って健康増進!「第3回さがみ湖さくらラン&ウォーク in プレジャーフォレスト」2023年4月8日(土)開催

求められる画像はメディアによって異なるため、種類豊富に用意しておくことも大切です。なお、紙・Webメディアどちらの掲載基準にも対応できるように、画像解像度やサイズにも配慮しましょう。

以下の記事では、メイン画像を選ぶポイントと惜しいメイン画像の特徴を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

情報収集して傾向をチェック

お花見は、平安時代から続く日本ならではの文化。現代では桜の木の下に集まって宴会を楽しむスタイルが一般的です。しかし2020年以降は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響から、従来のように大人数が集うお花見は自粛傾向にありました。2023年は特に規制もなく、再び大勢でお花見を楽しむ人もいるかもしれません。

調べる

生活者の声を聞く

今年の生活者の動向を知るには、アンケートを実施するのがおすすめです。お花見に関する生活者の意識やニーズが把握できるのでアプローチの方法も明確になるでしょう。さらに、結果を数字で表すことができればプレスリリースにも説得力が加わります。インターネット調査であれば数日間で結果を手に入れることも可能です。ぜひトライしてみましょう。

<アンケート項目の例>

  • 今年はお花見を行う予定か
  • お花見は、誰と行う予定か(家族や同僚、地域の人、など)
  • 何人くらいの規模でお花見を行う予定か
  • お花見に誘われたら参加するつもりか?
  • どのような花見を予定しているか(桜の木の下で宴会を行う、桜を鑑賞できるスポットを散策、など)

また、「どんなときに春の訪れを感じるか」「桜と聞いてどのようなイメージが湧くか」など、お花見に限定しないアンケートも、生活者の意識やニーズを探るきっかけをつかめるかもしれません。

自社で調査を行う場合は以下の記事も参考にしてみてください。

また、インターネットの検索結果やSNSなどから情報を入手するのもよいでしょう。商品・サービスとの関連性はあまり気にせず、一般的なワードで検索し広く市場の傾向をつかむ糸口を見つけてみましょう。毎年多くの人が検索しそうな複数のキーワードで情報を集めてみてください。

<検索ワードの例>
「お花見 スポット」「お花見 旅行」
「お花見 規模」「お花見 人数」
「お花見 職場」「お花見 家族」
「お花見 メニュー」「お花見 レシピ」
「お花見 イベント」など

今年ならではの傾向を捉える

桜が咲く時期は、地域差があります。最適なタイミングでプレスリリースを配信するには、桜の開花の傾向を調べることも大切です。気象庁では、12月から6月までの間、1日3回地域別に桜の開花を観測しています。平年や昨年の開花日も公表しているため、今年度の開花もある程度日程を予測できるはずです。人々がお花見を企画する頃には、自社からの情報を届けられるようにスケジュールを立てましょう。

参考:2023年のさくらの開花状況|気象庁

ペルソナをイメージ

お花見は、桜の木の下で複数人で宴会をしたり、桜が鑑賞できるスポットを散策したり、楽しみ方はさまざまです。また、プレスリリースで発表したい商品やサービスをアプローチしたい生活者はどのような層なのかペルソナを設定することが大切です。

成人向けなのか子ども向けなのか、利用対象者によって共感を呼ぶ言葉が変わってきます。商品・サービスをどのようなシーンで利用するのかも改めてクリアにしておけるとよいでしょう。

<ペルソナ例>

  • 年齢層
  • 性別
  • 職種
  • 家族構成
  • 趣味
  • 日頃利用しているSNS
  • 情報収集の方法 など

例えば、上記項目に沿って「今年の春は少人数でお花見を楽しみたい30代の会社員」というペルソナを設定したとしましょう。自社で運営する宿泊施設に関するプレスリリースを配信する場合、「春を感じさせるメニューや桜気を眺望できる部屋、BBQを楽しめるグランピングプランでいつもと違うお花見」などの提案が可能です。

ペルソナ設定については、こちらの記事で詳細を紹介しています。

プレスリリースは、自社プロダクトの提案内容や切り口、表現など、ペルソナに合わせるよう意識しましょう。

調べた情報を箇条書きで整理

ここまでで調べた情報を整理してみると、トレンドキーワードと商品・サービスを絡めて提案できる点も発見できたのではないでしょうか。アンケートで集めた生活者の声や今年の傾向を意識しつつ、改めてアピールポイントを箇条書きで整理してみましょう。

<アピールポイントのまとめ方の例>

  • 桜フレーバーのテイクアウトが可能なフードやドリンク
    調査結果によると、今年も〇%の人はお花見には参加しないと回答。
    →「おうちでも春を感じられるテイクアウト商品」
  • 桜を鑑賞できる宿泊施設
    調査によれば、今年は〇%の人がお花見を開催したい・参加したいと回答。
    →「BBQや春限定のメニューが楽しめる宿泊プラン」
  • 桜の香りがする雑貨やフレグランス
    アンケートでは〇人が「新年度が始まるタイミングで生活に変化がほしい」と回答。
    →「桜の香りで春らしさを感じさせるお部屋に」

また春は、新生活が始まる時期でもあります。商品やサービスが、お花見以外のシーンでも活用できる場合はあわせて提案しましょう。例えば、桜をモチーフにした文房具や生活雑貨であれば、「入学・入社するお祝いやお別れの贈り物に」といったアプローチが可能です。

華やかな画像や調べた情報を活かし有益なプレスリリースをより多くの人に届けましょう

日本の春を連想する「お花見」。ここ数年でお花見のスタイルは多様化しています。従来のように大勢で集まって宴会を開くケース、自宅で家族だけで春の到来を祝うケースなどさまざまです。生活者の声に耳を傾けることで今年はどのようなお花見が好まれるのかが見えてきます。調べた情報を商品・サービスに落とし込むことで、生活者のニーズにマッチした有益な情報を届けることが可能です。

少し手間はかかりますが、より多くの人に情報を届けるためにも、ペルソナに合わせた画像の選定やアピールポイントの整理などもしっかりと行い、自社の情報をもっとも届けたい相手に伝わるプレスリリースを作成しましょう。

<編集:PR TIMES MAGAZINE編集部>

お花見・桜のプレスリリースの書き方に関するQ&A

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この記事のライター

大森 美野

大森 美野

2015年にPR TIMES入社。主にPR活動レポート作成をしていましたが、もっとお客様の声が聞きたくて2019年よりカスタマーリレーションズ本部に異動。情報を欲していた広報担当時代を思い出しながら、PR TIMES MAGAZINEではたくさんのアレコレを届けていきたいと思います。石橋は叩きすぎて壊すタイプ。でもたまにスキップで渡っちゃいます。

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