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【トレンド徹底活用術 vol.9】母の日編:対面が難しい今だからこそ感謝を伝える機会を提案

「想いを込めたプレスリリースを、より多くの人に届けたい」と思うのは、全広報担当者の願いではないでしょうか。

より多くの人に興味を持ってもらえるプレスリリースを作成するためには、自社の新情報をまとめるだけでなく、時節やトレンド情報をうまく活用することがおすすめです。

時節やトレンド情報に自社の情報をかけ合わせることで、より注目度を上げ、メディア関係者だけでなく、生活者にも届く可能性が高まります。

「トレンド徹底活用術」では、PR TIMES編集部が、トレンドキーワードをプレスリリースへ落とし込む方法を考察。具体的なハウツーをステップに分解して解説します。

今回は「母の日」をピックアップ!生花業界はもちろんのこと、生活雑貨や食品など贈り物を想起しやすい業界の方は特に活用しやすいトレンドのため、ぜひ参考にしてみてください。

大切な人に感謝を伝える「母の日」をプレスリリースに活用する9ステップ

5月の第2日曜日は「母の日」。日付ではなく曜日に基づいて制定された記念日のひとつです。新生活へのお祝いやゴールデンウィークに関連する情報がひと段落し、次の情報発信に向けて一息ついている頃合いかもしれません。

「子から親へ贈り物をする日」として幅広く認知されている「母の日」を活用して生活者の行動変容に繋げたいと思うものの、「どのように自社と関連づけて発信すればいいんだろう?」と悩む広報担当者も少なくないのではないでしょうか。

今回はそんなお悩みを解決すべく「母の日」を活用したプレスリリース配信に向けて具体的なステップを解説します。

母の日をプレスリリースに活用するステップを確認

STEP1.母の日の由来や現代における意味合いを調べる

「母の日」は馴染みのある記念日かと思われますが、そもそも何を目的とした行事なのか、意味や由来を正しく理解している人は少ないのではないでしょうか。

まずは、母の日の由来や、現代における意味合いを知るところから始めましょう。

由来を知る意味

古くからある行事は由来に諸説あったり、地域によって風習が異なったりするなど、調べることで意外な側面を知ることも多いものです。また、時代の変化によって新たな親しまれ方になっているケースもあります。

地道なリサーチではありますが、本来の意味や由来、新たな側面を見出すことは、トレンドを活用した情報発信をする上で、土台となる基礎知識となります。思ってもいなかったところで自社との関連性が見つかり、情報発信の機会となることも少なくありません。

母の日の由来

母の日の起源には諸説ありますが、よく知られているのは「1908年、アメリカの女性が亡き母を追悼するため、その墓にカーネーションを飾ったことが始まり」という話です。

参考:一般社団法人 日本記念日協会

ちなみに、日本で初めて母の日の催し事が行われたのは明治末期頃。1915年(大正4年)にはお祝いの行事が催されるようになり、徐々に民間に広まっていったと伝えられています。

STEP2.意識調査から生活者の声を収集する

100年以上の長い歴史の中でカーネーション・お花を贈る日として主に認知されていますが、近年の傾向としては母の好きな食べ物やアロマのような嗜好品・母の趣味に関連する物をプレゼントとして選ぶ人も多いです。

また、近年ではモノ消費ではなくコト消費が注目を浴びていることもあり、このような視点も鑑みると「母の日」の情報発信の可能性も増えるのではないでしょうか

実際に母に贈りたいと思う物は何なのか、どのような日と受け取られているのか、世論を反映した情報発信ができるよう調査してみましょう。情報収集方法は以下2点がおすすめです。

<市場の情報収集方法例>

1.他企業が発表した調査結果(参考※1)
2.SNSでの口コミ

世論を見てみると市場の需要も見えてきます。実際にお花以外でも、「母の日」をフックとした母へのギフト提案もあります。固定観念を捨て、母の日に関する様々な切り口を見つけてみましょう

また、Instagramで「母の日」と検索すると以下のような結果となります。

<Instagramで母の日と検索>

・「#母の日」の投稿数約201万件
・「#母の日プレゼント」の投稿数約36万件
・「#母の日ギフト」の投稿数約18万件
(2021年3月現在)

「Instagramに投稿するためにタピオカ屋さんへ行く」という若者もいる時代。「母の日」に思わず投稿したくなるよう、いつも以上に「映える」画像素材を用意してプレスリリースを配信できると良いですね。どんな投稿があるのか、他のハッシュタグも見てリサーチしてみましょう。

※1 <他企業が発表した調査結果例>
「母の日」プレゼント事情!“贈る側”と“もらう側”リアルな本音とは?

母の日の贈り物は「花」のほかに「スイーツ/お菓子/フルーツ」「健康/癒やしグッズ」などが人気、3位以降は年代別の特徴も

5月10日は「母の日」 今年はギフトトレンドに変化 キーワードは自宅で使う「コト消費ギフト」

instagramで生活者の声をチェック

STEP3.今年ならではの傾向と対策を確認する

毎年感謝の想いが溢れる母の日のイベントですが、今年ならではの傾向はないか確認することも大切です。

コロナ禍の影響もあり、3月現在では5月の生活者の行動がどのようになるか読みきれない部分があります。いずれにせよ新しい生活様式に沿った情報発信ができると良いでしょう。

また市場規模の傾向は公式に発表されている調査結果からも確認できます。コロナ禍の影響により過去の市場規模とは差が生じるかと思われますが、「母の日」の推計市場規模は2016年~2019年で増加傾向となっているため、その要因も踏まえてプレスリリースに反映できると良いですね。

<市場規模の傾向>
一般社団法人日本記念日協会 記念日文化研究所:2019年の「母の日」の推計市場規模は前年比約3%増の約1205億円。

一般社団法人日本記念日協会 記念日文化研究所:2020年の「母の日」の推計市場規模は、新型コロナウィルスの影響で推計不能と判断。

STEP4.画像素材を豊富に用意する

STEP2でSNSの盛り上がりについて調べたように、思わず「#母の日」で投稿したくなるような「映える」画像素材の準備も大切なステップです。テキストでは伝えきれない魅力を画像素材でアピールしましょう。

<魅力を伝えるための画像素材の例>

・商品の世界観を投影した作り込んだ画像
・商品単体だけでなく小物や背景で演出
・利用シーンが想起できるイメージ画像
・人物込みのサービスを利用しているシーンを撮影

「映え」だけでなく、メディアにとって使いやすい画像かどうかも重要なポイントです。画像は〇枚以上掲載する、など媒体によって画像の使用ルールを設けていることもあるので種類豊富に用意しましょう。

<メディアの使いやすさも考慮した豊富な画像例>

・白背景ですっきりとした商品単体画像
・テキスト抜きの画像
・シリーズ化した複数の商品を並べた画像
・パッケージ有/無の画像

画像作成については以下の記事も参考にしてみてください。

<参考:PR TIMES MAGAZINEノウハウ記事>
プレスリリースに画像は必要?広報が教えるおすすめの画質・サイズ・枚数

【プレスリリース用の画像編集】メディア掲載にも対応できる画像を作る5つのテクニック

STEP5.プレスリリースに盛り込むポイントを整理する

これまで得た情報を元に自社プロダクトをどのように訴求していくのか、プレスリリースに盛り込みたい内容をまずは箇条書きで要点を整理していきましょう。

例えば以前調査されていたプレゼントランキングで上位を獲得した生花業界の場合は、既存のサービスやオプションなどでコロナ禍を考慮した提案ができると良いでしょう。

<ポイント整理の例>
・全国配送対応可能
→コロナ禍でも感謝の気持ちを届けよう!離れていても配送でお届けできます

生活雑貨を展開する衣料品メーカーや小売り企業、美味しい食品を提供するグルメ業界の場合は、SNSの影響度や市場調査を反映させて自社のポイントをアピールするのも有効です。

<ポイント整理の例>
・InstagramなどのSNSで「#母の日プレゼント」のハッシュタグが人気
→人気のタグと一緒に投稿したくなるような映えるギフト提案

・母の日に欲しいものを調査
→調査結果にもランクイン!家族で楽しめるxxxを特別なセットで販売

注意したいことは、無理やり「母の日」に関連付けていないかどうかです。第三者になったつもりで、落とし込んだ文脈を客観的に見ても「なるほど!」と思えるか、社内の他のメンバーにも協力してもらいながら確認することが重要です。

プレスリリースに盛り込むポイントを整理する

STEP6.プレスリリースの本文を作成する

ポイントを整理したらプレスリリースの作成を開始しましょう。

世論を反映した情報発信は読み手の理解や共感も得やすくなります。STEP5でまとめたポイントに調査結果などが関係するときは、プレスリリースにも調査結果を引用しましょう。その際、他社が行った調査結果を用いる場合は許諾を得るなど注意も必要です。

基本的な構成の作り方などは以下の記事を参考にしてみてください。

<参考:PR TIMES MAGAZINEノウハウ記事>
プレスリリースの基本構成は?構成の作り方・入れるべき要素・注意するポイントを紹介

トラブル防止!広報担当者として知っておきたい「著作権」の9つのこと

STEP7.届け方をカスタマイズ!細かな配信設定を活用して「母の日」情報を求めている人へ確実に届ける

プレスリリースが完成したら、配信の設定を行いましょう。

多くのメディアは4月下旬から5月初旬にかけて「母の日特集」を展開します。自社の情報が母の日に関連しているものだと見つけてもらいやすいよう、PR TIMESから配信する場合は「母の日」のキーワード登録を行うことも忘れずに。キーワード登録以外にも様々な配信設定が可能なので、届けたい人をイメージして設定しましょう。(参考※2)

参考:キーワード「母の日」にてPR TIMES上で検索したプレスリリース一覧

また、どんなにトレンドキーワードと関連付けていても新規情報がないとプレスリリースにはなりません。PR TIMESで配信する際は掲載基準を満たしているかも要チェックです。(参考※3)

<参考:PR TIMES MAGAZINEノウハウ記事>
※2
【PR TIMESノウハウ】キーワードの表示先と設定するときの5つのポイント

【PR TIMESノウハウ】プレスリリース配信のための入稿方法は?基本の7ステップを紹介

※3
【PR TIMESノウハウ】PR TIMESの掲載基準は?掲載基準に満たない業種・業態・画像

STEP8.プレスリリースを配信する

設定まで完了したら実際にプレスリリースを配信しましょう。

適切な配信タイミングはプロダクトやサービスによって様々ですが、先述のように多くのメディアは「ゴールデンウィーク」が過ぎてから「母の日特集」を展開します。ゴールデンウィーク後半に「そういえば母の日はどうしよう?」と悩む生活者も多いはず。5月5日ごろのタイミングで情報発信するのも良いですね。

PR TIMESでのプレスリリース配信は、即時配信と予約配信があります。配信時期や予約方法については以下の記事も参考にしてみてください。

STEP9.プレスリリース配信以外のツールでも情報を発信する

プレスリリースは配信したら終わり、ではありません。配信ツールを活用した場合は自社の公式HPにも掲載したり、SNSでリリースページのURLをシェアするなど、より多くの人の目に留まるよう、自発的に発信を行いましょう。

またリリース配信時だけでなく、駆け込み需要を見込んで直前にも再びSNSでシェアするなどの情報発信もお忘れなく。

プレスリリース配信後の活用方法については以下記事も参考にしてみてください。

感謝を伝える日、現代ならではのアプローチも取り入れよう

記念日として馴染みのある母の日。毎年贈り物をしている生活者も多く、いろんな想いがあるでしょう。ギフトの種類や伝え方は様々ですが、大切な母へ感謝を伝えたい気持ちは同じ。

元々は「カーネションを贈る日」であった母の日も大きく変わっており、モノではなくコトのギフトを検討する人も増えています。「こんな贈り物をしたらお母さんは喜んでくれるだろうな」と贈った後のことまで想像できるような、温もりの感じられるプレスリリースを発信できると、行動変容に繋がりやすいでしょう

コロナ禍の影響で会うことは難しくとも「母へ感謝を伝えること」はできます。今年も「母の日」関連の投稿が賑わうことも予想されるので、プレスリリースを用意して母の日市場を盛り上げていきましょう。

<編集:大森 美野>

母の日をプレスリリースに活用する9ステップ

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この記事のライター

金村 魁

2020年にPR TIMES入社。前職では人材業界でキャリアアドバイザー業務に従事。求職者の転職支援を通じて「伝える」と「伝わる」の違いに興味を持ち、言葉についてより深く知れると考えPRの世界へ。現在はプレスリリース配信のお手伝いや社会貢献団体の支援を担当。根っからの動物好き。ペットフードを新しく買ったら自分でも食べてみてるのは内緒。

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