香りで東北を支援する ドネーションプロジェクト「aroma for Tohoku」発足

香り付き写真集「aromamora books vol1 東北」＆香り付きうちわ「uchiwamora」
2011 年8 月8 日（月）数量限定販売開始・収益を復興支援団体へ寄付


　アロマブランド「aromamora」は、東日本大震災復興支援を目的に、香りで東北を支援するドネーションプロジェクト「aroma for Tohoku」を発足しました。
　「aroma for Tohoku」は、匂い・香りが人の記憶や感情を呼び起こす効果に着目し、東北の森をイメージして制作したアロマ「aromamora &01 Tohoku」を香り付けした写真集「aromamora books vol1 東北」とうちわ「uchiwamora」を2011 年8 月8 日（月）より販売。販売利益を全額、東日本大震災被災地復興支援活動を行なう団体に寄付いたします。

【「aromamora books vol1 東北」について】
　「aromamora books vol1 東北」は、東日本大震災によって震災前の東北地方の景色や思い出を風化させない事を目的として制作されました。写真集は、震災前後の東北の写真をウェブで一般公募し、集まった約500 枚の写真の中から厳選された50 枚で制作されたものです。アルバムの形をしたボックスに、写真と「aromamora &01 Tohoku」の香り付きコースターが同梱され、写真をめくるたびに東北の森の香りが漂う写真集になっています。香りが消えた場合の補充用に1.5ml のアロマオイルが入ったミニボトル付きです。アロマの香りがする写真集は史上初の試みです。

【「uchiwamora」について】
　「uchiwamora」は、イギリスロンドンのtomato 唯一の日本人・長谷川踏太氏とのコラボレーションにより、支援の気持ちを風に乗せて被災地へ届ける石巻を舞台に制作されたうちわです。うちわには、石巻にある木の枝にぶら下げた筆が風の力で動くことにより描かれたデザインの“uchiwamora「風」”と、被災地の子どもたちが石巻の避難所クラブでデザインした“uchiwamora「KIDS」”があります。デザインは全て一点ものです。うちわには「aromamora &01 Tohoku」が香り付けされており、扇ぐと東北の森の香りが漂います。


≪「aromamora books vol1 東北」概要≫
■発売日　8月8 日（月）
■価格　3,980 円（税込み）
■販売数　1,000冊
■販売方法　「aromamora」WEB サイトにて販売 （http://www.aromamora.jp/ja/index.html）
■寄付先　NPO法人日本冒険遊び場づくり協会(※1)
■メンバー　アートディレクション　えぐちりか（電通／アーティスト）
　　　　　　デザイン　岡田高行、前田直子、柴亜由美（ネスト）
　　　　　　印刷加工　渡辺克礼(プロスパーグラフ)
　　　　　　ウェブデザイン　いむらシンサク(フリー)
　　　　　　ブックディレクター　幅允孝(BACH代表)
　　　　　　プランニング　永田大輔(DISTANT DRUMS)
　　　　　　パブリックリレーションズ　プラチナム
　　　　　 ドネーションコーディネート　藤田香織(フレンドリーデーインターナショナル)
　　　　　　アロマプロデュース　アットアロマ
　　　　　　アロマセラピスト　大橋マキ(Aroma PANDA)
　　　　　　クリエイティブディレクション　志伯健太郎（Aroma PANDA/ Wieden+Kennedy）

≪「uchiwamora」概要≫
■発売日 8月8日（月）
■価格 1,000円（税込み）
■販売数 1,000枚
■販売方法 「aromamora」WEBサイトにて販売（http://www.aromamora.jp/ja/index.html）
■寄付先 uchiwamora「風」･･石巻2.0(※2)
　　　　 uchiwamora「KIDS」･･NPO 石巻こども避難所クラブ にじいろクレヨン(※3)
■メンバー　アートディレクション 長谷川踏太（TOMATO/ Wieden+Kennedy）
　　　　　　制作プロデュース プロスパーグラフ
　　　　　　香り付け アットアロマ
　　　　　　プロデュース 永田大輔(DISTANT DRUMS)
　　　　　　パブリックリレーションズ プラチナム
　　　　　　アロマセラピスト 大橋マキ(Aroma PANDA)
　　　　　　クリエイティブディレクション 志伯健太郎（Aroma PANDA / Wieden+Kennedy）

※１）NPO 法人日本冒険遊び場づくり協会
「自分の責任で自由に遊ぶ」をモットーにした子どものための冒険遊び場づくりを推進すると共に、全国に展開する冒険遊び場づくりの活動
の支援をし、もって子どもたちの遊び環境の向上に寄与することを目的とし活動する団体。現在は、東日本大震災復興支援活動として気仙沼
を中心とした活動も行っている。

※2）石巻2.0
東日本大震災で最も大きな被害の出た石巻。その一方で地震以前から大型スーパーの進出などにより街が空洞化し、市の中心部ではシャッタ
ーが降りたままの店が急増。大都市への人口流出で過疎化が進行していた。3.11 の震災をきっかけに石巻を復興させたいという思いを込めて
名付けられた当プロジェクトは、石巻人による石巻の復興を、幅広い知恵と縦横無尽のネットワークによりサポートするチーム。

※3）NPO 石巻こども避難所クラブ にじいろクレヨン
自身も自宅が流された芸術家の柴田氏が発足し、学生時代の友人と共に行っている活動。震災にあい、様々な理由で自分の家とは別の場所で
生活をしなければならない子供たちを対象にかれらの心のケアを行うことを目的としている。


≪プロジェクトへの想い≫

　僕は仙台で生まれ、１８歳まで仙台で過ごしました。３１１からの約二ヶ月間、今まで経験したことのない感情に苛まれ、ようやく気持ちの整理がついたのは５月ごろでした。僕の心を一番かき乱していたもの。それは、メディアから連日流される、変わり果てた故郷の姿。絶望的なメッセージ。「これは仙台じゃない」「もっと美しく楽しく豊かな土地なんだ」何とも表現しがたい悔しさ、焦り、無力感が同時にこみ上げてきたことを覚えています。

　５月の連休が終わり、何度かの募金や瓦礫撤去ボランティアをした後。僕は、自分らしい支援の形はないものか。お金以上に、誰かの心にも届くもの、希望や勇気みたいなものを送ることは出来ないか、考えはじめました。歴史的天災を風化させてはならない。でも、東北地方の美しい景色や、そこで過ごした思い出こそ、絶対に風化させてはならないはずだ、と。

　そうして着目したのが、香りの持つ力。嗅覚は、人間の五感の中で最も本能に近い。つまり、記憶や思い出ともつながる感覚です。また香りには、人をポジティブな気持ちにしたり、癒したりする力もある。香りの持つ力で、東北の人たちにもっと寄り添いたい。守りたい。本当の仙台／東北の姿を伝えたい。ありがたいことに、僕のこの呼びかけに対し、第一線で活躍する多くのクリエイターが賛同してくれて、このプロジェクトが立ち上がりました。

　香り付きの写真集は、アーティストとしても活躍している電通のアートディレクターえぐちりかが中心となり制作。ブックディレクター幅充孝のアドバイスも受けながら「公募写真」「アロマの香り付き」という二つの技術的／仕組み的革新も実現。寄付先に関しては、自分たちが東北で過ごしてきた楽しい時間を、これからの子供たちにも過ごしてもらいたいという想いから、NPO 法人日本冒険遊び場づくり協会さんの東日本大震災復興支援活動に寄付させていただくことになりました。

　香り付きのうちわは、イギリスロンドンのtomato 唯一の日本人長谷川踏太が中心に、その仕組みづくりからデザインした新しい支援モデル。石巻の風、石巻の子供たちが創ったものですので、販売利益は彼らの活動資金に寄付させていただきます。

　いずれの商品にも、大橋マキが、東北の森からインスパイアを受けて制作したオリジナルブレンドのアロマオイルaromamora &01 Tohokuを使用しています。オイル単体での販売も開始いたします。

　本プロジェクトが、クリエイティブの追い風を受け、香りやお金以上のもの、つまり、希望や夢や、失いかけた大切な思い出や、目に見えない大切な何か、も一緒に、東北地方の人たちに届けられることを切に願っています。

aroma for Tohoku クリエイティブディレクター 志伯健太郎