【法的な課題をかかえる人たちに関する意識調査】一人で悩みを抱えている人が多いにも関わらず、約8割が弁護士に相談していない人という結果に

法的な問題を抱えつつも「友人・家族にも相談できない悩み」を抱えている人は約5割。特に相談しづらい悩みは「労働」と今後も「働き方改革」は重要と判明

日本弁護士連合会(所在地:東京都千代田区霞が関/会長:中本 和洋、以下 日弁連)は、なかなか他人には相談できない生活者の身近な悩みに、その地域の弁護士が応える法律相談センターの取り組みを推進しています。
この度、法的な課題を抱える方々が、実際に法律相談をすることに対してどのようなイメージを抱いているのかを明らかにするために、意識調査を実施しました。
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<調査概要>
調査の方法:インターネットリサーチ
調査の対象: 全国20〜69歳の男女
有効回答数:10,010人(年代ごとの人口構成比に従う)
調査実施日:2018年2月7日(水)~2月7日(水)
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<調査サマリー>
■「友人・家族にも相談できない悩み」を抱えている人は約5割
■法的な悩みを個人で抱え込んでしまっている(あるいはいた)人は約7割
■法的な問題を抱えつつも、弁護士に相談していない人が約8割
■最も大きな悩みのうち「借金」が約4割と最も多く、次いで、「職場でのセクハラ・パワハラ」「賃金・残業代の不払い」など働き方関連が2割
■年代別では、「賃金・残業代の不払い」の悩みは20代~30代に多く、「隣人トラブル」は年齢が上がるにつれ増加傾向
■「職場でのセクハラ・パワハラ」の悩みを持つ人は、男女ともに約5割
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1.     「友人・家族にも相談できない悩み」法的な悩みを抱えている人は約5割(n=1029,単回答)
20〜69歳の男女で、何らかの悩みを回答した人に対して、『「友人・家族にも相談できない悩み」はありますか?』と質問したところ、「ある」と回答した人は52.4%という結果になりました。
 


2. 法的な悩みを個人で抱え込んでしまっている(あるいはいた)人は約7割(n=1029,単回答)
20〜69歳の男女で、何らかの悩みがあると回答した人に対して、『「誰かに相談するのは気が進まなかった」「誰かに相談するのは気が重かった」ということはありますか?』と質問したところ、「ある」と回答した人は69.3%という結果になりました。
 


3. 法的な問題を抱えつつも、弁護士に相談していない人が約8割(n=1029,単回答)
20〜69歳の男女で、何らかの悩みを回答した人に対して、それについて『弁護士に相談したことはありますか?』と質問をしたところ、81.7%の人が「ない」と回答しました。
 


4. 法的な悩みのうち最も大きな悩みのうち「借金」が約4割と最も多く、次いで、「職場でのセクハラ・パワハラ」「賃金・残業代の不払い」など働き方関連が2割(n=1029,単回答)
20〜69歳の男女で、何らかの悩みを回答した人に対して、『最も大きな悩みは何ですか?』と質問をしたところ、1位は「借金」で36.9%、次に多いのは、「職場でのセクハラ・パワハラ」で15.2%、「賃金・残業代の不払い」も合わせた「労働」に関する悩みは、22.8%を占めました。
 


5. 年代別では、「賃金・残業代の不払い」の悩みは20代に多く、「隣人トラブル」は年齢が上がるにつれ増加傾向(n=1029,単回答)
20〜69歳の男女で、何らかの悩みを回答した人に対しての『最も大きな悩みは何ですか?』という質問の回答を年代別にパネル集計したところ、「賃金・残業代の不払い」は20代が最も多く17.0%となり、平均である7.6%を大きく上回りました。それに対し、「隣人トラブル」は50~59歳が18.1%、60~69歳が18.9%と、平均である14.2%を大きく上回る結果になりました。
 


6. 「職場でのセクハラ・パワハラ」は男女ともに約5割(n=1029,単回答)
20〜69歳の男女で、何らかの悩みを回答した人に対しての『最も大きな悩みは何ですか?』という質問の回答を男女比で見たところ、男性は「借金」が66.1%、「賃金・残業代の不払い」が65.4%、「架空請求や詐欺被害」も男性64.9%と「お金の悩み」 が女性を上回る結果となりました。それに対し、女性は「夫婦間・恋人間のDV」が56.8%、「両親からの虐待」、「いじめ」が53.1%と、「暴力やいじめの悩み」が男性を上回る結果となりました。「職場でのセクハラ・パワハラ」については、男女ともに50%という結果になりました 。


7. 弁護士に相談しなかった理由のうち約7 割が「相談料が高そう」、約5 割が「気軽に相談できない」(n=1029,複数回答)
20〜69歳の男女で、何らかの悩みを回答した人で、「弁護士に相談しなかった」と回答した人に対して
の『弁護士に相談しなかったのは、なぜですか?』『どのような条件が揃えば、弁護士に相談しやすいで
すか?』という質問の回答を見たところ、相談しなかった理由の第1位は「相談料が高そう」で66.7%、第2
位は「気軽に相談できないから」で47.8%となりました。また相談しやすい条件については、「安く相談でき
る」が74.2%、「気軽に相談できる」が65.4%となり、弁護士の経験や自宅からのアクセスの2倍以上の結
果となりました。
 


8. 弁護士の1 回あたりの相談費用は、4 割以上が「1 万円以上」とイメージ(n=1029,単回答)
20〜69歳の男女で、『弁護士への相談費用は、1回当たりどのくらいかかると思いますか?』という質問
に対して、「5,000円未満」が29.8%、「5,000円~1万円未満」が29.7%と最も多かった一方で、「1万~3万
円未満」も23.6%にのぼり、1万円以上かかるとイメージする人は合計で40.4%にのぼりました。
 



<弁護士からのコメント>
誰かに打ち明けづらい悩みも、まずは気軽に弁護士に相談することをお勧めします。
 今回の調査では、悩み事の内容については、あえて離婚、相続、交通事故といった弁護士への相談が多いものを選択肢から外したわけですが、隣人とのトラブルやいじめといった「人間関係」の悩み、パワハラ・セクハラや賃金・残業代の不払いといった「働き方」にも関わる悩みを抱えている方が実際には多いことが分かりました。普段、こうした問題の法律相談を受けることは多くはありませんので、こうした悩みを持つ方が世の中にたくさんいるけれど、弁護士には相談できていないという実態が浮かんできます。
 やはり弁護士への相談というのは、まだまだ敷居が高いと感じました。その原因としては、費用の心配
が大きいと思います。今回の調査結果では、弁護士に相談する費用が1 万円以上かかると考えている方
が40%以上いましたが、弁護士会の運営する全国の「法律相談センター」では、相談料を30 分5,400
円としているところが多いです。
 悩みを抱えたまま日々を過ごすのはとても辛いものです。弁護士からのちょっとしたアドバイスで悩みが
解消されるということもあります。全国には、弁護士会が運営する「法律相談センター」が300か所以上あ
りますので、悩みを抱えられた方には、お近くの「法律相談センター」で相談することをお勧めいたします。

(専門家プロフィール)
せんげん台法律事務所 弁護士 廣部 俊介(ひろべ しゅんすけ)


平成10年、早稲田大学を卒業し、平成17 年に弁護士登録。
弁護士過疎地に赴任後,平成21 年12 月に現在の法律事務所を開所。これまでの相談件数は5,000 件にのぼる。離婚や交通事故など市民事件を幅広く多数扱う。
(2015 年より、日本弁護士連合会 公設事務所・法律相談センター委員会 副委員長を務めている)

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■スペシャルムービー公開中
法律相談センターでは、なかなか他人には相談できない生活者の身近な悩みに、その地域の弁護士
が応えています。今回は、学校でのトラブルや親族間の金銭トラブルなど身近に起きそうな問題を題材に
して、実際の相談の様子を描いたスペシャルムービーを3月1日から公開しています。

【ムービー紹介ページ】 https://www.nichibenren.or.jp/activity/nichibenrentv.html
◆がまんしないで篇 動画URL https://www.youtube.com/watch?v=7faBZlAk_OU&feature=
◆消えた年金篇 動画URL https://www.youtube.com/watch?v=nhcOMOfaZ58&feature=

【アニメ紹介ページ】 https://www.nichibenren.or.jp/contact.html
◆法律に相談しようアニメ 動画URL https://www.youtube.com/watch?v=EpDXF8wFWwU&feature=

■法律相談センターとは
法律相談センターは、生活者が抱えている問題の相談に対応する目的で、全国各地約300 か所に設
置されています。法律相談センターでの法律相談は、「ひまわり相談ネット」から予約できます。昨年度は、
全国の法律相談センターで10 万件の相談実績があり、今年は更なる認知を獲得するためにムービー再
生回数100 万回を目指しています。
法律相談センターでの法律相談は、「ひまわり相談ネット」から予約できます。
URL:https://www.soudan-yoyaku.jp/
日弁連は、全国の弁護士とともに、今後も法的な悩みを抱える方々の支援に取り組んで参ります。
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