9割超が「経験あり」、介護職が受ける暴言・暴力に関する実態結果を発表

・利用者から暴言や暴力を受けたことがあると、介護職の98%が回答 ・相談しても無駄と諦める人もいれば、相談して解決できる人もいる ・「暴言や暴力」への対処方法とは?

介護職の人材紹介サービス【介護のお仕事】(http://www.kaigo-shigoto.com/)を展開する株式会社ウェルクス(本社:東京都墨田区両国)は、介護のお仕事研究所の読者、介護系のSNS(Facebook、Twitter)の読者を対象に、「介護職が受ける暴言・暴力」に関する実態調査を実施しました。

本件は介護職をとりまく職場のみならず、介護家族や地域でも解決していかなければならない難しい問題です。介護サービスの経営者・マネージャーのみなさまは、この事実を受け止め、改善活動の参考にしていただければ幸いです。

【調査結果】
■「介護サービスの利用者から、暴言・暴力を受けたことがありますか?」と質問したところ、「受けたことがある」は98%、「受けたことがない」は2%となりました。
 

 


■「利用者から暴言・暴力を受けたことがある」と回答した人に対して、どんな暴言・暴力を受けたかについて質問したところ、以下の回答がありました(一部抜粋)。
「利用者に噛まれた」(20代・女性)
「腕を噛まれてあざが出来た。つねられる・引っ掻かれるのはしょっちゅうです」(30代・女性)
「認知症の方から暴言や叩かれたり、引っ掻かれたりと常にされてます」(40代・女性)
「介助中、手がはなせいときに、噛みつかれた。 声をかけた瞬間、殴られた。 居室に入った途端、壁に押し付けられ、胸を触られたり、下着を外されそうになった。また、それを外から先輩職員が笑いながら見ていた」(30代・女性)
「暴力と言われれば暴力だが、認知症の周辺症状だから暴力と言うより職員の対応の悪さから暴力になったケースがほとんど」(40代・男性)


■利用者からの暴言・暴力について、上司や職場の仲間など周囲の人に相談出来たか質問したところ、「相談出来た」と答えた方が87%、「相談出来なかった」と答えた方が13%となりました。
 

 

■「利用者からの暴力について相談出来なかった」と回答した方に対して、なぜ相談できなかったかの理由を質問したところ、以下の回答がありました(一部抜粋)。
「周りの職員が利用者からの虐待に対し、仕方のないこと、と感じていたため」(20代・男性)
「したところで仕方ないし、利用者からすると私達は世話してなんぼ。上司も馬鹿なんで守ってもくれない」(40代・女性)
「信頼できる仲間や上司がいなかった」(40代・男性)
「介護士は仕事だから、我慢しないといけないと思っているから」(30代・女性)
「前に話した時に、認知症だからね。と笑って言われたから」(40代・女性)
「介助方法が間違っていたので、暴力行為をさせたと考えたため」(50代・女性)



■暴力を受けたことを相談出来た人に対し、「相談をきっかけに問題を解決出来ましたか?」と質問したところ、「解決出来た」と答えた方が15.6%、「解決出来なかった」と答えた方が84.4%になりました。

 

■「相談をきっかけに暴力の問題を解決出来た」と回答した方に対して、どのような対処で解決できたのか質問したところ、以下の回答がありました(一部抜粋)。
「認知症への理解を深めたり、認知症ケアの腹の置き方を見直した」(40代・男性)
「過去のアセスメントを全て取り寄せて、病歴、飲んでいる薬、問題の背景などを調べました。家族を呼んで話し合いもしました」(40代・女性)
「対象利用者と良く会話するようにした。 こちらの意思が伝わると問題が起こる事が劇的に減った」(30代・女性)
「ユマニチュードなどの技法を用いた」(30代・男性)
「その患者さんの対応の仕方を教えてもらった」(30代・女性)
「家族への報告、対応スタッフを男性に変更」(40代・女性)


■「相談は出来たけれど暴力の問題を解決出来なかった」と回答した方に対して、相談したことで気持ちは楽になれたか質問したところ、「楽になれた」と答えた方が49.3%、「楽になれなかった」と答えた方が50.7%でした。

 

■さいごに、利用者からの暴言・暴力について、自由に意見を募ったところ、以下のような回答が寄せられました(一部抜粋)。

「受けたあとの職場のフォローが大事。利用者には責任は問えない」(50代・女性)

「解決するためには暴力を受けた職員だけでなく、周りの職員、上司、暴力をふるった利用者の家族など、様々な方と連携・情報共有するべき。利用者の不満や思いや問題を、色々な視点から理解する努力が必要だと思う」(30代・男性)

「寂しさからの暴言、暴力なんだと感じたので、昔のお話を聞き出したり、ただ介助するのではなく優しさをもってする事で、相手がどんどん変わってこられました。 ありがとうという言葉もかけて頂けるようになりました」(30代・女性)

「最善を尽くしても起きるのであれば、自分が悪いと思わないこと」(30代・男性)

「解決できない職員は認知症ケアの理解が無く、病気としての理解が無く、やられたからと言う結果問題を訴える。 認知症の方のその時の状態や状況を利用者の身になってなく、職員権利を安全業務だけで語ってしまう。 ほとんど状況が職員の対応の悪さから来るので、怪我をさせられたと言っても認知症の方なので、訴えても負ける。 スタッフに辞められたら困るから事業所が弁償するか?労災で済ますしか無い」(40代・男性)

「ウチのトップが、もう職員限界きているので次回、暴言吐いたり暴力振るわれたら利用を断る言うけれど、情が湧いてるのかトップも噛みつかれたりしているのに全く利用を断る気配もないので職員全員呆れている」(40代・女性)

「介護者側の対応不足や、不適切な対応により不穏になって起きる場合もありますが、誰の対応でも暴力や暴言をされる方も多いです。わざわざ若いスタッフを選んだり、居室で一対一での対応中にされる場合も……。介護者の虐待が大きく取り上げられていますが、 現場の介護者が受ける暴力や暴言はほとんど取り上げられません。我慢するばかりでストレスになっていますし、ぐっと堪えるしかありません。もっと世間にも介護現場の本当の姿、状況をまずは知って欲しいです」(30代・女性)


全調査データは介護のお仕事研究所のページにてご確認いただけます。
http://www.kaigo-shigoto.com/lab/archives/4082

■アンケート調査概要
・調査期間:2016年6月24日(金)~7月1日(金)
・調査対象:介護のお仕事の読者のほか、介護系のSNS(facebookページ、twitter)の読者となっている全国の20代~70代の男女100名
・男女割合:男性28%女性72%



【株式会社ウェルクスについて】
株式会社ウェルクス(URL:http://www.welks.co.jp、本社:東京都墨田区、代表取締役:三谷 卓也)は、人材不足が問題といわれている保育士や介護職の人材紹介業を中心に事業展開しています。近年では認知症に関するメディア事業のほか、放課後等デイサービスの運営や訪問マッサージ業も展開しており、福祉領域の課題解決を行っています。

【介護のお仕事とは】
介護のお仕事(http://www.kaigo-shigoto.com/)とは、介護職専門の転職支援・適職紹介サービスです。主に転職や復職にて、介護施設や事業所で働きたい介護職の方と求人中の施設・事業所とを仲介する形で、復職・転職を全面的にサポートしています。特養、老健、グループホーム、デイサービス、サ高住など、幅広い就業先をご用意しています。その他、介護に携わるうえで役立つ情報を【介護のお仕事研究所(http://www.kaigo-shigoto.com/lab/)】を通じて紹介しています。



【本リリースに関するお問い合せ】
本リリースに関するお問い合わせや取材をご希望の方は下記までご連絡ください。
本リリースで紹介しきれなかった自由回答形式の全データもご用意しております。
株式会社ウェルクス 介護のお仕事研究所担当
担当:吉原(よしはら)
TEL:03-5638-7411 FAX:03-5638-6866
MAIL:kasumi-yoshihara@welks.co.jp
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