DATAFLUCTの「Airlake platform」、NXワンビシアーカイブズ「WAN-Sign」のAI契約書管理機能をアップデート。Azure OpenAI活用で抽出精度95.4%を実現。

従来の機械学習モデルからLLM(大規模言語モデル)へ移行。AI-OCRから文脈理解までシームレスに連携し、契約書から設計図面まで多様な書類データDXを推進

株式会社DATAFLUCT

株式会社DATAFLUCT(本社所在地:東京都渋谷区、代表取締役CEO:久米村 隼人、以下DATAFLUCT)は、株式会社NXワンビシアーカイブズ(本社:東京都港区、代表取締役社長 高橋 豊、以下 NXワンビシアーカイブズ)が提供する電子契約・契約管理サービス「WAN-Sign」の「AI契約書管理機能」のバージョンアップに技術協力しました。

本アップデートでは、AIエンジンを従来の機械学習モデルからMicrosoft Azureが提供するAzure OpenAIに変更しました。これにより、LLM(大規模言語モデル)による高度な文脈理解が可能となり、契約書情報の抽出精度が従来の86.5%から95.4%(※)へと飛躍的に向上しました。

2025年7月14日にNXワンビシアーカイブズより発表された本アップデートは、DATAFLUCTの「Airlake platform」が持つ、AI-OCRによるデータ化からLLM活用までをシームレスに連携する技術基盤によって実現しました。本リリースでは、このアップデートの技術的詳細について解説します。

※NXワンビシアーカイブズのPoC環境においての改善数値

■背景:従来の契約書管理におけるデータ活用の課題

企業活動において契約書管理は不可欠ですが、膨大な紙やPDFの契約書から「取引先名」「契約金額」「契約満了日」といった重要情報を手作業で抜き出す作業は、DX推進の大きな障壁となっていました。

この課題を解決するため、「WAN-Sign」では2024年10月より「AI契約書管理機能」の提供を開始しました。本機能の開発には「Airlake」が活用され、機械学習によって契約書から必要項目を自動で抽出可能にしました。

しかし、従来の機械学習モデルでは、契約書の多様な形式や表現によっては必要な情報を正確に抽出できないケースがあるという課題がありました。

■Airlake platformが実現した「AI契約書管理機能」の技術的進化

アップデートでは、情報抽出のためのAIエンジンをAzure OpenAIに変更しました。最大の進化は、LLMの活用により、単なるパターン認識ではなく契約書の「文脈」を理解できるようになった点です。

さらに今回、新たに契約書画像の読み込みに加えて、事前にAI-OCRでテキスト化したデータもLLMへ同時にインプットするハイブリッド方式を採用しました。

これにより、画像だけでは捉えきれない細かな文字情報や表記揺れも補完でき、実証実験では従来方式と比べて大幅な精度向上を確認しています。

「Airlake platform」の活用により、手書き文字にも対応したAI-OCRによるデータ化から、Azure OpenAI(LLM)による情報抽出、そしてデータ構造化までをシームレスに連携。これにより、機械学習モデルでは対応が難しかった多様な契約書形式や表現にも幅広く対応可能となりました。必要な7項目(①相手方の名称 ②契約金額 ➂契約日 ④契約満了日 ⑤自動更新の有無 ⑥更新期間 ⑦解約期限)を高い精度で構造化データとして抽出できます。

NXワンビシアーカイブズ様のコメント

今回のアップデートにより、精度向上および処理時間が短縮し、ご利用ユーザー様からは大変ご好評いただいております。またAirlake platformを活用することで、変更に対する精度評価およびアップデートをスムーズに行うことができました。

今後もAIのさらなる活用により、お客様の働き方変革や情報管理のDXに寄与してまいります。

WAN-Sign AI契約書管理機能のご紹介:https://wan-sign.wanbishi.co.jp/ai/contract_management

■契約書から設計図面まで。Airlake platformが推進する「書類データDX」

書類や仕様書、契約書など、社内に点在・蓄積されている「活用できていない情報資産」をAIによってデータ化・可視化することは、企業の競争力強化に直結します。

「Airlake platform」は、あらゆる形式のデータを一元的に受け入れ、AIが自動で整理・構造化するデータ基盤です。今回の「WAN-Sign」における契約書管理の高度化をはじめ、複雑な書類データのDXを実現します。

(1)設計図面のナレッジ化による設計時間の短縮事例(大手建設会社様)

課題:図面や設計、積算などのデータが紙やPDFで事務所内に散在。情報が共有されず、プラン作成の負担や業務の属人化が課題でした。

支援内容:「Airlake platform」のAI-OCR機能で、過去の膨大な図面を構造化。社内データを自動収集し、社員誰もが参照可能なナレッジとして一元管理することで、「設計時間の短縮」と「ナレッジの社内共有」を実現しました。

(2)設備管理DXによるデータドリブンな運用(インフラ企業様)

課題:部門ごとにデータを管理していたため、必要なデータを社内で活用できず、属人的な判断が常態化。職員の減少やインフラ老朽化への対応に課題がありました。

支援内容:粒度の異なる様々な社内データを「Airlake platform」に集約。データを組み合わせて設備の最新状況をダッシュボードで可視化し、データドリブンなインフラ運用を実現しました。

DATAFLUCTは、「Airlake platform」を通じて、複雑な文書処理やデータ抽出の課題を抱える企業のDXを強力に推進してまいります。

「Airlake platform」詳細 https://datafluct.com/ai-service/ai-platform/platform/

■「WAN-Sign」について

NXワンビシアーカイブズが提供する電子契約・契約管理サービス「WAN-Sign」は、内部統制やセキュリティ機能が充実しており、電子契約および書面契約書の原本管理・保管から電子化を一つのサービス内で提供できる電子契約・契約管理ソリューションです。(https://wan-sign.wanbishi.co.jp/

■株式会社DATAFLUCTについて

株式会社DATAFLUCTは「データを商いに」をビジョンに掲げ、埋もれていたデータから新たな価値を生み出し、社会課題を解決するデータビジネスパートナーです。非構造化データをはじめ、データの形式にとらわれない「マルチモーダルデータ活用」に強みを持ち、データの収集・蓄積・加工・分析を一気通貫で実現します。

需要予測によるロスの削減、持続可能な都市計画、脱炭素に向けた行動変容など世界基準の課題に着目した自社サービスも展開し、誰もがデータを有効活用することで持続可能な意思決定をすることができる世界の実現を目指しています。2019年JAXAベンチャー※認定企業。

※宇宙航空研究開発機構(JAXA)の知的財産・業務での知見を利用して事業を行う、JAXA職員が出資・設立したベンチャー企業。

本社所在地:東京都渋谷区桜丘町1-4 渋谷サクラステージ SHIBUYA サイド SHIBUYA タワー7階
代表者:代表取締役CEO 久米村 隼人
設立:2019年1月29日
電話番号:03-6822-5590(代表)
資本金:14億9,712万円(資本準備金含む)
事業内容 :データプラットフォーム構築・運用支援事業、DX推進支援・運用支援事業、サステナブルデータビジネス事業
Webサイト https://datafluct.com/
公式X  https://twitter.com/datafluct
Facebook https://www.facebook.com/datafluct/

本件に関するお問い合わせ

サービスの詳細・導入についてのご相談:https://datafluct.com/

報道関係者からのお問い合わせ:pr@datafluct.com

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


関連リンク
https://datafluct.com/
ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

株式会社DATAFLUCT

43フォロワー

RSS
URL
https://datafluct.com
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区桜丘町1-4 渋谷サクラステージ SHIBUYA サイド SHIBUYA タワー7階
電話番号
-
代表者名
久米村隼人
上場
未上場
資本金
14億9712万円
設立
2019年01月