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公益財団法人日本ユニセフ協会
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フィジー・サイクロン 子どもの40%以上が被災 今週、1,177校の学校が再開 【プレスリリース】

公益財団法人日本ユニセフ協会

サイクロンで破壊された自宅に残されたテレビの上に座る7歳の男の子。© UNICEF_UN011476_Sokhinサイクロンで破壊された自宅に残されたテレビの上に座る7歳の男の子。© UNICEF_UN011476_Sokhin

 

※本信はユニセフ本部が発信した情報をもとに、日本ユニセフ協会が編集・翻訳したものです。
※本信の原文は、http://www.unicef.org/media/media_90352.htmlからご覧いただけます。

【2016年3月1日 スバ(フィジー)発】
サイクロン「ウィンストン」がフィジーを直撃し、破壊的な被害の爪痕を残してから1週間以上が経過しました。最新のデータによると、12万人の子どもを含む推定34万7,000人(同国の総人口の40パーセント)が、これまでに上陸した中で史上2番目の(2013年にフィリピンを襲った超大型台風「ハイエン」に次ぐ)強さを持った今回のサイクロンにより、直接的な影響を受けました。
 
「これはフィジーにとってまさに全国規模の災害なのです」とユニセフ(国連児童基金)太平洋諸国事務所代表のカレン・アレンは述べました。「いまやフィジーの子どもの40パーセントという多数の子どもたちが、非常に高いリスクに晒されていることは明らかです。子どもたちの健康、安全、教育、発達における、短期的及び長期的な影響は甚大です」 
 

サイクロンで破壊された教室に残されたおもちゃで遊ぶ4歳の子ども。© UNICEF_UN011412_Sokhinサイクロンで破壊された教室に残されたおもちゃで遊ぶ4歳の子ども。© UNICEF_UN011412_Sokhin

 

「所有物や家、食糧、おそらく収入源でもあった家庭の農作物、学校、地域の診療所など、文字通りすべてを失った多くの子どもたちに会いました。このような子どもたちの多くは、安全な飲み水や電力、寝泊りする場所もなく、緊急かつ包括的な支援を必要としているのです」 

 

ヤサワ諸島の外側に位置するヤゲタ村出身の13歳のアディさんは、被災した子どものひとりです。サイクロンのことを思い出すと、その夜の恐怖がよみがえってくると言います。「私たちの家が崩れ始めるのが見えました。私は弟を抱えて、走って逃げました。とても怖かったです。家から家へ3度も移動しました。生まれ育った家がバラバラになってしまったのを見て、いまは胸が張り裂けそうです」 

「悲しいことですが、アディさんのような話は珍しくありません」とアレン代表は言います。「さらに状況を悪化させているのは、緊急事態において子どもたちの避難場所となり得る学校の多くが、使用できなくなってしまったことです」

フィジーの教育省は、少なくとも240の学校が損壊もしくは倒壊の被害を受けたと報告しています。また多くの学校が、家を失った家族たちが身を寄せる一時避難所としても使われています。

「フィジー政府は、できるだけ速やかに子どもたちを学校に復帰させるために非常に精力的に取り組み、成果をあげていることを称えられるべきです」とアレン代表は話します。「ユニセフはこの取り組みを支援するため、教育省と協力し、24時間体制で対応にあたっています。今週月曜日には1,177の学校が再開できた一方、数百の学校は被害のため再開が遅れる見込みです。先週だけで、ユニセフは最も大きな被害を受けた学校に対して60の仮設教室を提供し、さらに多くの教室の設置を準備しています」
 

小学校の避難所で7カ月の赤ちゃんと遊ぶ9歳の女の子。サイクロンで多くの子どもたちが避難生活を強いられている。© UNICEF_UN011485_Sokhin小学校の避難所で7カ月の赤ちゃんと遊ぶ9歳の女の子。サイクロンで多くの子どもたちが避難生活を強いられている。© UNICEF_UN011485_Sokhin

 

ユニセフの仮設教室キットには、それぞれ40人の生徒と先生が使用できる大きなテントと教育用品が含まれています。これにより、子どもたちと先生が早期に学校に戻り、最も厳しい時期であっても日常の生活や感覚を取り戻すことができるのです。仮設教室はまた、親や保護者が復旧作業や生計の立て直しに集中している間、日中の子どもたちの安全を守ることにも役立ちます。

被災した子どもたちが学校へ戻る支援に加え、影響を受けた子どもたちとその家族がきれいで安全な飲み水、衛生、保健、保護のサービスを受けられるよう、ユニセフはフィジー政府や開発機関と緊密に協力しています。 

ユニセフは既に以下の取り組みに着手しています。
  • 最も大きな被害を受けた地域の2万6,000人以上が安全な飲み水と衛生的な環境を確保できるよう、水と衛生用品を提供。
  • 23の学校の2,115人の児童・生徒のために、仮設教室の設置や学用品の提供などの支援を実施。被害を受けたコミュニティに対してさらに多くの物資を配送中。
  • 最も大きな被害を受けた地域の保健施設に対して、緊急保健キット7セットを配布。(1セットで1,000人に3カ月間対応可能)
  • 病気の発生を予防する取り組みの一環として、保健省に対して3万人分の腸チフス・破傷風ワクチンを提供。
  • スバを拠点とした総勢50人のユニセフのチームにより、フィジー政府に対して、評価・対応ミッションや3つの中央省庁への人員配置を含めた広範にわたる技術支援を提供。

ユニセフは現地における緊急支援を拡大しており、世界各地の物流拠点から今後さらに多くの物資がフィジーに到着する予定です。

* * *

■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(http://www.unicef.org/
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (http://www.unicef.or.jp/

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官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
-
設立
-
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