閉店目前からのV字回復秘話!おとなしい若手社員たちが積極的なビジネスマンに成長したワケ

#V字回復  #経営  #HR

2020年5月28日 10時00分 株式会社ヒューマックスエンタテイメント

お客様のニーズに応えられなかった4年間

はじめまして、クロスポ(CROSPO)千葉浜野店支配人の阿部と申します。クロスポは、約30種類の遊びコンテンツを有する複合スポーツエンターテイメント施設です。2005年にJJ CLUB 100千葉浜野店というフランチャイズ店として開店し、当初は若者向けアミューズメント施設として人気を集めていました。しかし、スマートフォンの誕生とともに娯楽は多様化し、2011年からは右肩下がり。当時は、いわゆる本社からのトップダウン経営で、客層を広げようとファミリーも楽しめるコンテンツを導入したものの、若者にも去られたくないという思いから、施設全体の方向性は失なわれていました。そして2015年、ボウリング業界最大手の競合店が徒歩圏内に出店してきたことに加え、付近にあった大学が移転してしまったことで来店者が激減し、閉店は目前に迫っていました。


驚異のV字回復!単月売上前年比1100万円増を実現した、たった1つの事とは?

2015年10月、本格的にファミリー向け複合スポーツエンターテイメント施設に生まれ変わるため「クロスポ千葉浜野店」に改名されると同時に、大きな転換がありました。会社の経営体系が従来のトップダウン経営から店舗主体の経営に切り替わったのです。投資を含めた経営権限が店舗社員に委譲されました。この思い切った転換の裏には、当店のアルバイトから支配人を経て当社役員となった現取締役の存在がありました。その役員は現場を熟知していましたので、毎日お客様と接する店舗社員の方がお客様ニーズに合った施策をスピーディーに打てるとの考えがあったようです。当時、経営を任されたことに驚きも不安もありましたが、信頼に応えたい気持ちの方が強くありました。この経営転換により、無意識にあった本社への甘えが消え、「自分たちでやっていくんだ!」という自立心が固まりました。これは、私だけに起きた変化ではなく、店舗社員全員に生じた変化でした。

全員でお客様に喜んでいただけるコンテンツを検討し、SNS映えする高さ9メートルの「トリックアートクライミング」や体長6メートルの恐竜のいる「ジュラシック・アドベンチャー」等、新規施策を打ち出しました。ファミリー層からの評価をいただき、1年後には単月売上が前年比1100万円増となるV字回復を達成。店舗改名により、一時は認知度が下がりましたが、立て直すことができたのは、経営権の店舗譲渡による店舗全員のモチベーションアップ・意識改革があったからだと思います。

その後もコンテンツの入れ替えを繰り返し、現在では関東全域からお客様が見え、休日になると午前中から入場規制のかかる人気店へと成長できました。ファミリー向けお出かけ情報サイト「いこーよ」では、総合部門で千葉県1位、室内遊園地部門で関東2位の評価をいただくことができました。


経営権譲渡により変わった、社員の意識

現在、クロスポは支配人1名、副支配人1名、主任3名、一般社員5名、アルバイト社員30名という体制で運営しています。常に進化する施設であるべく、半年に数種類のペースでコンテンツを入れ替えています。入れ替えについては、アルバイト社員を含め誰もが企画提案できる体制を整えています。経営権の委譲により「自分の行動がお店の未来を変える」とさらに強く実感できるようになり、店舗全体の士気が上がりました。その結果、一人一人が自主的に展示会や他社施設の視察に行くなど積極的な情報収集を行うようになりました。企画を出す際は、目的・メリット・デメリットだけでなく、自分なりの熱い思いを添えて提案します。最終的には私が決裁するのですが、そこに至るまでは、全員でブラッシュアップするようにしています。企画段階では否定的な意見は控えるようにし、具体化していく中で詰めていくようにすることが私なりに社員の自由な発想を守る秘訣です。


躍進を続ける若手社員の力 ~クロスポの新たな挑戦~

2019年12月、クロスポは「マッスルチャレンジ」を開発しました。きっかけは、お客様へのヒアリングでした。親子で一緒に「同じ目線で遊べる」コンテンツを増やしてほしい、子供と過ごす時間が少ないため「パパ、すごい!」と思ってもらえるアイテムを導入してほしいといった声がありました。それをいち早く感じ取った社員からは、日々のジム通いの成果を発揮できる場はどうだろうか、人気番組「SASUKE」のような体験ができるコンテンツはどうかといった意見が挙がりました。そこから、子供と一緒に親も遊べる、且つ子供にお父さんのカッコイイ姿を見せることのできる「マッスルチャレンジ」の企画が生まれたのです。

「SASUKE」のフィールドアスレチックは、テレビ番組では90年代頃から見慣れたものですが、常設のアミューズメント施設では珍しい企画。アスレチックを設計でき、且つ“遊び心のある”会社を探すところから始めました。設計会社は多数ありますが、より面白く改良する工夫や難易度調整を盛り込む為には「三度の飯よりアスレチックが好き」というパートナーが必要だったのです。探すといってもどこかにデータベースがあるわけではありません。若手社員を中心に取引先の伝手を頼ったり、競合店へ伺い社名を名乗った上で、設計施工業者さんをご紹介いただいたり様々な手を尽くしたものの、決め手の無いまま時間だけが過ぎていきました。そして半年が過ぎようとする中、取引先の紹介で、テレビ番組等でも活躍されている一般社団法人JAPAN OUTDOOR LIFEさんと出会えたことで具体的に、設計、施工と進み、まさに「肉体の限界への挑戦を体験」できる室内アスレチックが完成しました。今では、子供を連れた親御さんや部活帰りの中高生の生き生きした悲鳴が毎日聞こえる人気コンテンツとなっています。


【参照リリース】

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クロスポが目指す未来

当店は経営権譲渡によって、社員の意識が大きく変わりました。店舗の危機を乗り越えることができたのは、どんな時も前向きな社員の力があったからだと思っております。

娯楽が多様化し、どこにいてもスマートフォンで仮想世界のゲームを楽しめる時代だからこそ、クロスポは「人」を介して楽しむことのできる「体験」の場を提供していきます。その楽しさをお客様に届け共有できる社員こそが、入れ替えの利かない財産です。

私たちの求める人物像は人柄の良い人、つまり、相手の気持ちがわかる人、他責に逃げない人、変化に対応できる人です。仕事はできなくても大丈夫、最初からできる人はいません。たくさん失敗を重ねて、その失敗を活かして成長していけば良いのです。失敗しても社員を守り、成長の後押しをすることが上司の役割です。そのように成長してきた社員たちが現在のクロスポを構成しています。

若手社員を中心に、遊んでいる子供を親御さんが見守る施設ではなく、「親子で一緒に汗を流して楽しめる」施設として最良の形を追求し、クロスポは進化を続けていきます。

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